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» 2007年06月01日 17時00分 UPDATE

ピアノ調塗装×革張りのモバイルノート:洗練された1キロのボディでVistaを持ち歩く――ASUS「U1F」 (1/3)

国内ノートPC市場において高級路線で気を吐くASUS。同社の新作となるVista Home Premium搭載モバイルノートPC「U1F」も、本物だけが持つ質感を追求している。

[兼子忍,ITmedia]

ASUSから1スピンドル構成のモバイルノートPC「U1F」が登場

tm0706u1f01.jpg ASUS「U1F」

 「U1F」は、ASUSTeK Computer(ASUS)が国内展開するノートPCラインアップの中で最も小型軽量な製品だ。光学ドライブを内蔵しない1スピンドル構成のボディは、幅275ミリ、奥行き190ミリ、高さ17.9〜29ミリと小型かつ薄型に仕上がっている。重量は、標準バッテリー装着時で約1キロ、大容量バッテリー装着時で約1.2キロと軽く、携帯性は非常に高い。

 基本スペックについては、CPUに超低電圧版のCore Duo U2400(1.06GHz)を採用し、モバイルノートPCに不可欠な長時間のバッテリー駆動と、実用性を満たすパフォーマンスの両立を図っている。チップセットはグラフィックス機能のGMA 900を統合したIntel 945GM Express、HDDは80GバイトのSerial ATA仕様(4200rpm)だ。

 メインメモリは標準で1Gバイト(オンボード実装の512Mバイト+メモリスロットの512Mバイトモジュール)を搭載。これはWindows Vista Home Premiumをプリインストールしたメーカー製PCとしては標準的な容量なのだが、複数のアプリケーションを同時に使用したり、常駐ソフトを多数起動させるには少々物足りない。可能であれば、購入後に最大容量の1.5Gバイトに増設することをおすすめする。ただし、メモリスロットは1基のみなので、メモリを増設するには搭載済みのメモリモジュールを取り外すことが必要だ。

 インタフェースは、使用頻度の高いUSB 2.0ポートを左右の側面に2基ずつ分散して合計4基も搭載し、SDメモリーカード/メモリースティックPRO/xDピクチャーカード対応のカードスロットを前面に置くなど、デバイスを簡単に着脱できる配置だ。また、4ピンのIEEE1394やExpress Cardスロット(54/34)を装備することから、構成にも不足を感じるところはなかった。無線通信機能はIEEE802.11a/g/bの無線LANとBluetooth(2.0+EDR)を用意しているので、ネットワークや周辺機器をスマートに利用することが可能だ。

tm0706u1f02.jpgtm0706u1f03.jpg 前面には、SDメモリーカード/メモリースティックPRO/xDピクチャーカード対応のカードスロットを装備(写真=左)。背面はバッテリーパックとロック用のホールが用意されている(写真=右)

tm0706u1f04.jpgtm0706u1f05.jpg ボディは、前面に向かって薄くなり、見た目にスリムな印象を与える。左側面には、アナログRGB出力、放熱口、USB 2.0×2、ヘッドフォン出力、マイク、光学ドライブ用の電源といったインタフェースが並ぶ(写真=左)。右側面は、USB 2.0×2、4ピンのIEEE1394、無線LANスイッチ、有線LAN、FAXモデム、DC入力の各端子とExpress Cardスロット(54/34)が配置されている(写真=右)

天然皮革とピアノ塗装、品位のあるパッケージで高級感を演出

tm0706u1f06.jpg 天板はピアノ調の塗装で高級感を演出している

 小型軽量の本体と並んでアピールポイントとなるのが、細部まで徹底的にこだわった高級感だ。天面に施されたピアノ調の塗装は深みのある黒が美しい。また、天然皮革で装飾されたパームレストは、見た目の高級感を演出すると同時に、触り心地のよい柔らかな感触を与えてくれる。一般的なノートPCと比較して、天板は指紋が付きやすいし、パームレストは傷に対する注意が欠かせないものの、天板に付いた指紋を布でふき取る作業や、長期間の使用を経て皮の風合いが変化していく様子を楽しむのが、U1Fとの正しい付き合い方と言える。

 製品が「U1F」のロゴをあしらった化粧箱に収められている点にも注目したい。PCの梱包にはダンボールを用いるのが一般的だが、コストのかかる化粧箱をあえて使うところに、妥協のない姿勢が感じられる。箱の中には、専用のソフトケースに収められた本体のほか、本体と色調を合わせたUSB接続のDVD±R DL対応DVDスーパーマルチドライブ、標準バッテリーと大容量バッテリー、Bluetoothマウス、マウスを携帯する際に使う黒いポーチが収められており、かなり充実したパッケージ構成だ。

 USB接続のDVDスーパーマルチドライブは、本体サイズが143(幅)×165(奥行き)×19(高さ)ミリ、重量が実測値で約358グラムと小さくはないものの、本体が平らなのでカバンへの収まりはよい。多少の重量増加を覚悟すれば、2スピンドルノートPCと同等の機能を外出先でも利用可能だ。本体との接続には専用の電源端子とUSBポートが一体化されたケーブルを使う必要があるため、ドライブを接続できるのは左側面中央のUSBポートに限定される。

tm0706u1f07.jpgtm0706u1f08.jpgtm0706u1f09.jpg まるで高級革靴の外箱のような化粧箱にさまざまな付属品が入っており、箱を開ける楽しみがある(写真=左)。ナイロンのソフトケースは本体をスマートに収納できる(写真=中央)。USB接続のDVDスーパーマルチドライブは凝ったデザインで、PC本体と並べても違和感がない(写真=右)

用途に応じて使い分けられる2本のバッテリーが付属

 バッテリーは前述の通り、標準タイプ(11.1ボルト2400mAh)と大容量タイプ(11.1ボルト4800mAh)の2本が同梱される。公称の駆動時間は、標準バッテリーが最大約3時間、大容量バッテリーが約6時間となる。2本のバッテリーを組み合わせれば、外出先でもバッテリー残量をさほど気にせず使えるのが心強い。

 また、U1Fには利用シーンに応じて4つのプロファイルを使い分けられる省電力ユーティリティ「Power4 Gear xEtreme」がプリインストールされる。各プロファイルは、キーボード奥のボタンを押すことでワンタッチで切り替えることが可能だ。

 なお、外出先での映画観賞を想定したDVD-Videoの再生テストを行なったところ、標準バッテリーでは再生開始から1時間7分程度でバッテリーを使い切ったものの、大容量バッテリー装着時は1時間45分の映画を見終わった時点で約29%のバッテリー残量を確保できた。もっとも、今回のテストは電源プロファイルに高パフォーマンスで消費電力が大きくなるEntertainmentモードを選んだため、液晶ディスプレイの輝度を下げつつ使えば、より長時間のバッテリー駆動が可能になる。

tm0706u1f10.jpgtm0706u1f11.jpg 用途に応じて、2本のバッテリーを使い分けられる。ACアダプタは、サイズが45(幅)×108(奥行き)×30(高さ)ミリ、重量が約284グラムだ(写真=左)。メモリスロットのカバーとHDDのカバーはそれぞれ2本のネジを外せば、取り外せる(写真=右)

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