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» 2012年12月28日 14時45分 UPDATE

Webオリジナルモデルのみの新ストレージ:大容量でけっこう速い“ハイブリッドドライブ”とは何だ?──dynabook Satellite T772&T652で試す (1/2)

東芝ダイレクトに、容量と速さを両立するという新開発のHDD「ハイブリッドドライブ」を選択できるWebオリジナルモデルが存在する。dynabook Satellite T772&T652でその実力とコスパをチェックする。

[岩城俊介(撮影:矢野渉),ITmedia]

HDDにNANDフラッシュメモリを内蔵、“いいとこ取り”のストレージが登場

photo 東芝製“ハイブリッドドライブ”を選択できるWebオリジナルモデル「dynabook Satellite T772」と「dynabook Satellite T652」 (カート画面に表示されるクーポン番号入力で割引!「Web割キャンペーン」実施中 2013年1月9日まで)

 SSDは高速だが、容量が少なくやや高額。HDDは大容量で容量単価も比較的安価だが、遅い……。この悩みを解消する“第3”のストレージがUltrabookをはじめとするノートPCに採用され始めている。

 SSDの高速さとHDDの大容量を両立する技術として、ベーシック志向のUltrabookやノートPCを中心にインテル ラピッド・ストレージ・テクノロジー(IRST およびその機能インテル スマート・レスポンス・テクノロジー:ISRT)を採用したモデルがすでにかなり多く存在する。ノートPCにおけるISRTは、一般的な2.5インチHDDと小容量(32Gバイトほどのモジュール型)SSDをそれぞれ内蔵し、高速なSSDをキャッシュとして利用することで実利用時の速度を高めるというものだ。

 そしてもう1つは「ハイブリッドドライブ」(ハイブリッドHDD)である。こちらはHDDに8GバイトほどのNANDフラッシュメモリ(SSDのいわゆる中身。ただしハイブリッドドライブはSLC方式を採用)を“内蔵”し、IRSTと同じくHDDより高速なNANDフラッシュメモリをキャッシュとして活用することで高速化を実現する。

 東芝開発のハイブリッドドライブは、同社がストレージとNANDフラッシュメモリの製造、開発で培った独自のキャッシュアルゴリズムを用い、ユーザーが高頻度に仕様するデータを自己学習することで、利用者それぞれの使い方に応じた高効率な高速化が望める仕組みとしている。IRSTと比べ、1インタフェースのみの接続で済むこと、省スペースに設置できること、そしてコスト面/運用面でも良好傾向とするメリットがある。


photo HDD+SSD(ISRT構成)とハイブリッドドライブ、仕様上の違い

 ということで今回は、この新ハイブリッドHDDを内蔵した構成でオーダーできる東芝ダイレクトのWebオリジナルモデル「dynabook Satellite T772」と「dynabook Satellite T652」をまとめてチェックする。

ハイブリッドドライブは、17.3型のT772、15.6型のT652で選択可能

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 今回は17.3型ワイドの大型ディスプレイを搭載する「dynabook Satellite T772(PT7726TGBNBW)」と15.6型ワイドの「dynabook Satellite T652 」の2シリーズを、T652に関しては1TバイトHDD+8GバイトNANDのハイブリッドドライブモデル(PT6526VGBNBW 8万8800円から)、750GバイトHDD+32GバイトSSDのIRSTモデル(PT6525UGBNBW 7万7800円から)、750GバイトHDD搭載の通常ストレージモデル(PT6525VGBNBW 7万7880円から)の3モデルを用意した。

photophoto 17.3型ワイドサイズのdynabook Satellite T772(写真=左)と15.6型ワイドサイズのdynabook Satellite T652(写真=右)
photophoto 左:dynabook Satellite T772、右:dynabook Satellite T652 ヘアライン加工を施した金属パネルによる渋めな外観イメージは共通。ロゴの文字列(TOSHIBAかdynabook)と配置が少し異なる

 dynabook Satellite T772(PT7726TGBNBW)は、店頭モデルにはない大型画面──17.3型ワイドの液晶ディスプレイと外部GPUを採用する据え置きノートスタイルのハイスペックシリーズだ。CPUにクアッドコア/8スレッド処理対応のCore i7-3630QM(2.4GHz/最大3.4GHz)、GeForce GT 630M、8Gバイトのメインメモリ、1Tバイトのハイブリッドドライブ、BDXL対応Blu-ray Discドライブを搭載する。ディスプレイ解像度は1600×900ドット、OSは64ビット版のWindows 8(標準エディション)をプリインストールする。

 東芝ダイレクトWebオリジナルモデルには、Windows 8 Proへの変更、Office Home and Business 2010の追加、通常HDD(750Gバイト)、DVDスーパーマルチドライブ搭載といったカスタマイズモデルも用意する。ハイブリッドドライブ搭載モデルは9万7800円(2012年12月28日現在のクーポン適用後価格、以下同)から、最小構成モデルは7万4800円からとなる。

photophoto 解像度はdynabook Satellite T772が1600×900ドット、dynabook Satellite T652は1366×768ドット
photophoto キーボードはテンキー付きのアイソレーションデザインで打鍵感も共通。T772は本体サイズが大きい分、タッチパッドやパームレストもやや大きめだ

 dynabook Satellite T652(PT6526VGBNBW)は、ディスプレイを1366×768ドット表示対応の15.6型ワイド液晶とし、ボディサイズを一回り小さくした以外はdynabook Satellite T772とほぼ共通の仕様となる。それぞれテンキー付きのアイソレーションキーボード、Windows 8のジェスチャー操作対応タッチパッド(ちなみにディスプレイはタッチパネル非搭載)、シルバー基調のヘアライン加工済み天板による金属質で高級感のあるボディを採用する。

 T652も、Windows 8 Proへの変更、Office Home and Business 2010の追加、外部GPUなし(CPU統合グラフィックス)、IRST構成(750GバイトHDD+32GバイトSSD)、通常HDD(750Gバイト)、DVDスーパーマルチドライブ搭載といったカスタマイズモデルを用意する。ハイブリッドドライブ搭載モデルは8万8880円から、最小構成モデルは7万1800円からとなる。

 ボディサイズは、T772が418.2(幅)×272.2(奥行き)×28〜33.7(高さ)ミリ、重量は約3キロ。T652が385(幅)×252.5(奥行き)×29.8〜33.6(高さ)ミリ、重量は約2.7キロ。正直、サイズ感はどちらも「それなりに大型」だ。とはいえ、今回の2シリーズはどちらも机上での据え置きスタイルで活用するPCのため、持ち上げる/持ち運ぶ機会はさほどないと考えると妥当なところだろう。

photophoto 本体底面 左:dynabook Satellite T772、右:dynabook Satellite T652
photophoto バッテリーとACアダプタ 左:dynabook Satellite T772、右:dynabook Satellite T652 カタログ値バッテリー動作時間はT772が約3.7時間、T652が約4.4時間
photophoto 右側面からディスプレイを全開 左:dynabook Satellite T772、右:dynabook Satellite T652
photophoto 本体前面 左:dynabook Satellite T772、右:dynabook Satellite T652
photophoto 本体後面 左:dynabook Satellite T772、右:dynabook Satellite T652
photophoto 本体左側面 左:dynabook Satellite T772、右:dynabook Satellite T652
photophoto 本体右側面 左:dynabook Satellite T772、右:dynabook Satellite T652

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