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» 2014年06月11日 20時36分 UPDATE

おっさんホイホイ:「X68000の日」に“レトロPC”が勢ぞろい――あの黄金時代を振り返る (3/3)

[瓜生聖,ITmedia]
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ウゴウゴアミーガ

 1990年代に放送された、伝説のシュールな子ども向けバラエティ番組「ウゴウゴルーガ」でCG制作に使用されていたアミガ、PC-8001mkIISRの実機展示。

og_retro_030.jpgog_retro_031.jpg アミガ実機。「Intel outside」なのでお間違えなく(写真=左)。テクノロジーデモ。アミガの代名詞とも言える「Boing Ball」デモをリクエストしたが、残念ながら手元にはないとのこと(写真=右)

og_retro_032.jpgog_retro_033.jpg 今はなきコモドールのロゴ(写真=左)。PC-8001mkIISRのゼビウス。上位機種PC-8801mkIISRにもないカラー2画面グラフィック機能によって名移植の声も高い(写真=右)

ぴゅうた買えや

 トミー(現タカラトミー)から発売されていた16ビットパソコンぴゅう太とタカラ(現タカラトミー)から発売されていたゲームパソコンM5、ソードM5Jr.の実機を展示。

og_retro_034.jpgog_retro_035.jpg 展示されていたのはタカラから発売されたゲームパソコンM5だが、これはソードM5のOEM。直後に出たMSXにすべて持って行かれた時代の徒(あだ)花(写真=左)。こ、これは! ケイブンシャの「マイコン大百科」(持ってた)。アタリのスタートレーダーが面白い、と大絶賛しているが、実はスターレイダース(ファミコン用ソフト「スターラスター」の元ネタ)の誤りだったというオチ(写真=右)

og_retro_036.jpgog_retro_037.jpg M5からビデオ出力やプリンタI/Fを廃止した廉価版M5Jr.(写真=左)。トミーから発売された16ビットパソコン「ぴゅう太」。画面は横スクロールシューティングの名作「スクランブル」。常にガス欠との戦い(写真=右)

Re:GTC

 レトロハードのフリーマーケット。

og_retro_038.jpg すごいものがいろいろと……

まりえん堂

 公式プログラムによると「テンキー5で止まり、BREAKキーでショットを打つものの末裔(まつえい)」とのこと。富士通FMシリーズのキーボードはBREAKキー以外のキーは押し下げ「しか」検出できない。その制約のためにショットはBREAKキー、移動はテンキーの8・2・4・6で上下/左右に加え、5で停止という独特の操作スタイルが生まれた。

og_retro_039.jpg FM-77AV。奥はCRTモニターでの実演。画面はスペースハリアー。手前はFDエミュレータHxCを搭載、SDカード内のイメージでFDをエミュレートする

大会本部

 大会本部からはレストア中のX68000のほか、レア物がいくつか展示されていた。

og_retro_040.jpg PlayStation2の開発者キット。形はPS2を踏襲しているがかなり大きい

og_retro_041.jpg 側面には「TOOL」の文字

おそらくもう2度と来ない黄金時代だからこそ

 レトロエクスプレスのきっかけとなったのは、とあるX68オンリーイベントの終了だった。主催代表の田辺敦司氏は「ならば自分で開催しよう」と決意。だが、開催日(6月8日)が先に決まっていたために準備期間はわずか2カ月しかとれなかった。短い募集期間ながらもいくつものサークルが参加を表明、場所が晴海客船ターミナルということもあって主催側としては満足行く盛り上がりには達せなかった。

 だが、そのときに参加したサークルつながりで、第2回レトロエクスプレスの参加サークル、参加企業は倍増。会場も秋葉原を押さえることができ、開催日が日曜になったこともあって活況となった。

 今回のイベント告知の中で強調されていたのが「子供連れ歓迎」という文字。その理由の1つとしては、レトロPCを原体験に持つ人たちが子持ち世代になってきたということがある。そしてもう1つが、そういった人たちの子どもや家族も含めて、あの黄金時代を彩った名機に触れてもらいたい、という願いからだという。

 1980〜1990年代のPCは他社と差別化を図り、ときに尖りすぎて揶揄(やゆ)されたりしつつも、各社の独断による個性を持っていた。我々はその人間臭い設計思想を愛おしく感じたり、友人たちと機種間論争を繰り広げたりしていたものだ。だが、今のPCはもはや「個性がない」と嘆かれることはなく、逆に「どうして個性が必要なの?」と聞かれるくらいにコモディティ化が進んでいる。

 これから20年後を想像すると、50年前のレトロPCのイベントはまだ続いているかもしれない。だが、そのときに現在のPCを懐かしむイベントがあるとは思えない。このレトロPCへの想いは単なる懐古趣味ではなく、やはりあの時代が特別だったからこそ抱く感情なのだろう。それを次の世代に感じてもらうことは難しいのかもしれないが、それほど素敵な時代があったことは伝えていきたい――黄金時代に育ててもらった身としてはそう思うのだ。

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