高容量SSDの価格破壊を呼ぶか――「MX100」徹底レビュー256/512Gバイトモデルを比較(2/3 ページ)

» 2014年07月03日 12時37分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]

512Gバイトモデルは実測でも500Mバイト/秒超! 256Gバイトモデルも実用十分

 それではベンチマークでパフォーマンスを確認していこう。検証環境は、Haswell refreshとIntel 9シリーズチップセットの登場に合わせ、Core i7-4790KとASRock Z97 Extreme 6を用いた。また、OSも64ビット版Windowd 8.1Pro Update更新している。

CrystalDiskMark

 CrystalDiskMarkではまずデータサイズを1Gバイトとした際のランダムデータ時と0Fill時のデータを比較してみる。M550検証時点で同コントローラの性格は把握しているが、おさらいだ。2つのデータを比較して分かるとおり、ランダム時も0Fill時も極端な変化は見られない。

256GバイトモデルのCrystalDiskMarkスコア。左がランダム、右が0Fill

512GバイトモデルのCrystalDiskMarkスコア。左がランダム、右が0Fill

 続いて50Mバイト〜4Gバイトまでデータサイズを変更した際のスコア。シーケンシャルリードに関しては、256Gバイトモデルも512Gバイトモデルも似たような傾向にあり、トップスピードはどちらも515Mバイト/秒あたりである。おおよそスペック通りの結果と言っていいだろう。

 ただし、50Mバイト時だけは256Gバイトモデルのほうが25Mバイト/秒程度高く出ていた。シーケンシャルライトに関しては、256Gバイトモデルは350Mバイト/秒あたり、512Gバイトモデルは490Mバイト/秒あたりでほぼ一定した結果になった。こちらもほぼスペック通りといえる。


 次にデータサイズを1Gバイトとした際のスコア。シーケンシャルリード/ライトの性能はすでに示した2つのテストで確認できているが、ランダム性能以下にフォーカスしてみる。

 まず512Kバイトでのテストでは、確かに256Gバイトモデル側がランダムライト時350Mバイト/秒程度に抑えられてることが分かる。そして512Kバイトのランダムライトは512Gバイトモデルのほうが若干遅いデータとなったが、実際のところほぼ同等といえる。また、4Kおよび4K QD32に関しては、どちらもほぼ同性能という結果だ。


 最後にIOPSのスコアを見ると、256Gバイトモデルが案外よいスコアを出していることが分かる。スペック上ではランダムリード時で8万5000IOPS、同ライト時で7万IOPSとなっているが、特に後者のライト時は、実際の計測では8万IOPSに近い値となった。


 ここまでの512Gバイトモデルのデータで前回計測したM550の512Gバイトモデルと比較をしてみると、シーケンシャルリード/ライト性能ではM550のスコアを超えている。環境が異なるので同列に見ることはできないものの、同じコントローラを用いているため、同じ程度のスコアになっていると考えられるだろう。

 また、ランダム512Kバイトのリード/ライト性能に関しても、M550のスコアを超えた。大幅といえるほどではないため、こちらもほぼ同等の性能といえる。一方で少々変わってくるのが4Kおよび4K QD32のスコアだ。4Kリードは今回のMX100のスコアのほうが高かった。4Kライトはほぼ同等。一方で4K QD32に関してはM550が(特にリード時で)大幅に高いようである。ここは実環境でのパフォーマンス差として現れるかもしれない。

Atto Disk Benchmark

 Atto Disk Benchmarkでは、どちらも見事なほどカタログスペック相当のスコアとなった。

左が256Gバイトモデル、右が512Gバイトモデルの結果

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