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» 2013年05月30日 16時00分 UPDATE

ギュンギュン冷えるわよ!:GeForce GTX TITANを水冷仕様に――「G-Master Hydro-X79」なら暑い夏も安心なのだ (1/2)

CPUとGPUそれぞれに水冷ユニットを装着したサイコムのデュアル水冷マシンに、「GeForce GTX TITAN」を採用した超ハイエンドモデルが登場。速い!! そして冷える!!

[長畑利博(撮影:矢野渉),ITmedia]

最高峰のグラフィックスにデュアル水冷ユニット

og_gmaster_001.jpg G-Master Hydro-X79

 スペックを要求されるハイエンドPCにとって夏は鬼門だ。最近のCPUやGPUはコアの温度に合わせて動作クロックを変更する機能が備わっている。つまり、冷やせばそれだけ性能の向上が見込めるが、その一方で、冷却性能の低いクーラーなどを使っていると、夏場の高い気温の状態では本来の性能が発揮できなくなる恐れがある。

 今回紹介するサイコムの「G-Master Hydro-X79」は、安定した冷却能力を持つ水冷ユニットを、CPUとGPUにそれぞれ1つずつ搭載するハイエンドモデルだ。

 試用した評価用機は、CPUがCore i7-3930K(定格3.2GHz/TBT時最大3.8GHz)、システムメモリが32Gバイト、グラフィックスカードのGPUはNVIDIAの最上位モデル、GeForce GTX TITANという構成となっている。さらに、ストレージとしてシステム側にCrucialのCT120M500SSD1.PK01(128Gバイト)、データ側にHGSTのHDS721010DLE630(1Tバイト/7200rpm)を内蔵。ハイエンドモデルとして死角のない構成だ。

 また、サイコムのPCはBTOに対応し、パーツ構成をカスタマイズできるのもポイント。CPUとクーラーの密着に使用するグリスの種類まで選択できる柔軟なBTOメニューで、細かいところまで自分好みに仕立てられる。TITANを搭載する評価機の構成は約35万円とかなり高価だが、Core i7-3820(3.6GHz/最大3.8GHz)とGeForce GTX 680を搭載するベースモデルならば、17万440円から購入できる。予算がない場合は、CPUやGPUなどをダウングレードしていくのもよいだろう。

 マザーボードにはIntel X79 Expressチップセットを搭載したASRockの「X79 Extreme6」を採用。メモリスロットが8本あり、メモリ容量を最大64Gバイトまで拡張できる。また、すべてのPCI Express x16スロットがPCI Express 3.0に対応するほか、6Gbps対応のSATAポートも6個用意されているなど拡張性が高く、将来的なアップグレードもしやすい。電源ユニットはSilverStoneの「SST-ST75F-P」(750ワットモデル/80PLUS Silver対応)。信頼性の高さでロングセラーになっているモデルだ。

 前述したように、G-Master Hydro-X79の最大の特徴は、GPUとCPU部分に水冷クーラーユニットを採用している点だ。水冷ユニットのメリットは、空気で冷却する通常の空冷クーラーよりも急激な温度上昇が起こりにくいこと。このため温度を安定させやすい。今回の製品に使用されているのは「ASETEK」製の水冷ユニット「740GN」で、GeForce GTX TITANに取り付け済みだ。さらに水冷ユニットの冷却用ファンをEnermax製「UCTB12」に交換してあり、ファン動作音の静音化も図られている。CPU側には同じく「ASETEK」製の水冷ユニット「550LC」が採用されている。

og_gmaster_002.jpgog_gmaster_003.jpg 本体前面/背面

og_gmaster_004.jpgog_gmaster_005.jpg 本体左側面。評価機のサイドカバーはクリアパネルになっており、強力な内部システムをのぞける構造だ(オプション品)

 ケースには「Fractal Design Define R4」を採用している。フロントパネル側とサイドパネル側に吸音材を張り、静音性を重視したATXミドルタワーケースだ。ケースのサイズは、232(幅)×523(奥行)×464(高さ)ミリと大型だが、フルサイズのハイエンドカードの運用に適したケースとなっている。HDDは最大8個、SSDは最大10個まで搭載可能な拡張ベイが用意され、のちのちストレージ容量を追加したい、という場合にも余裕をもって対応できる。

 サイドカバーのデザインはケース内部が見えるアクリルパネル仕様のものをオプションで選択できる。パネルは手回しのネジで取り外せるため、内部へのアクセスはしやすい。なお、GPU側の水冷クーラーユニットはケース背面側、CPU側の水冷クーラーユニットは本体の天板側にあるファン取り付け部に固定されている。

og_gmaster_006.jpgog_gmaster_007.jpg 強力なCPUとGPUを水冷システムで効果的に冷却し、安定した性能を発揮できるのが特徴だ

og_gmaster_008.jpgog_gmaster_009.jpg HDDは最大8個、SSDなら最大10個まで拡張可能なベイを搭載。サイドパネル方向に着脱できる仕様でメンテナンス性も高い。電源ユニットはSilverStone製750ワットモデル「SST-ST75F-P」だ

og_gmaster_012.jpgog_gmaster_013.jpg 音声入出力とUSB 3.0×2、USB 2.0×2を本体上部の前方に搭載。本体を机の下に設置すると、端子が手の届きやすい位置にくる。底部には制振用のインシュレーター装備している

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