インタフェースには。前面に無線LANのオン/オフスイッチ、メモリカードリーダを配置。左側面にはUSB 2.0やExpressCard 34/54スロット、PCカードスロット(TypeII準拠)、そしてDisplayPortが用意される。右側面には内蔵ドライブとUSB 2.0インタフェース、そして、背面はACアダプタポートにバッテリーと排気スリットが並ぶ。
注目したいのが左側面のDisplayPortだ。この最新の出力インタフェースに対応するディスプレイは少ないが、変換アダプタを用いれば各種のデジタル出力規格に変換できる。これまではアナログRGBのみであったが、現在のディスプレイでは、デジタル接続が一般的になっている。その意味でDisplayPortの採用は意義がある。
HDDは2.5インチ5,400rpmのSerial ATAドライブで、160Gバイト、または320Gバイトを搭載している。HDDの交換はネジ1つで可能で、取り出したHDDにはショックアブソーバも装着されている。内蔵ドライブは、DVDスーパーマルチドライブまたは新たにオプションとなったBlu-ray Discドライブを搭載している。ThinkPadシリーズではおなじみであるが、この内蔵ドライブスペースは「ウルトラベイ・スリム」と規格化されており、ThinkPad T500の対応オプションとして用意されている「ThinkPadアドバンスド・ウルトラベイ・バッテリーII」や、「ThinkPad シリアルATAハード ディスク・ベイ・アダプターII」を介して2.5インチHDDなどと交換可能だ。ドライブの交換も、ネジ1本およびレバーの組み合わせで簡単に行える。
既に紹介したとおり、ThinkPad T500はグラフィックス機能を統合したIntel GM45 Expressチップセットを採用しており、この統合されたグラフィックスコア「Intel GMA 4500MHD」が利用できる。DirectX 10をサポートしているほか、HD動画の再生支援機能を備えているのが特徴だ。その一方で、ThinkPad T500には外付けのGPUとしてMobility Radeon HD 3650も搭載されている。こちらもDirectX 10をサポートしているとともに、統合グラフィックスより高い3D性能を持ち、さらには、256Mバイトの専用フレームバッファも搭載している(Intel GMA 4500MHDはグラフィックスメモリをメインメモリの領域に確保する)。
2つのGPUは、ユーザーによって切り替え可能で、バッテリー駆動では消費電力が少ないチップセット統合のIntel GMA 4500MHDを、ACアダプタ駆動でパフォーマンスを求める場合には、Mobility Radeon HD 3650を使い分けることになるだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.