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» 2008年08月22日 17時00分 UPDATE

Intel Developer Forum 2008:Nehalem世代のモバイルプラットフォーム「Capella」が動いたっ! (1/2)

MIDやNetbookなどの新カテゴリーで盛り上がるノートPCプラットフォームで、Intelはいかにして自分たちの技術を訴求していくのだろうか。

[鈴木淳也,ITmedia]

「ノートPCの時代」にIntelが送り出す「Capella」とSSD

 IDFで行われたIntelモビリティ部門トップのダディ・パルムッター氏によるキーノートスピーチでは、冒頭でノートPCの増加を示すスライドでこの市場の急激な成長を示し、「Centrinoが登場して以降、ノートPCに取り組むOEMの数や、そこから生み出される製品の数が急増している」と、Intelがこれまで行ってきたプラットフォーム戦略が、ノートPC市場の急速な拡大に一定の効果を上げている点を強調している。

 同時に、世界のPC出荷台数シェアの推移を示すデータでは、2008年にデスクトップPCとノートPCの台数がほぼ同数に達し、この勢いで2009年には逆転するだろうと述べた。1999年春に行われたIDFで、当時、同社のCOOだったポール・オッテリーニ氏は「今後数年で、デスクトップPCとノートPCのシェアが逆転し、ノートPCが主役となる時代がやってくる」とコメントしていた。実際は数年ではなく10年近い時間を要したことになるが、Intelの取り組みがようやく実を結ぼうとしている。

kn_idfpal_01.jpg Intelモビリティ部門担当のダディ・パルムッター氏
kn_idfpal_02.jpg 2002年から2008年にかけて、急速に増え続けるノートPC。その理由の1つとしてパルムッター氏は、標準プラットフォーム「Centrino」の出現を挙げている

kn_idfpal_03.jpg 出荷台数の伸びが鈍化したデスクトップPCに対し、急速に伸び続けるノートPC。2008年には出荷台数ベースのシェアでデスクトップと肩を並べ、2009年にはノートPCがデスクトップPCを上回ると予測する
kn_idfpal_04.jpg 2008年に登場した新しいモバイル製品のカテゴリー。MIDとNetbookはすでに製品が登場しており、IDF 2008に合わせてモバイル向けクアッドコアCPU、WiMAXモジュール、そしてセキュリティに関する新機能が新たにアナウンスされた

 このように、Intelが「ノートPCがデスクトップPCを上回る」と見る2009年に先駆けて登場するCPUが「Nehalem」であり、2009年には“Nehalem版Centrino”ともいえる「Capella」(開発コード名)プラットフォームが登場するといわれている。製品の登場はまだまだ先で、製品の正式名称や具体的なコンフィギュレーションも明らかになっていない段階だが、2009年後半までには現行のPenryn世代Core 2シリーズとMontevinaの組み合わせに取って代わるだろう。

 キーノートスピーチでは、Capellaのプレビューデモが紹介された。Capella世代では後述するセキュリティ関連の新機能に加え、Nehalemで導入される数々のパフォーマンスアップに関する機能が利用できる。Intelは、グラフィックスにおける性能強化を特に訴求しており、デスクトップPCに匹敵する3D性能をノートPCプラットフォームでも実現できると強調している。ノートPCが主役の時代となれば、デスクトップPCのアドバンテージであった3Dゲーム性能の強化がノートPCでも必須となるからだ。

kn_idfpal_05.jpgkn_idfpal_06.jpg Nehalem世代のノートPCプラットフォームとなる予定の「Capella」(開発コード名)は、Nehalemの特徴を引き継ぎつつ、さらに3D性能を強化する。IDF 2008で行われた初めてのCapella動作デモでは、Windows Vistaが動いていた

 Nehalem世代のノートPCプラットフォームで登場するもう1つの波がSSDだ。Micronとの提携で従来のNORフラッシュからNANDフラッシュへのシフトを進めるIntelだが、Intel Turbo Memoryに続き、いよいよ本格的にSSD市場へ参入する。Intelが開発を進めているSSDには、サーバ用のExtremeとコンシューマー用のMainstreamという2系列のラインアップが用意される予定だ。

 Extremeは「SLC」を採用し、信頼性とパフォーマンスを重視したモデルで、2.5インチのフォームファクタに、ストレージ容量が32Gバイトと64Gバイトの2モデルが用意される予定だ。一方のMainstreamは「MLC」を採用した普及モデルで、1.8インチと2.5インチのフォームファクタが提供される。ストレージ容量は80Gバイトと160Gバイトで、現在採用されているノートPC向けHDDと比較しても見劣りしない。

 IntelがSSDで特に強調するのがパフォーマンスの優位性だ。HDDはもちろんのこと、競合するSSDと比較しても圧倒的に優位であると訴求する。「思ったほどパフォーマンスが上がらない」という声も聞こえるSSDだが、IntelのSSDは、ユーザーが持っているこうしたイメージを変えてくれるかもしれない。

kn_idfpal_08.jpgkn_idfpal_09.jpg IntelのSSDが発揮するパフォーマンスを示すデモで紹介された性能。示されている数字は単位時間あたりのスループットを示しており、数字が大きいほど性能が高い。従来のHDDと比較して、デモでは10倍以上のパフォーマンスを実現している

kn_idfpal_10.jpgkn_idfpal_11.jpgkn_idfpal_12.jpg 報道関係者向けの説明会ではSSDで行ったベンチマークテストの“傾向”が一部公開された。具体的な値は不明だが、Intelが自分達のSSDが発揮する性能に強い自信を持っていることがうかがわれる

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