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自宅のQNAPをモバイルで活用する基本テクニック移動中に動画や書籍を消化しよう(1/2 ページ)

» 2012年10月29日 18時35分 公開
[瓜生聖,ITmedia]

外出先から自宅の「TurboNAS」を使うには

今回のプロセス

 2012年7月28日のiOS用リリースに続き、10月15日にはAndroid用もリリースされたQNAPのスマートフォン用アプリ「QFile」。これでQNAP製スマートフォン用アプリは「Qmobile」「Qmanager」「Qfile」「VMobile」の4種となった。今回はこれらスマートフォン用アプリを使って外出先から「TurboNAS」を活用する方法を紹介する。

 TurboNASは通常、家庭内やオフィス内などのLAN内で利用するが、ルータの設定と組み合わせることで外部からもインターネットを経由して利用することができる。特にスマートフォンでは4種類の専用公式アプリがリリースされており、用途に応じて必要な機能だけを外部から利用可能だ。

 自宅に設置したTurboNASを外出先から使うために必要なことは大きく分けて3つある。

 まず、利用したい機能(サービス)を有効化すること。TurboNASにはさまざまな機能が用意されているが、すべてが最初から使えるようになっているわけではない。不要な機能を有効にすることはパフォーマンスの低下、消費電力の増大を招くだけなので、工場出荷時には最低限必要な機能、一般的な機能だけが有効になっている。これを自分の目的に合わせて機能を有効化する。

 次にスマートフォン用アプリをインストールし、自宅内のLANにWi-Fiなどで接続、その機能を確認する。最後に外部から自宅TurboNASにアクセスできるようにすれば、外出先からスマートフォンでTurboNASの機能を活用できるようになる。

 今回はQNAPからリリースされている4種のスマートフォン用アプリのうち、「Qmobile「Qmanager」「Qfile」の3つを紹介しよう。なお、これらの機能は比較的新しいファームウェアで提供されているため、ファームウェアは最新のものに更新しておくことをおすすめする。

今回紹介するスマートフォン用アプリと機能の対応
TurboNASの機能 対応するスマートフォン用アプリ デフォルトポート URL 内容
Web管理 Qmanager 8080 http://server:8080/ TurboNAS管理画面
安全なウェブ管理 Qmanager 443 https://server/ TurboNAS管理画面(https)
Webファイルマネージャ Qfile 8080 http://server:8080/cgi-bin/filemanager/ 共有ファイル操作全般
セキュア・Webファイルマネージャー Qfile 443 https://server:443/cgi-bin/filemanager/ 共有ファイル操作全般(https)
Webサーバ ブラウザ 80 http://server/ Webサイト(http)
安全なウェブサーバ ブラウザ 8081 https://server:8081/ Webサイト(https)
マルチメディアステーション Qmobile 80 http://server/MSV2/ 画像・動画・音声のプレイヤ(http)
セキュア・マルチメディア・ステーション Qmobile 8081 https://server:8081/MSV2/ 画像・動画・音声のプレイヤ(https)
Photo Station - 80 http://server/photostation/ 画像管理(http)
セキュアなフォトステーション - 8081 https://server:8081/photostation/ 画像管理(https)
Music Station - 80 http://server/musicstation/ 音楽管理(http)
セキュアなミュージックステーション - 8081 https://server:8081/musicstation/ 音楽管理(https)

写真や映像、音楽を外出先から楽しもう――「Qmobile」

 Qmobileは、QNAPスマートフォン用アプリの第1弾としてリリースされた。画像や映像、音声をネットワーク経由で閲覧・再生するマルチメディアステーションの機能をスマートフォンから利用できる。ストリーミングに対応しているのが特徴だが、利用できるフォーマットは限定されている(端末による)。

1.マルチメディアステーションの有効化

 Qmobileを利用するにはマルチメディアステーションを有効化する。TurboNASの管理画面からアプリケーション>マルチメディアステーションを選択し、「マルチメディアステーションを有効にする」にチェックを入れる。「メディアライブラリを再スキャンする」はNAS上にあるメディアファイルを再スキャンし、新しく追加されたファイルのサムネイル生成などを行う。深夜などTurboNASを利用しない時間帯を指定しよう。また、マルチメディアステーションのユーザはTurboNASのファイル共有・管理ユーザとは別管理になっている。「管理者パスワードのリセット」でパスワードを設定しておく。

 マルチメディアステーションが有効化されたら、LAN内からWebインタフェースで動作を確認する。マルチメディアステーションの設定ページにあるURLをクリックするとマルチメディアステーションが起動する。まずは管理者でログインし、ユーザーを追加する。

 「ログインページにサービスリンクを表示する」にチェックを入れておくと、ログインページからマルチメディアステーションにアクセスできる。

Qmobileを利用するにはマルチメディアステーションを有効化する(画面=左)。マルチメディアステーションに管理者(admin)でログインすると、左のメニューに「コントロールパネル」が表示される(画面=右)

ユーザーの追加画面。ユーザごとに閲覧できるフォルダを指定する(画面=左)。マルチメディアステーションの利用画面(画面=右)

2.スマートフォン用アプリQmobileのインストール

 LAN上のPCからマルチメディアステーションが利用できることを確認したら、次にLANに接続したスマートフォンからのアクセスを確認する。スマートフォンからTurboNASが発見できるようにネットワークサービスディスカバリを有効にしておく。

 次にスマートフォンにQmobileをインストールする。Wi-FiなどでLANに接続し、自動検出をクリックしてTurboNASが検出されたら、サーバの接続情報を設定する。自動検出できない場合はIPアドレス、ポートを直接入力してからユーザー名、パスワードを指定すればいい。サーバ設定後、ログインしてマルチメディアファイルのブラウズ、再生ができることを確認しよう。

QMobileは、Android用がGoogle Play、iOS用はApp Storeからダウンロードできる

ネットワークサービス>ネットワークサービスディスカバリから「UPNPディスカバリサービス」でUPnPサービスを有効にするとLAN内での自動検索ができるようになる(画面=左)。どのサービスを検出可能にするかはBONJOURタブで指定する(画面=右)

QMobileトップ画面。LAN接続では自動検索をクリックするとTurboNASが検出される

サーバ設定画面で指定するユーザ名はマルチメディアステーションのユーザー名になる(画面=左/中央)。QMobile利用画面(画面=右)

3.外出先からのアクセスの有効化

インターネット経由ではサーバの自動検出はできないので手動で設定する。LAN接続時とはネットワークの設定が異なるので注意する

 LANから利用できることが確認できたら、次は外出先からインターネット経由で利用できるよう設定する。TurboNASからUPnP設定ができるようにルータのUPnPを有効にしたらMyCloudNASサービス>MyCloudNASウィザードを開始する。

 MyCloudNASはQNAPが運用しているサービスで、TurboNASを外出先から利用したり、ほかのユーザーに公開したりするための管理とDynamic DNSを提供する。ここではMyCloudNASウィザードから、インターネット経由でのアクセスに利用するFQDNと公開サービスを指定する。QMobileの利用に必要なサービスはマルチメディアステーションだが、これはWebサーバの機能を利用するのでWebサーバが外部から利用できればいい。

 設定が完了したらQMobileから「手動追加」を選択し、先ほど設定したDynamic DNSのFQDNでサーバを登録する。これで外出先からもTurboNASのマルチメディアステーションが利用できるようになる。

ルータのUPnPを有効にしておく(画面=左)。MyCloudNASウィザード(画面=右)

QMobileのサービスを利用するにはマルチメディアステーションを公開する

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