「売れ筋がWindows 7に戻りそう」――Windows 8の優待価格、終わる古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2013年02月04日 11時09分 公開
[古田雄介(ぜせ)&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]

駆け込み需要が終わったWindows 8 Proアップグレード版

週末に撮影したツートップ秋葉原本店のOS価格表。Windows 8 Proアップグレード版 通常パックのみ入荷待ちだった

 約6000円で買える「Windows 8 Proアップグレード版」優待パックの取り扱いが1月31日で終わり、2月に入って2万6000〜7000円前後の通常パックが店頭に並ぶようになった。同時に「Windows 8アップグレード版」の販売も1万4000円前後でスタートしている。なお、優待パックの在庫は一旦回収され、通常パックの入荷を待つタイムラグがあるため、一時的に8 Proアップグレード版が入手困難な状態となった。

 1月末まで、各ショップでは激しい駆け込み需要が発生していたという。パソコンハウス東映は「31日は本当に飛ぶように売れました。1人で10本以上買っていく方もいたぐらいです。まあ、次の日からは4.5倍近くになるわけだから、買う予定があるなら今のうちにという気持ちよく分かりますけどね」と語る。「31日は飛ぶように売れた」とのコメントはほかのショップでも聞かれた。期限が迫るに従って駆け込みの度合いが急激に高まった様子がうかがえる。

 需要先食いの反動から、2月以降はOSのトレンドが大きく変わるとみられている。今後の動きについて、最も多かった予想はWindows 7への回帰だ。ZOA秋葉原本店は「価格のバランス的に、8 Proアップグレードの需要がDSP版8/8 Proや8アップグレード版に流れそうですが、2月に入って急に人気を伸ばしたのはWindows 7 Professionalです。どんな構成でも一定の機能性や操作性が確保される7は、自作PCとの相性がいいというのもあって、今後もしばらくは7が欠かせない存在であり続けると思います」と話していた。

 そのうえでWindows 8に期待する声も少なくない。ドスパラ パーツ館は「8はマウスやキーボードがなくても、タッチ液晶やタッチパッドなどでかなりの操作ができるというメリットがあります。個人的には7マシンがメインで、8がサブという組み合わせも面白いと思いますよ。机に2台キーボードが並ぶのはやっぱりじゃまですし」と8ならではの強みをアピールしていた。今後のWindows 7とWindows 8の動向に注目したい。

 ちなみに、一部のショップは2月1日になっても優待価格の8 Proアップグレードを販売していた。周囲からは「なにやらがんばっていますけど、このあとどうなるんでしょうね……」と、“逆フライング”に対する不満よりも、無謀さを心配する声のほうが多かった。

1月31日のパソコンハウス東映レジ前(写真=左)。ZOA秋葉原本店のOS売り場。2月に入ってWindows 7の人気が加速しているという(写真=中央)。PC DIY SHOP FreeTに並ぶWindows 8。手前左から、8 Proアップグレード、8アップグレード、8 Pro Pack(写真=右)

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