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» 2013年04月17日 16時00分 UPDATE

「dynabook R822」ロードテスト:第3回 “打ち合わせ”で分かった、ハイブリUltrabook搭載キーボードの「ちょうどよさ」 (1/2)

ノートPC、タブレット、スタンド──利用シーンに応じて形状を変えられる[ハイブリッドUltrabook」は業務シーンでどんなメリットがあるか。

[石川ひさよし,ITmedia]

ちょっと違う方向から見る、「変形+キーボード」の利便性と使い勝手

photo 筆者が導入した「dynabook R822/WT8HS(PR822T8HNNSW)」

 業務としてタブレットスタイルが活躍するシーン。やはり「打ち合わせ時」だろう。

 筆者は一時、打ち合わせへ出向くのにAndroidやiOSタブレットを使っていた時期があった。現在、Nexus 7(Androidタブレット)、第3世代iPadも所有しており、そのどちらにもクラウドストレージサービスのアプリでデータを同期し、どの機器を使う際にも必要なファイル・データへアクセスできる手段を整えていた。ただし、それに限界を感じるのも早かった。

 ストレージ容量が比較的少ないタブレットでは、PCで使う業務データの全てを同期・保存しておくのは少々難しい。となると必然的に同期するデータを取捨選択する運用方法になるが、ここを制限すると「いざ出先で呼びだそうとしても、必要なデータを同期し忘れていた」──が発生する可能性が高まる。いや、実際、けっこうひんぱんに発生することになる。

 そしてもう1つ悩ませたのが、これは特にiPadにおいてだが、テキストファイルのエンコード方式とその表示のためのアプリとの相性がうまく合わない時があること。メールの添付ファイルが文字化けしてしまい、結局PCで改めて──といった感じだ。合わせて、圧縮ファイルの取り扱いにもかなり悩む。多くの業務メールがPC→PCを想定している内容のため、クライアント別にさまざまな形式、時には特殊な圧縮フォーマットで送られてくることがある。以前も受けたことがあるファイルであり、かつPCで受ければ何のことはないファイルということで、送り側に悪意はまったくないのだが、中のデータを確認することもままならないとなれば業務に支障をきたすと残念ながら判断することになってしまうのだ。

 まあ、そんな具合で、ことビジネスにおいてはタブレットも(慣れており、応用も効く)Windowsが一番ラクというのが結論だ。

タブレットの平面スタイルのままキーボード入力できる「フラット」スタイル

photo ピュアタブレットスタイルでタッチ操作できる「タブレットスタイル」。傾きセンサーを内蔵するので、このように縦向きで構えれば画面も90度回転する(回転ロックボタンも備える)

 さてdynabook R822だが、前回記述したとおり「タブレット時の大きさ」が筆者には意外とちょうどよい。

 確かにタブレットとしては大きい。でも、対面に座って資料を見てもらうという打ち合わせシーンにおいて、双方姿勢を大きく移さず実行できるからだ。画面サイズの小さなタブレット(やスマートフォン)でもできるといえばできるが、オジサンが2人、お互いにかなりの距離まで顔を近づけないと視認できないとなると、意外にキツイ。もちろん14型以上のタブレットでもいいではないかと言えなくはないが、……携帯性を考えるとたぶんそれは大きすぎると思う。

 また、打ち合わせにおいては「ではWebサイトで資料表示を」とURLを入力するシーンも多い。タッチ入力のみのタブレットでは意外とここでモタモタし、「あれ? あれ? あ、急ぐあまり打ち間違えていた」となるのを──自分自身もそうだし、他人がやってしまっているのをかなり見たことがある。その点、スッとすぐにキーボードを引き出せて慣れた使い方で入力できる本機ならとてもスマートに実施できる。


photo キーボードを引き出し、画面は倒したまま使う「フラット」スタイル。相手に画面を見せながら説明するような、打ち合わせ用途でとても便利に使える

 ところでdynabook R822は、ノートPC、タブレット、そしてフラットの3スタイルで利用できると記載されている。ほかは分かるが、「フラット」って何に使うんだろうと思っていたが、このスタイルは打ち合わせ時にとても生きるのだということに使い始めて気がついた。

 少数人の打ち合わせにおいて、本体を机に置き、ディスプレイ面を上にして資料などを表示──要は表示画面を少数人で見ている状態でもスマートにキーボード操作するための、言い換えるとほぼそれ専用といってもいいかもしれない。タブレットとしてはソフトウェアキーボードでのタッチ操作、あるいは外付けの無線キーボードなどを活用してもよいが、本機であればキーボードを引き出すのが断然手っ取り早い。それでいてタブレットとしての使い勝手も維持できる。

photo 対面した相手に説明するのにしっくりくる。傾きセンサーと画面回転機能により、画面の向きは当然だが相手向きにも自在に切り替えられる。ただ、キーボードは半ずらし状態では認識しない(誤動作防止のため、キーボード機能はオフになる)ので、全部引き出す必要がある。このようなテーブルだとちょっと狭いこともあるので、その機能のオン/オフも自身で制御できるとより助かるのだが

 もちろんIPSの液晶パネルを採用するため、対面からそれぞれ見るシーンにおいても視野角に問題はなく、視認性は上々だ。

 筆者は、自分専用業務マシンへのIPSパネルに必要性はさほど感じていない。むしろ、業務データ的に横から覗かれると困るものもあるので、横・斜めから見ると見えにくくなるTNパネルで逆に都合がよいと感じることもあるのだが、タブレットや“ハイブリッドUltrabook”においては、確実にディスプレイには広視野角の性能が必須だ。

 ただ、ビジネス用途で使うなら、シーンやスタイル・カタチに合わせてこちらも可変(広視野角とのぞき見防止)するようにしてくれるとありがたい。4方向のぞき見防止フィルムなども製品化されているが、“ずっと”ではダメであり、例えばシャープのベールビュー液晶などのような仕掛けを内蔵してくれるとうれしいのである。


photo タブレットとしてはもうあたり前なのだが、IPS液晶パネルを採用するので視野角は十分にひろく、斜めから見ても色反転などの不都合は発生しない

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