こちらの記事でも紹介しているように、ASUSの新しいEee PCシリーズ「S101」が10月7日に発表され、ASUS本社がある台北市では、大掛かりな発表会が行われた。ここでは、そこで展示された「動く」S101の情報を、デバイスマネージャーとデモで確認されたデータから紹介しよう。
まず、フォトレビューで後刻追記されたS101のASUS公式発表スペックを、ここでもう一度確認しておこう。
S101 | 主要スペック |
---|---|
OS | Windows XP Home Edition、GNU Linux |
CPU | Atom(N270を搭載しているが、スペック表では明らかしていない) |
チップセット | Intel 945GSE Express+ICH7-M |
液晶ディスプレイ | 10.2型ワイド(LEDバックライト)、最大解像度1024×600ドット |
有線LAN | 10/100Mbps |
無線LANN | IEEE 802.11 b/g/n |
Bluetooth | V2.0 |
メモリ | DDR2 1Gバイト |
ストレージ | SSD 16Gバイト/32Gバイト/64Gバイト(Eee Storage 30Gバイト) |
内蔵カメラ | 有効30万画素 |
インタフェース | アナログRGB、USB 2.0×3、有線LAN、4-in-1(MMC、SDメモリーカード、メモリースティック、同PRO対応)カードリーダー |
バッテリー | リチウムポリマー(36ワットアワー) |
ボディサイズ | 264(幅)×180.5(奥行き)×18〜25(厚さ)ミリ |
重さ | 1キロ |
ボディカラー | ブラウン、シャンパン、グラファイト |
続いて、発表会で展示されていた動作サンプルで表示したデバイスマネージャーの情報をチェックしてみる。
ここで、注意しておきたいのがCPUの動作クロックと、OSとストレージデバイスの関係だ。展示されていた動作サンプルはCPUにAtom N270を搭載している。動作クロックは1.6GHzだが、ASUSは従来のEee PCから消費電力を抑える「Super Hybrid Engine」を導入しており、これがS101でも採用されている。Super Hybrid Engineはシステムの処理負荷に合わせてCPUの動作クロックを変化させて消費電力を抑えるようにしているため、ASUSはS101のスペックにCPUの動作クロックを明示していない。
S101に導入されるOSとして、スペック表にはWindows Home EditionとGNU Linuxが挙がっている。発表会では、ストレージにSSDの16Gバイトを搭載するモデルではOSにWindows XP Home Editionが、ストレージにSSDの32Gバイトと64Gバイトを搭載するモデルではGNU Linuxを搭載することになると説明があった。
S101のキーボードレイアウトは右寄りの一部を除いてピッチはほぼ均等となっている。ASUSの資料で具体的な数値は明らかにされていないが、展示されていたASCII配列のキーボードで実際に測ってみたところ、約16.5ミリ程度であった(キーストロークについては、説明担当スタッフも知らなかったようだ)。
S101はSSDを搭載してOSやアプリケーションの起動が速いが、ASUSはそれに加えて「XpressPath」という技術を導入することで、いっそう速いOSの起動やシャットダウンを可能にしている。発表会の展示デモでは、S101のWindows XPモデルでOSの起動とシャットダウンを計測させる説明スタッフがいたが、実際に試してみると、OSの起動で28秒、シャットダウン(スタンバイでもハイバーネーションでもない)は10秒で完了していた。
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