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» 2011年10月26日 10時00分 UPDATE

2ドライブ仕様で高速なRAID 0対応:今買うなら“高速+多機能”でなきゃ──100Mバイト/秒の高速NAS「HDL2-Aシリーズ」検証 (1/4)

ちょっと高いが、どうせなら──。USB外付けHDDに対し、今、NASを購入するならどんな機能があれば幸せか。アイ・オー・データ機器の高性能NASシリーズ「HDL2-Aシリーズ」を検証する。

[石川ひさよし(撮影:矢野渉),ITmedia]

2ドライブ仕様/RAID 0対応の高性能NAS

photo アイ・オー・データ機器「HDL2-A」シリーズ

 昨今、NAS(ネットワーク対応HDD)を新調するなら「高速であること」がとりあえず重要な条件とする人は多いだろう。さらに家庭内にスマートフォンやタブレットデバイスが浸透しつつある中、このような「PC以外のデバイス」からも有効活用できる性能も求めらる。

 となると、アレはできるがコレはできない……ではなく、“ほぼ全部入りNAS”が望ましいだろう。今回は「高速」「スマホ連携」「AV機器連携」に対応するアイ・オー・データ機器「HDL2-A」シリーズの4Tバイトモデル(HDL2-A4.0)の実力を検証する。

 まずは外観と仕様をチェックする。HDL2-Aシリーズは2基の3.5インチHDDを内蔵する“2ドライブ”構成のNASだ。2ドライブ構成ながら、かなりコンパクトに仕上がっており、角を落としてやわらかい印象を持たせたことで、PC周辺機器的なゴツさもある程度抑えられている印象だ。

 HDDアクセスやHDDの障害を通知するLEDを前面の下部に、本体の電源スイッチは右側面下部にレイアウトされている。起動や電源オフ時、設定画面ログインなどのイベント発生時にはビープ音でも通知される。


photophoto マットブラックでシンプルな造形の側面。右側面に電源スイッチがある

 本体サイズは90(幅)×135(奥行き)×176(高さ)ミリ。3.5インチHDDを縦向きに収納することで設置面積もほどほどに小さめだ。よくあるUSB接続の外付けHDDとそれほど変わらない感覚で設置できるだろう。電源は外付けのACアダプタより得る。ACアダプタのサイズはよくあるミニノートPCのそれと同等だ。この分のスペースは別に必要となるが、家庭内利用においては机の裏に隠すなど、内蔵型で本体サイズが大きくなるより利便性は高いと思われる。

 また、2ドライブ構成ということで、RAID 0(ストライピング)による高速なデータ転送速度、あるいはRAID 1(ミラーリング)によるデータの冗長化運用をサポートする。

 インタフェースは本体背面にまとめられ、1000BASE-T準拠の有線LANポート、USB 2.0ポート×2、DC入力端子が備わっている。冷却ファンは背面に6センチ角とやや小型傾向のものを実装する。ただし、普段のファンノイズは耳を近づけなければ気がつかないほど音量が抑えられており、むしろHDDのスピンアップ音の方が目立つ印象だ。

photophoto 3.5インチドライブを縦に2基内蔵する。その分、幅はやや厚め。HDDアクセスランプを下部に「1」「2」と独立して配置してある(写真=左)。背面はDC入力、ギガビットLAN、USB 2.0×2のインタフェース、冷却ファン、トップカバー着脱用のレバーを備える。ファンは6センチ角だが、動作音はなかなか静かだ
photo トップカバーを外すと、HDDへアクセスできる。本機はRAID 1を出荷時設定とした法人モデル「HDL2-AH」シリーズもあり、法人ニーズでは特にそこそこ手軽にHDD交換ができるのが喜ばしい

 HDDベイは上面よりツールレスでアクセスできる。HDD本体もレール機構で保持し、そのまま引き出せる。個人向けとしてはあまり機会はないかもしれないが、メンテナンス性のよさそうな機構となっている。参考として、本評価機にはシーゲイトの「Barracuda Green ST2000DL001」が採用されていた。こちらは容量2Tバイトで64Mバイトキャッシュ、回転数5900rpmとなる、どちらかといえば省電力志向のHDDである。

 さて、HDL2-Aシリーズは、2Tバイト/4Tバイト/6Tバイトのモデルをラインアップする。それぞれ1Tバイト×2、2Tバイト×2、3Tバイト×2のHDDを搭載している。出荷時状態は高速なRAID 0で構成され、設定によりRAID 1に切り替えられる。

 RAIDレベルについて少しおさらいすると、RAID 0は2基のHDDを用いてデータ/アクセスを分散することで“高速アクセス”を実現するもの、RAID 1はどちらかのHDDに障害が生じた際でも片方のHDDから読み出す、あるいは再構築で再度データを冗長化できる仕組みにより、2基のHDDに同じデータを記録して“安全性”を高めるものとなる。RAID 1での運用は、その仕組みのために利用可能な容量は半分となるので、2Tバイトモデルは1Tバイト分、4Tバイトモデルは2Tバイト分となる点に注意して製品を選びたい。


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