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» 2012年11月08日 00時00分 UPDATE

Win 8搭載PCは出足低調:「今後、PCの収益源はアプリやプラットフォームへシフト」――BCN、PCの販売動向を予測 (1/2)

BCNがデジタル機器の販売動向を基に、今後の売れ行きを予測する記者会見を開催。PCの単価が下落していることに触れ、「PCは、OSや本体ではなくアプリやプラットフォームで利益を得るスタイルに移行する」と予測した。

[池田憲弘,ITmedia]

PCの単価は下落傾向、ただしUltrabookは除く

photo PCやタブレット端末の販売動向を説明する、アナリストの森英二氏

 BCNは11月7日、PC、タブレット端末、スマートフォン、テレビといったデジタル機器の販売動向について記者会見を開いた。テーマは「デジタル機器におけるビジネスモデルの変化」。製品の消費傾向が変化したことで、企業が利益を確保する手段が変わってきたという。

 PCやタブレット端末については、アナリストの森英二氏が概況を説明した。冒頭で、森氏はPC市場(デスクトップPC/ノートPC/AndroidやiOSを含むタブレット端末)全体の状況について「安価なタブレット端末に押され、単価の下落が進んでいる」と述べた。

 BCNの調査によれば、ノートPCにおいては、国内メーカー製のPCが依然として売れ筋だが、デスクトップPCにおいては、日本エイサーなどの海外勢がシェアを伸ばしている。「セパレート型(ディスプレイが付属しない)で低価格のモデルを多数投入しており、人気が出ているのでは」(森氏)と分析した。

 ノートPC、デスクトップPCともに単価、販売台数ともに減少傾向にあるなか、Nexus 7などに代表される低価格タブレット製品が好調で、2012年10月の販売台数においては、タブレット端末がデスクトップPCをはっきりと上回った。2012年9月/10月については、前年同月比で販売台数はわずかに増えているものの、販売金額では5〜10%の下落が見られる。

photophotophoto PCはノート、デスクトップ問わずに単価が下がり気味だ。直近では売り上げは回復しているものの、単価の下落によって販売金額ベースでは前年同月比で減っている(写真=左)。単価の下落はデスクトップで顕著。台数も大きく減っている(写真=中央)。ノートPCのジャンルによる売り上げ構成比と平均単価。UltrabookとA4スタンダードノートとの間には約2万円の差がある(写真=右)

 単価が減少傾向にあるPC製品だが、Ultrabookについては例外のようだ。2011年11月にASUSTeK Computerが「ZENBOOK」を発売して以降、順調に売り上げを伸ばし、2012年10月においては、販売台数ベースで全ノートPCの6.5%を占めるまでになった。「Ultrabookも当初はASUSの製品のみだったが、現在は10社が64製品を販売している。選択した増えたことで市場が伸びた」(森氏)という。2012年10月現在、A4スタンダードノートPCの平均単価は約6万4000円、Ultrabookは約8万8500円と、2万円程度の差がある。

Windows 8の売れ行きは?

 続いて、森氏は2012年10月26日に発売したWindows 8の販売動向について説明した。初動においては、新規でWindows 8搭載PCを購入する人が、Windows 7やWindows Vistaのときと比較して少ないという。2012年10月22日〜10月28日の週においては、販売台数ベースで全PC(タブレット端末を含む)のうちWindows 8がプリインストールされているPCは4.7%、10月29日〜11月4日の週で約6.4%となった。

 Windows Vistaが発売したときの51%、Windows 7が発売したときの26.8%と比較すると(ただし、Windows Vistaが発売したのは火曜日、Windows 7は水曜日、Windows 8は金曜日と発売した曜日が異なるため、初週の売り上げに含まれる日数も異なる)、Windows 8搭載PCの初速は鈍いようにも見えるが、「iPad miniやNexus 7の32Gバイトモデルの発売」や「Windows 7を搭載する夏モデルの在庫処分」といった外的要因も、販売を鈍らせる原因になっているという。

photophoto Windows 8搭載PCにおける初動の売り上げは、Windows 7/Vistaに比べると少ない(写真=左)。OS登場時における新旧モデルの価格差は、年を追うごとに広がっている(写真=右)

 在庫処分となった型落ちのモデルと新モデルとの価格差も広がっている。A4スタンダードノートの売れ筋機種である「LaVie S」を例に取ると、10月22日週においては、夏モデルである「LS150/HS6W」の平均単価が5万1200円(税込み、以下同)だったのに対し、秋冬モデルの「LS150/JS6W」が9万1000円と、夏モデルは秋冬モデルの半額近い価格だという。

 LS150/JS6Wは秋冬モデルにおける更新点は、OSとCPUのみ。「同等のスペックならば、消費者は安いほうを選ぶ傾向にあるので、Windows 8搭載PCが敬遠されている」(森氏)。これならば、旧モデルを購入し、Windows 8にアップグレードしたほうが安く済む。この旧モデルと新モデルとの価格差は年を追うごとに広がっており、デスクトップPCにおいても同様だとしている。

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