9月のMS月例パッチ「一般ユーザーへの影響は軽微」一部不具合も?

» 2007年09月12日 17時29分 公開
[ITmedia]

 9月12日(日本時間)に公開された月例セキュリティ更新プログラムは、「緊急」を含む4件。

 緊急レベルの「MS07-051」は、対話型教育ソフトなどの作成に使用される「Microsoft エージェント」のぜい弱性に対処したもの。同コンポーネントには、細工されたURLを処理する方法にぜい弱性が存在し、攻撃を受けたシステムはリモートでコードが実行される危険性がある。なお、Microsoft エージェントは各OSにリリースされているが、影響を受けるのはWindows 2000(SP4)のみ。

 重要とされる3件では、Visual Studio .NET用のリポート作成ツール「Crystal Report」(MS07-052)と、Windows上でUNIXアプリケーション開発を行うための「Windows Services for UNIX」(MS07-053)、「MSN Messenger」および「Windows Live Messenger」(MS07-054)のそれぞれに存在するぜい弱性に対応した(→詳細記事)。

 同日行われた国内関係者向けの説明会では、「(今回の更新は)全体の傾向として主に企業ユーザーや開発者が対象になる」としており、「Windows XPを使用する一般ユーザーへの影響は少ない」(同社)。

 なお、現在「Crystal Report for Visual Studio」用のパッチ(KB937061)に関して、インストール後に再度インストールを求められるという不具合がMSDN Formusで複数報告されている。これについてマイクロソフトは「正常にパッチがあたらない場合があることを認識している」が、「その原因については現在調査中である」と回答している。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

最新トピックスPR

過去記事カレンダー