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» 2008年05月08日 19時41分 UPDATE

シャア専用ではありません──カラバリも展開する堅牢ノート「ShieldPRO」新モデル発表

NECは、堅牢性能を重視したノートPC「ShieldPRO」の新製品を5月8日に発表した。搭載パーツを一新したほか、7色のカラーバリエーションも用意された。

[長浜和也,ITmedia]

 ShieldPROの新製品となる「FC-N22A」は従来モデルの「ShieldPRO FC-N21S」とほぼ同じボディを使ったコンパーチブルタイプを採用しているが、内部の構成は大幅に強化されている。

 CPUにはデュアルコアのCore 2 Duo 超低電圧版 U7500(動作クロック1.06GHz)を、チップセットはIntel GME965 Expressをそれぞれ採用し、標準構成におけるメモリ容量は512Gバイト(最大4Gバイト)、HDDも最大構成で80Gバイトが選択できようになったほか、SSD搭載の構成でも最大容量がそれまでの8Gバイトから20Gバイトに増えている。ボディに用意されたインタフェースも、新たにExpressCard/54対応のスロットを1基追加した。なお、OSはWindows XP Professional SP2が導入される。

 また、屋外における液晶ディスプレイの視認性を改善するため、従来モデルで600カンデラ/平方メートルだったパネル輝度を750カンデラ/平方メートルに向上させている。ほかにも、夜間の屋外作業において液晶ディスプレイの明るさがオペレータの邪魔にならないように、最低輝度を0.5カンデラ/平方メートルまで下げられるのもFC-N22Aの特徴として紹介されている。

kn_spro_01.jpg NECが説明会で示したベンチマークテストの結果では、従来モデルと比べてCPU単体で2倍、システム全体の測定結果では1.4倍の性能向上が確認された
kn_spro_03.jpg 画面左が750カンデラ/平方メートルの輝度を持つFC-N22Aで、右は600カンデラ/平方メートルの従来モデルFC-N21S。画面の明るさがまったく異なっているのが分かる

 強化された内部構成以上に、ShieldPROにとって重要なのが堅牢性能の向上だ。従来モデルと同じく、−20度から50度といった低温から高温まで動作をサポートする「広温度範囲モデル」が用意されるほか、これまで、常温動作のみ保証していたACアダプタも−20度から50度で動作するようになった。また、IP54で求められる防塵防滴性能を保証するだけでなく、工場試験においてはIP55に準拠する試験をクリアしているとNECは説明している。

kn_spro_02.jpg 同じく説明会で示された堅牢性能試験の内容。FC-N22AではIP55に準拠した耐久試験をクリアしている。IPの1の位は水に対する堅牢性能を示しており、「4」の耐久試験ではシャワーで水をかけているが、「5」ではホースからの「放水」に耐えなければならない
kn_spro_08.jpg 説明会で行われていた高温条件の動作デモ。ケース内温度は50度を示している

kn_spro_06.jpgkn_spro_07.jpg 同じく、説明会で行われていた低温動作のデモ。ドライアイスで冷やされたケースの中の温度は−21度を示していた

kn_spro_09.jpgkn_spro_10.jpg ShieldPROシリーズでは、インタフェースにケーブルを差した状態でもIP54に準拠した防塵防水性能を実現するためにコネクタに密閉処理を施した専用のケーブルを用意している。写真左はシリアルケーブルで、写真右はPCカードスロット用のカバー。このほかにモデムやLAN、USB用の専用ケーブルも用意している

 バッテリーパックは、8時間駆動が可能な6セルの標準バッテリー以外に、9セル内蔵で12時間駆動を実現する“スタミナ”バッテリーパックと、動作する温度範囲が−20度から同50度と広い“広温度範囲”バッテリーパックが用意される。広温度範囲バッテリーパックも9セルを搭載し、常温において9時間のバッテリー駆動が可能とされている。また、低温動作におけるバッテリー駆動時間についてはデータを測定中としながらも、「目標値としては−20度動作において5時間を目指している」と説明している。

kn_spro_04.jpg 説明会で展示されていたFC-N22Aのシステム基板
kn_spro_05.jpg 密閉されたFC-N22Aでは内部で発生した熱をヒートパイプでボディの全域に誘導した拡散させる冷却手法を採っている

 ShieldPROは、企業における業務利用がメインと考えられているが、企業向けノートPCとしては珍しいカラーバリエーションを“大口案件”で対応する。天板を「特別色」で塗装したもので、「シルバー」「レッド」「ベージュ」「グリーン」「イエロー」「オレンジ」の6色に、従来のブラックを合わせた7色で展開する。

 国内の出荷開始は6月下旬の予定。価格はCore 2 Duo U7500、メモリ512Mバイト、HDD80Gバイトの構成で約30万円程度(NECの説明では「同じスペックを持つ従来モデルと同じ価格を維持する」とされている)の予定。HDDやバッテリーパックが専用になる広温度範囲モデルの価格は、さらに6〜7万円上乗せされる。

 

kn_spro_12.jpgkn_spro_11.jpg ShieldPROで展開されるカラーバリエーション。画像右は「ユーザーから要望が高かった」とNECが説明するレッドモデルだ

CPU Core 2 Duo 超低電圧版 U7500(動作クロック1.06GHz)
チップセット Intel GME965 Express
メモリ 512MB
ディスプレイ 12.1インチ(1024×768ドット)
HDD 80GB/40GB(広温度範囲タイプ)/20GB(SSD)
USB 2.0 3
IEEE 1394 1
無線LAN IEEE 802.11 a/b/g
Bluetooth セレクションで選択可能
カードスロット PCカード(TypeII準拠)×1、ExpressCard/54×1、SDメモリーカード/メモリースティック×1
バッテリー駆動時間 8時間(標準タイプ)、9時間(広温度範囲タイプ)、12時間(スタミナタイプ)
サイズ 290(幅)×255(奥行き)×47(厚さ)ミリ
重さ 約2.5キロ(標準タイプバッテリー搭載)
OS Windows XP Professional(SP2)

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