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» 2011年07月15日 00時00分 UPDATE

A4市場でシェア30%を狙う:エプソン、国内最小クラスで1万円台前半からのA4ページプリンタ

エプソンは7月14日、「オフィリオ(Offirio)プリンタ」シリーズの新製品として、A4対応ページプリンタ機種を発表した。SOHOや中小企業など、低コストで小型のプリンタを望む法人に訴求する。

[池田憲弘,ITmedia]

A4ページプリンタにカラー2機種、モノクロ1機種を投入

 エプソンは7月14日、A4ページプリンタの新製品3機種を発表した。カラーLEDプリンタの「LP-S620」と「LP-S520」は8月、モノクロLEDプリンタの「LP-S120」は7月下旬に発売する予定だ。価格はオープンで、想定実売価格はLP-S620が4万円台前半、LP-S520が2万円台後半、LP-S120が1万円台前半となる。

photophotophoto LP-S120(写真=左)。LP-S520(写真=中央)。LP-S620(写真=右)

 3製品とも、印刷枚数が少ないユーザーをターゲットとしており、本体価格を抑え、低価格のSサイズトナーを用意するなどイニシャルコストを低くしているのが特徴。また、小型のトナーを採用し、感光体とLEDヘッドを一体化するなどして、「国内最小クラス」の本体サイズ(非使用時)を実現したという。

A4ページプリンタで30%のシェアを目指す

 製品発表会では、エプソン販売 取締役 販売推進本部長の中野修義氏が登壇し、ビジネスプリンタの事業戦略を説明した。事業戦略の方針は「ビジネスユーザビリティの実現」「節電」「A4機ラインアップの拡大」の3項目を軸とする。特に「A4機ラインアップの拡大」について、中野氏は「エプソンのA4機のラインアップとして今回は、カラーに2モデル、モノクロに1モデルのシングル機を投入したが、これから複合機や高速・高耐久モデルといった新製品を続々と発売する」と宣言した。そして2011年の販売目標として、「A4ページプリンタの国内市場で、30%のシェア、16万台の出荷を目指す」とした。

photophotophoto エプソン販売 中野修義氏(写真=左)。ビジネスユーザビリティの説明図(写真=中央)。節電をアピールした広告は効果が高かったという(写真=右)

 続いて、セイコーエプソン 情報画像企画設計第一統括部 副統括部長の高畑俊哉氏が登壇し、2011年度の製品開発のコンセプトについて説明した。「A4ページプリンタの需要は増加傾向にある」(高畑氏)という背景からA4機のラインアップを強化したとしている。製品開発のコンセプトは3つの「省」、これは省スペース、省電力、省力化を指しており、高畑氏は「今年度は3つの“省”を極める」と述べた。また、プリンタの小型化や消費電力を下げながら、製品自体のクオリティは保つという意味合いを込め、高画質を追求することも開発コンセプトの一部となっている。

photophotophoto セイコーエプソン 高畑俊哉氏(写真=左)A4ページプリンタの需要は増加傾向にある(写真=中央、右)

 発表会では、消費電力を抑えるために、低温で定着するトナーや加熱時間を短縮できる「ベルト定着方式」を採用したことが紹介された。また、デスクサイドで使うことを想定し、ユーザーに向かって排気しないよう、吸気ファンのみの構造(LP-S520/620)や、ファンレス構造(LP-S120)を採用して消音にこだわるといった、ユーザーの利用状況を考慮した仕様が目立つ。

photophoto プリンタ小型化のために、現像ユニットに感光体LEDヘッドを一体化した(写真=左)。「ベルト定着方式」を説明した図(写真=右)

 最後に、エプソン販売 LP・BIJ MD部 部長の鈴村文徳氏が新製品の販売戦略について話した。プリンタを使うユーザーの不満が「消耗品の高さ」「プリンタの大きさ」「印刷速度の遅さ」にあるという調査結果を受け、これらの不満を解消したことをアピールするとした。プリンタの小型化に関しては、店頭に実機を配備し、「実際に見て触って、このプリンタのサイズ、大きさに驚いてもらいたい」と述べた。

photophotophoto エプソン販売 鈴村文徳氏(写真=左)。ユーザーからの不満(写真=中央)。ターゲットは印刷枚数が少ないエントリー層(写真=右)

 また、今回の新製品は印刷枚数が少ないユーザーをターゲットにしていることから、本体だけではなく、トナーの価格も下げることで、イニシャルコストを抑える。トナーは5239円のSサイズのトナーをカラー(700ページ印刷可)、モノクロ(1000ページ印刷可)ともに用意する。

新製品の主な仕様

 LP-S120は、A4対応のモノクロページプリンタ。ファンレス構造による静音性の高さが特徴だ。主な仕様は、ウォームアップ時間が25秒以内、ファーストプリントは11秒で、印字速度は24枚/分。給紙容量は150枚で、TEC値は1.4kwhとなる。ランニングコストは4円。

 インタフェースはUSB 2.0のみで、本体サイズは358(幅)×197(奥行き)×208(高さ)ミリ、重量は約4.6キロとなる。エプソン直販サイトのエプソンダイレクトでの直販価格は1万4980円。SサイズとMサイズの2種類のトナーカートリッジを用意し、1000ページが印刷可能なSサイズの価格は5239円、2200ページが印刷可能なMサイズの価格は1万1424円となる。

photophoto LP-S120。利用時は給紙トレイを引き出す(写真=左)。トナーカートリッジ(写真=右)

 LP-S520はA4対応のカラーページプリンタで、排気ファンがなく、吸気ファンを採用している。主な仕様はウォームアップ時間が25秒以内、ファーストプリントはモノクロが15秒、カラーが17.3秒で、印字速度はモノクロが12枚/分、カラーが10枚/分。給紙容量は150枚で、TEC値は1kwhとなる。ランニングコストはモノクロが4.3円で、カラーが18.6円となる。

 インタフェースはUSB 2.0のみで、本体サイズは394(幅)×304(奥行き)×234(高さ)ミリ、重量は約10.6キロだ。直販価格は2万9980円。トナーカートリッジはSサイズとMサイズの2種類。700ページが印刷可能なSサイズの価格は5239円、1400ページが印刷可能なMサイズの価格は8799円(ブラックのみ2000ページで1万1130円)で、Sサイズは2011年12月に発売する。

photophoto LP-S520。未使用時の状態(写真=左)。利用時は給紙トレイを出す(写真=右)。写真ではサイズ確認のため、印刷済みの紙が置かれているが、ここに給紙する

 LP-S620はLP-S520の上位モデル。インタフェースはUSB 2.0に加え、100BASE-TX対応有線LANを備える。ファーストプリント時間はモノクロが12.5秒、カラーが15秒で、印字速度はモノクロが15枚/分、カラーが12枚/分。給紙容量は150枚に加え、トレイカバーに10枚給紙できる。TEC値は1.32kwhだ。本体サイズと重量はLP-S520と同じだ。直販価格は4万9980円。

 また、LP-S120、LP-S520、LP-S620の耐久性は全て3万ページ、または5年となっている。

photophoto LP-S620。こちらも給紙トレイを引き出して使う(写真=左)。用紙のカバーも用意されており、未使用時はカバーもトレイ内に収納できる。トナーカートリッジは側面から装着する(写真=右)

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