“Z77”マザーボード図鑑──BIOSTAR & ECS編CeBIT 2012(1/2 ページ)

» 2012年03月09日 16時50分 公開
[長浜和也,ITmedia]

BIOSTARがZ77なマザーを大量展示(条件付き)

 いまから10年前のマザーボード業界を振り返ってみると、もっと多種多彩なベンダーがいたはずだ。その多くは、現在日本の市場で見ることがなくなってしまった。しかし、その中で、しぶとく生き残っているマザーボードベンダーの1つがBIOSTARとECSだ。どちらも、日本の市場に参入して長いが、多数派、とはいえないものの、一定の数の製品がパーツショップに並んでいる。

 CeBIT 2012でも、彼らは展示ブースを構えてIntel 7 シリーズチップセットを搭載した未発表マザーボードを展示している。特に、BIOSTARは、GIGABYTEやASRockといったメジャーベンダーと同等の数のIntel 7 シリーズチップセット搭載マザーボードを公開していた(一部、ほんのちょっとの仕様違いでモデルを増やしている面もあるが)。「日本語好きでちょっと習いました」というBIOSTARとECSのスタッフが説明してくれた、これらのモデルをまとめて紹介しよう。

機能シンプルだがDDR3は最高2200MHz設定可能

 「TZ77XE4」は、Intel Z77 Expressチップセットを搭載するATXフォームファクタモデルだ。4基のメモリスロットを用意し、DDR3を独自オーバークロックで2200MHzまで設定可能。電源回路は13フェーズ構成になるという。

 拡張スロットでは、第3世代のPCI Express x16対応を3基用意して、マルチGPU環境としてSLIとCrossFireXに対応する。ほかに、PCI Express x1対応を1基、PCI対応を2基用意する。映像出力インタフェースでは、DVI、HDMI、アナログRGBに加えて、DisplayPortを備える。USB 3.0は4基まで利用可能。Serial ATAでは、6Gbps対応が4基、3Gbps対応が4基、そして、eSATA1基となる。

TZ77XE4のレイアウトとバックパネルインタフェース

 「TZ77XE3」は、Intel Z77 Expressチップセットを搭載するATXフォームファクタモデルだ。4基のメモリスロットを用意し、DDR3を独自オーバークロックで2200MHzまで設定可能。拡張スロットでは、第3世代のPCI Express x16対応を3基用意して、マルチGPU環境としてSLIとCrossFireXに対応する。ほかに、PCI Express x1対応を2基、PCI対応を2基用意する。映像出力インタフェースでは、DVI、HDMI、アナログRGBを備える。USB 3.0は4基まで利用可能、Serial ATAでは、6Gbps対応が2基、3Gbps対応が4基となる。

TZ77XE3のレイアウトとバックパネルインタフェース

 「TZ77MXE」は、Intel Z77 Expressチップセットを搭載するmicro ATXフォームファクタモデルだ。4基のメモリスロットを用意し、DDR3を独自オーバークロックで2200MHzまで設定可能。電源回路は8フェーズ構成になるという。

 拡張スロットでは、第3世代のPCI Express x16対応を2基用意して、マルチGPU環境としてCrossFireXに対応する。ほかに、PCI Express x1対応を2基、PCI対応を2基用意する。映像出力インタフェースでは、DVI、HDMI、アナログRGBを備える。USB 3.0は4基まで利用可能、Serial ATAでは、6Gbps対応が2基、3Gbps対応が4基となる。

TZ77MXEのレイアウトとバックパネルインタフェース

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