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» 2007年10月17日 11時30分 UPDATE

山谷剛史の「アジアン・アイティー」:日本人も使いたい!──進化した“中国限定”ウォークマン (1/2)

「中国人による中国人のための中国専用ウォークマン」が登場したとき、その自由な使い勝手に日本のユーザーも注目した。その2代目もなかなかに“面白い”そうだ。

[山谷剛史,ITmedia]

今度の中華ウォークマンは動画再生が可能に

kn_yamaya01.jpg 左が2代目中華ウォークマンの「PMX-M70」だ。右にあるNW-A800と比べると、その大きさが分かるだろう

 中国で開発され中国で限定販売された“中華ウォークマン”の新製品が、ソニーから「ひっそりと」リリースされていた(“中華ウォークマン”とはなんぞや、という疑問はこちらで解決)。初代の中華ウォークマン「CE-P」は「初めて開発された中国人による中国人のためのウォークマン」だけあって、日本でも各種メディアで紹介されたが、今回発表された2代目は中国の国内だけで注目されているに過ぎない。筆者も中国の雑誌で初めて「おおぅ!」と気づいたほどだ。

 今回登場した中華ウォークマンのラインアップは動画が再生できる「PMX-U50」シリーズと「PMX-M70」シリーズで構成される。ほかに、日本で出荷されている「ウォークマンAシリーズ」こと「NW-A800シリーズ」も中国で販売されているので、中国では動画再生対応のウォークマンが3シリーズ用意されていることになる。ちなみに、動画再生に対応しないウォークマンとしては、日本で出荷されているSシリーズEシリーズに加え、日本で発売されていないBシリーズの3種類が中国で出荷されている。

 PMX-M70シリーズは、8Gバイトモデルの「PMX-M79」、4Gバイトモデルの「PMX-M77」、それに2Gバイトモデルの「PMX-M75」の3機種が用意されている。本体カラーはそれぞれブラックとレッドの2色。実売価格は中国ソニースタイル価格で、イヤフォンなしモデルが2799元(PMX-M79)、2299元(PMX-M77、1999元(PMX-M75)となっている。

 PMX-U50シリーズは、4Gバイトモデルの「PMX-U57」、2Gバイトモデルの「PMX-U55」、1Gバイトモデルの「PMX-U53」の3機種があり、本体カラーはPMX-U57がブラックのみ、それ以外はブラック、ホワイト、ピンクの3色が選択できる。中国ソニースタイル価格で、1599元(PMX-U57)、1199元(PMX-U55)、999元(PMX-U53)。

 ちなみにウォークマンAシリーズ(NW-A800)の中国における実売価格は、8Gバイトモデルが2399元、4Gバイトモデルが1899元、2Gバイトモデルが1599元で、同容量のPMX-M70とウォークマンAシリーズを比べるとPMX-M70が高くなるように設定されている。これは後述するが、多機能なPMX-M70を差別化するためだ。

kn_yamaya02.jpg こちらも2代目中華ウォークマンとして登場した「PMX-U50」シリーズ。機能はPMX-M70とそれほど変わらないので、携帯性能を重視するユーザーにはこちらが向いているかもしれない

 筆者が滞在する中国の地方都市にあるソニーショップでも「PMX-M70」が店頭に並んでいる一方で、PMX-U50の姿を見ることはできなかった。店員いわく「PMX-M70の本体サイズ、ディスプレイサイズを小さくしただけで、機能は基本的に同じ」とのこと。

 日本のウォークマンユーザーから高く評価された「専用ソフトを介さずコンテンツファイルをエクスプローラー経由で転送可能」という中華ウォークマンの特徴は、PMX-M70とPMX-U50にも受け継がれている。製品に添付されたCD-ROMには「Movie Converter」が入っているが、これとて必ずインストールする必要はない。「解像度が高すぎる動画ファイルでは動作がもたつくこともあるから、Movie Converterを利用したほうがいいよ」程度の存在意義である。

 ただし、PMX-M70に搭載されている4.3インチのディスプレイは最大解像度が480×272ドットと特殊であるので、Movie Converterで画面を最適化したい。なお、PMX-U50のディスプレイは2.4インチの320×240ドットと一般的なスクエアサイズになっている。

携帯するだけじゃない。置いても使える中華ウォークマン

 PMX-M70とPMX-U50に共通する機能として、動画、静止画、音声の再生のほか、内蔵するFMチューナーでFM放送の録音もできる(昔懐かしいエアチェックだ)。また、本体にある端子に外付けマイクを接続して、ボイスレコーダーとしても利用できる。本体側面にはステレオスピーカーが組み込まれているだけでなく背面にはスタンドも用意されている。そのおかげで、フォトスタンドのように本体を立てて各種コンテンツの再生ができてしまう。携帯プレーヤーには必要ないと思われるスタンドとスピーカーが搭載されている理由について、ソニー中国のヤン・ジャン氏(ソニー中国 PR-Public Relations&Corporate Communication Division、PR-SHA PR&Ccom Dept. マネージャー)は「中国人は日本人よりも、所有物を他人にアピールしたい心理が強いから」と説明している。

 また、PMX-M70には、本体のインタフェースに接続した外部の機器から録画したり再生したりする機能が用意されている。PMX-M70のAV端子に専用コードでTVのビデオ出力と接続すればTVで視聴している番組をPMX-M70で録画でき、TVのビデオ入力に接続すればPMX-M70に保存してあるコンテンツをTVで再生できる。また、USBケーブルでUSBを持つウォークマンと接続すれば、そちらに保存されているコンテンツをPMX-M70で視聴できる。

kn_yamaya03.jpgkn_yamaya04.jpgkn_yamaya05.jpg PMX-M70の側面に用意されたインタフェースと操作スイッチ。専用コードで接続したTVにビデオとサウンドを入出力できる端子やマイク端子、USBが用意されているほか、両側面にはスピーカー(左寄りに見える長円状のもの)も内蔵する

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