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» 2013年02月22日 10時30分 UPDATE

“WiMAX Speed Wi-Fi”レビュー:超極薄ボディで12時間動作! しかも“フルスペック”──WiMAXルータ「URoad-Aero」は“買い”か? (1/3)

これは“買い”か──。薄型、軽量、長時間動作、クレードル対応、公衆無線LAN対応、電池交換可能……ポータブルルータの“ほしい仕様”をほぼすべて満たすWiMAXルータの新モデルがシンセイコーポレーションから登場。「URoad-Aero」の実力をチェックする。

[島田純(撮影:矢野渉),ITmedia]

「極薄」な8.4ミリ厚のボディに「ほぼフルスペック」なポータブルWiMAXルータ

photo 厚さ8.4ミリの極薄ボディを実現したWiMAXルータ「URoad-Aero」。UQ WiMAXオンラインショップ価格は、UQ Flat 年間パスポート同時契約で4800円から

 こちらは「スパっと薄いぞ!」──。最近まで新機種登場がなくちょっとひっそりしていたWiMAXルータに新機種が立て続けに登場し、WiMAXルータファンは大騒ぎ(?)だ。NECアクセステクニカの新モデル「AtermWM3800R」に続き、2013年2月20日に発売されたシンセイコーポレーション「URoad-Aero」の実力をチェックしよう。

 URoad-Aeroは、モバイルWi-Fiルータとしては世界最薄(同社調べ)となる「厚さ8.4ミリ/74グラム」の極薄軽量ボディを筆頭に、これまでのURoadシリーズでは非対応だった公衆無線LANの接続とルーティング、クレードルへの対応、USBモデム機能などを備え、連続最大12時間の長時間バッテリー性能とともに、既存WiMAXヘビーユーザーも納得してしまう「フルスペック」と呼ぶにふさわしい仕様に一新した。


photophoto カラーはレッド、ホワイト、ブラックの3色。有線LAN端子付きのクレードル「URoad-Aero Station」もオプションで用意する。水にポチャンと落としたような、とても凝ったデザインとなっているのも気合いの入れようが伺える。実売価格は3000円前後だ

 さて、これまでのURoadシリーズはハンドオーバー性能やWiMAXのつながりやすさなど、WiMAXの通信性能に優れるという評価があり、WiMAXヘビーユーザーにも好んで使用する人がいるほどだ。ただ、サイズ(厚さ)、クレードル+有線LAN接続、公衆無線LAN対応、USBモデム機能など機能に若干劣る部分があり「フルスペック/全部入り」とは言えなかった。URoad-Aeroはこの部分をビシッと改善。ひとまず確認する限りは死角がない、とても喜ばしい仕様となっている。

 WiMAX通信速度は下り最大下り最大40Mbps/上り最大15.4Mbps。前モデルの「URoad-SS10」を含む現行他機種と同様に、WiMAXハイパワーUL 64QAM変調方式による上り最大15.4Mbpsをサポートする。

 無線LAN部は2.4GHz帯のIEEE802.11b/g/nに準拠し、11n接続時で最大150Mbpsの1ストリーム通信に対応する。セキュリティレベルを個別に設定できるマルチSSIDを利用でき、1SSIDあたり最大6台(推奨5台)、最大10台の無線LAN機器、さらにUSB接続の1台を加えた最大11台での同時利用できる。

  URoad-Aero (参考)URoad-SS10 (参考)AtermWM3800R
タイプ ポータブル
WiMAX通信速度 下り最大40Mbps、上り最大15.4Mbps
WiMAXハイパワー
UL 64QAM
無線LAN 2.4GHz帯IEEE802.11b/g/n(最大150Mbps) 2.4GHz帯IEEE802.11b/g、11nテクノロジー(最大150Mbps)
有線LAN ─(クレードル利用時 100BASE-TX×1) ─(クレードル利用時 100BASE-TX×1)
クレードルのAPモード切り替え
公衆無線LAN切り替え ○(UQ Wi-Fi、Wi2 300) ○(UQ Wi-Fi、Wi2 300、BBモバイルポイント、HOTPOT、ワイヤレスゲート、ケーブルTV Wi-Fi)
簡単接続設定 WPS らくらく無線スタート、らくらくQRスタート、WPS
バッテリー動作時間(連続通信) 約12時間 約9時間 約8時間
バッテリー動作時間(休止状態での待機) 約1000時間以上 約250時間 約250時間
バッテリー動作時間(連続待受) 約20時間 約20時間 約20時間
最大同時接続台数(推奨) 計11台(無線LAN機器10台、有線LAN機器1台) 計10台(無線LAN機器10台) 計11台(無線LAN機器10台、有線LAN機器1台)
電源 リチウムイオンバッテリー(3.8ボルト/2090mAh) リチウムイオンバッテリー(3.7ボルト/2260mAh) リチウムイオンバッテリー(3.7ボルト/2000mAh)
バッテリー着脱
WiMAX切断時のWi-Fi自動停止機能(省電力化) ○(初期設定はオフ)
USBモデム機能 ○(32ビット版Windows XP SP3/Vista、64ビット版含むWindows 7/8、Mac OS X 10.5/10.6/10.7/10.8) ○(Ethernet over USB/Windows XP以降、Mac OS X 10.5以降)
充電方式 Micro USB ACアダプタ、USBポート充電 Micro USB ACアダプタ、USBポート充電(パナソニックUSBモバイル電源シリーズ正式対応)
USB給電機能 ○(出力5ボルト/1000mA近く)
スマートフォンアプリ ○(URoad Magic) ○(URoad Magic) ○(Aterm WiMAX Tool)
スマホアプリでのリモート起動 ○(タイマー起動) ○(休止状態も対応)
ディスプレイ LED 有機EL
サイズ(幅×奥行き×高さ) 106×63.8×8.4ミリ 90×63×11.8ミリ 89.6×52×12.8ミリ
重量 約74グラム 約86グラム 約80グラム
カラー ホワイト、ブラック、レッド ホワイト、ブラック、レッド ホワイト、ブラック、ピンク
発売 2013年2月20日 2012年3月9日(発売済み) 2013年2月7日

とにかく“薄さ”“軽さ”に感動、従来モデルより大幅に進化

製品名 厚さ 重量 登場
URoad-9000 約18ミリ 約102グラム 2011年2月
URoad-8000 約20.4ミリ 約98グラム 2011年5月
URoad-SS10 約11.8ミリ 約86グラム 2012年2月
URoad-Aero 約8.4ミリ 約74グラム 2013年2月

 URoadシリーズは、新モデル登場とともに薄型化/軽量化が推進されている。改めてURoad-Aeroの厚さ8.4ミリは、アップル「iPhone 5」(厚さ7.6ミリ)と並べてもほとんど変わらず、手にすると「ほう……。薄いなこれは」と感心するであろう数値である。

 もちろん前モデルより大幅に小型化されたのは、本機より一足早く登場したNECアクセステクニカの新モデル「AtermWM3800R」も同じだが、厚さはこれより4.4ミリ薄い。WiMAXはもちろん、LTE/3G対応も含めたポータブルルータ全体で見ても他機種を圧倒するサイズだ。

 幅こそ63.8ミリと幅52ミリのAtermWM3800Rより大きめだが、4.7型クラスのスマートフォンと同等の値なので困る範囲ではもちろんない。70グラム台とこちらも他機種よりかなり軽量であることも含めて、バッグやポーチ、ポケット類への収納性/携帯性が格段に向上している。


photophoto 厚さはiPhone 5と同程度だ(写真=左)。サイズ感をWiMAXルータ他機種と比較。左からiPhone 5(参考)、AtermWM3800R、URoad-Aero(本機)、AtermWM3600R、Aterm3500R。小型さという点ではWM3800Rが際立っているが、厚さはURoad-Aeroが約4.4ミリも薄い
photophotophoto 手にした感じを比較。左からURoad-Aero、AtermWM3800R、iPhone 5
photophoto 本体前面はSleep(休止・復帰)ボタンとLEDの情報表示インジケータ、後面にはインタフェースはない。全面がバッテリーカバーとして外れる
photophoto 本体下面にクレードル接続用端子が備わる
photophotophoto 本体左側面にストラップホールと充電/通信(USBモデム機能)用Micro USB端子、右側面に電源ボタン(完全シャットダウン用)とWPSボタンが備わる。手にするとこのように極薄である
photophoto 自宅やオフィスで使うならクレードル「URoad-Aero Station」も一緒に導入すると便利。有線LANポートを備え、無線LANを備えないデスクトップPCなどでも利用可能。ルータモード(通常動作)とアクセスポイントモード(自宅のブロードバンドルータと接続し、無線LANアクセスポイントとして動作する)、動作モードも切り替えられる
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