連載
» 2008年12月19日 14時20分 UPDATE

高橋敦の「Macでいいじゃん!」第20回:Macでも必要!? セキュリティ対策ソフトを導入してみる (1/3)

MacはWindowsほどにはマルウェア感染の危険性が高くない。しかし危険性が“まったくない”というわけでもなさそうだ。さて、どうしよう。

[高橋敦,ITmedia]
og_macsec_000.jpg

 Windowsの状況に比べて、Macがウイルスに感染する危険性が低いというのは事実だ。今まではMacユーザーの絶対数が少ないという理由で、幸運(?)にも攻撃者の対象にはなりづらかったようだ。分母が少なければウイルス作成に手を出す輩も少なくなるし、ターゲットにもされにくい。

 しかし危険性は“高くない”だけであって”ない”わけではない。実際、最近もMac OS Xをターゲットにしたマルウェア(ウイルスを含む悪意あるプログラムの総称)の存在が報告されている。Macが魅力的になればなるほど、それは悪い人たちの目にも魅力的に映るというわけだ。油断大敵!

 しかし、実は筆者も「アップルがだいじょうぶだと広告してるんだし、ウイルス対策なんてしなくてもだいじょうぶだろう。めんどくさいしねー」と、もうかれこれ15年ほど油断し続けてきたユーザーの一人なのである。なので、ウイルス対策に関してはまったくの素人。どうしよう?

 せっかくなので、ウイルス以外のセキュリティ対策を兼ねたパッケージを選んでみるか……というわけで、日本語化されているメジャーな対策ソフトウェアを片っ端から試してみた。今回ピックアップしたのは、以下の3本。

 Integoとシマンテックの製品は有料、ClamXavはオープンソース開発のフリーウェアだ。

 なお、今回の評価に用いた機種は、MacBook Airの1.86GHz(SSD 128Gバイトモデル)で、SSDは128Gバイトのうち使用容量が約54Gバイトという状況。各製品のスキャン速度などは以上の条件での計測している。

Internet Security barrier X5 Backup Edition

og_macsec_001.jpg VirusBarrier X5のメイン画面。ウィンドウ中央に「オーブ」と呼ばれる処理状況の表示領域があり、ほかの状況表示や設定がそれを取り囲んでいる

 「Internet Security barrier X5 Backup Edition」は、ウイルス対策の「VirusBarrier X5」を中心に、オンラインセキュリティ対策の「NetBarrier X5」と、バックアップ用途の「PersonalBackup X5」などをまとめたパッケージだ。価格はパッケージ版が1万3800円、ダウンロード版が1万2800円で、単体で購入するよりもお買い得感がある。

 さて、今回の主役であるVirusBarrier X5だが、何というか、独特のインタフェースデザインである。日常的に使う実用ソフトウェアとしては、ちょっと自己主張が強すぎる気もする。といっても、普段はバックグラウンドで動作するソフトウェアなので、この画面にお世話になることはあまり多くはないだろう。

 運用方法としては、導入時にHDD内をまず一回まるごとスキャンさせて、その後はバックグラウンドでのリアルタイムスキャン機能で常時保護しておくという使い方でいい。「選択」ボタンをクリックするとスキャン対象にするファイルの種類やドライブを限定できるので、まずは(外付けドライブを除外して)内蔵ドライブだけをスキャンしてみることにした。

og_macsec_002.jpgog_macsec_003.jpg オーブの下の「選択」ボタンをクリック。次の画面で「ハードディスク」をクリックする(画面=左)。スキャンしたいドライブをクリックで選択して「スキャン」ボタンでスキャン開始(画面=右)

 内蔵ドライブのスキャン終了までに要した時間は約1時間35分。時間は少々かかったが、スキャン中にほかのアプリケーション動作が重くなることはなく、不便は感じなかった。スキャン中のCPU利用率も10〜30%程度と低い。全体スキャン中でさえほかの動作に影響がないのだから、当然バックグラウンド動作のときはまったく負荷を感じない。常用していくにあたってこの点は重要だ。ちなみに感染ファイルは発見されなかった。よかったよかった。

og_macsec_004.jpg 環境設定画面ではほかに、スケジュールを組んでの自動スキャンなども設定できる

 さて仮にウイルス感染ファイルが発見されたらどうなるかだが、そのときの対応は環境設定で事前に設定しておける。どのように処理するかを選択する警告画面を表示、感染ファイルを自動的に修復、感染ファイルを自動的に隔離の3つから選んでおこう。なお、VirusBarrierはiPhoneとiPod touchにも対応しており、Macに接続しているiPhoneもしくはiPod touchに関してもスキャンが行える。

 パッケージに含まれるほかのソフトについても少し触れておこう。セキュリティ対策ソフトのNetBarrier X5は、機能的にはざっと、ファイアウォール、プライバシー保護、アンチバンダル(スパイウェア対策など)の3つを備える。

 触ってみた印象を正直に言うと、設定内容はけっこう難しい。Mac歴が長いけれどもいままでセキュリティに無関心だった(おそらく一般的な)Macユーザーにとって、すべて理解して設定するのはやや難しいと感じた。少なくとも筆者には無理そうだ……。

 しかし筆者のようなセキュリティ素人への対応もきちんと図られている。初回起動時にはセットアップアシスタントが起動するので、そこで「保護レベル」を「標準」に設定するだけで当面は十分なセキュリティを確保できるはずだ。ほかのソフトウェアもそれぞれの場面で役立ってくれそうで、これらをまとめてこの価格ならやはりお買い得である。

og_macsec_005.jpgog_macsec_006.jpgog_macsec_007.jpg パッケージのインストール画面。セキュリティ関連のほかにアンチスパムやバックアップのソフトウェアもあわせると、合計5本がセットになっている(画面=左)。NetBarrier X5のメイン画面。何だか「鉄壁!」っぽさをアピールしてくるすごい迫力のインタフェースだ(画面=中央)。初期設定は「デフォルト」だが、どうせセキュリティソフトを導入するならもう1つ上の「標準」にしておくほうがよさそう(画面=右)

       1|2|3 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

-PR-