レノボ、Haswell対応「ThinkPad X/T」新モデル──スリム化+11時間動作、フルHDモデルも……後日投入予定2013年PC夏モデル(1/2 ページ)

» 2013年07月17日 13時30分 公開
[ITmedia]

 レノボ・ジャパンは7月17日、クラムシェルスタイル(Classicライン)のThinkPad Xシリーズ、Tシリーズの新モデルを発表、2013年7月17日より順次発売する。

 新たなThinkPad X/Tシリーズは、開発コード名:Haswellことインテルの第4世代Coreプロセッサーへの刷新とともに、デザインも一新。ThinkPadシリーズならではの堅牢性や入力インタフェース(6列プレシジションキーボード+トラックポイント)を保持しつつ、薄型・軽量化を果たした。ひとまず1366×768ドット表示対応ディスプレイを搭載する12.5型サイズのThinkPad X240sを2013年7月に先行して販売、14型サイズのThinkPad T440sは今回投入表明のみとし、詳細仕様の一部は2013年8月下旬に公開予定とする。

スリムになったHaswell対応Xシリーズ「ThinkPad X240s」 フルHDモデルはうーん残念、後日追加予定

photo 第4世代Coreプロセッサーを採用した新ThinkPad Xシリーズ「ThinkPad X240s」

 ThinkPad X240sは、12.5型の液晶ディスプレイと重量約1.29キロを実現するビジネスシーン向けのモバイルモデル。第4世代のCore Uプロセッサ、10時間クラスのバッテリー動作時間、厚さ17.7ミリのボディ、タッチパネル付きディスプレイ(BTOオプション)などにより、一部構成のモデルはUltrabookとして展開する。

 上位構成例「20AJ0024JP」の主な仕様は、デュアルコア/4スレッド同時処理に対応するCore i7-4500U(1.8GHz/最大3.0GHz)+Intel QM87 Expressの組み合わせに、8Gバイトのメインメモリ(PC3-12800 DDR3L×1枚 スロット1本/空きなし/最大8Gバイト)、320GバイトのHDD(ほか、SSD、OPAL対応HDDなどBTOオプションあり)、12.5型ワイドIPS液晶ディスプレイ(1366×768ドット)など。光学ドライブは非搭載、グラフィックスはCPU統合のIntel HD Graphics 4400を使用する。OSは64ビット版Windows 8 Proをプリインストールする。

 CPUのBTOメニューは上記Core i7-4500Uのほか、Core i5-4200U(1.6GHz/最大2.6GHz)、Core i3-4010U(1.7GHz)を用意。ほか、メインメモリ容量(下位構成で4Gバイト×1など)、液晶ディスプレイの方式(IPSかTN)とタッチパネルの有無、無線LANモジュールの種類(11ac対応Wireless-AC 7260か、2.4GHz帯802.11b/g/n対応Wireless-N 7260 b/g/n)、NECモジュールの有無などのカスタマイズメニューを用意する。フルHD(1920×1080ドット)対応の高解像度ディスプレイについては「2013年末には──」(レノボ・ジャパン)と、近日投入ではないが「IPSフルHD」「タッチ対応IPSフルHD」のメニューを後日追加することも表明された。

 通信機能は1000BASE-T対応有線LAN、802.11a/b/g/n/ac対応の無線LAN(Intel Wireless-AC 7260)、Bluetooth 4.0。通信系機能は、Ultrabookでは省かれがちな有線LANポートを内蔵する点、より高速な期待できる802.11ac(Draft)に準拠した無線LANモジュールを搭載する(あるいは選択できる)点がトピックだ。

 主なインタフェースはUSB 3.0×2(うち1つは電源オフ給電対応)、Mini-DisplayPort×1(外部出力時最大3840×2160ドット)、アナログRGB×1(外部出力時最大1920×1080ドット)、有線LAN×1、マイク/ヘッドフォン兼用端子(3.5ミリ)、DC入力ポート(角形20ボルト)、外部マイク、外部ステレオスピーカー(DOLBY HOME THEATRE v4対応)、720pWebカメラ、メモリカードリーダー(SDHX対応SDメモリーカード、MMC対応)など。ビジネスシーン導入を想定するシリーズとして、セキュリティチップ内蔵にてTPM機能を使用したストレージデータの暗号化、指紋認証センサー、セキュリティロックポートなどのセキュリティ機能も従来モデルより継承して搭載。プロジェクター利用シーンをふまえ、外部ディスプレイ出力に従来のアナログRGB端子も残している。

photophoto ディスプレイはノングレア表面の12.5型ワイドで解像度は1366×768ドット。タッチパネル付き/2013年末でフルHDパネルのオプションも加わる予定。これまでと変わらずディスプレイは180度まで開く。なお、天面パネルのThinkPadロゴが正面の相手から見て正向きに見えるよう、これまでとは逆向きになった

 キーボードは、アイソレーションデザインの6列プレシジションキーボードでキーボードライト付き。ポインティングデバイスは「5ボタンクリックパッド」を採用する。5ボタンクリックパッドはタッチ操作面と上下にボタンとして押せる機構を組み合わせ、なぞる操作と押す操作の系統を1つにまとめた部品で、ThinkPad Helixで採用した機構と同等となる。ThinkPad X230比で約2倍のタッチ操作領域を確保した半面、これまで単体ハードウェアボタンとして存在したトラックポイントのクリックボタンをトラックパッドに内蔵した設計となった。

 バッテリー動作時間は、Core i5-4200U搭載モデルで約11.8時間(Core i7-4700U搭載20AJ0024JPは約9.6時間)。ボディ内部の前後に3セル+3セルのリチウムポリマーバッテリーを内蔵し、着脱は行えない仕様に変更した。ACアダプタはThinkPad X1 CarbonやThinkPad Helixで採用した角形端子の仕様に、また、これまでの65ワット出力仕様から45ワット出力のものに変わり、従来比約27%の軽量化を実現した。

 本体サイズは305.5(幅)×208.5(奥行き)×17.7(厚さ)ミリ、重量は約1.29キロ(最軽量構成時)。主な構成例と価格は以下の通り。

ThinkPad X240s 20AJ0023JP 20AJ0021JP 20AJ0026JP 20AJ0024JP
OS 64ビット版Windows 8 Pro
CPU Core i3-4010U Core i5-4200U Core i7-4500U
チップセット Intel QM87 Express
グラフィック CPU統合(HD Graphics 4400)
メモリ 4Gバイト(PC3-12800 DDR3L×1) 8Gバイト(PC3-12800 DDR3L×1)
ストレージ 320GバイトHDD(7200rpm)(ほか、SSD、OPAL対応HDD、OPAL対応SSDのBTOオプションあり)
ディスプレイ 12.5型ワイドTN(1366×768/ノングレア) 12.5型ワイドIPS(1366×768/ノングレア)
通信 802.11b/g/n無線LAN(Intel Wireless-N 7260 b/g/n)、1000BASE-T有線LAN、Bluetooth 4.0 802.11a/b/g/n/ac無線LAN(Intel Wireless-AC 7260)、1000BASE-T有線LAN、Bluetooth 4.0
キーボード 86キー6列キーボード、JIS配列、キーボードライト付き
ポインティングデバイス トラックポイント機能付き5ボタンクリックパッド
主なインタフェース USB 3.0×2(うち1つは電源オフ給電対応)、Mini-DisplayPort×1、アナログRGB×1、有線LAN×1、マイク/ヘッドフォン兼用端子(3.5ミリ)、DC入力ポート(角形20ボルト)、外部マイク、外部ステレオスピーカー(DOLBY HOME THEATRE v4対応)、720pWebカメラ、メモリカードリーダー(SDHX対応SDメモリーカード、MMC対応)など
本体サイズ 305.5(幅)×208.5(奥行き)×17.7(厚さ)ミリ
重量 約1.29キロ〜約1.34キロ(HDD構成時)
バッテリー動作時間 約11.8時間 約9.6時間
オフィススイート なし
価格 15万2250円 18万600円 20万550円 21万6300円
発売 2013年7月17日より順次

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