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» 2014年07月24日 11時45分 UPDATE

SOHO/中小企業に効く「USBメモリ」の選び方(3):安心して仕事で使える「USBメモリ」を選んでみた――重要なのはセキュリティ対策 (1/3)

大容量データを持ち運ぶための手軽なツールとして幅広く利用されているUSBメモリは、個人だけではなく法人での導入例も多い。最終回は、ビジネスに求められる機能ごとにおすすめの製品例を挙げていこう。

[山口真弘,ITmedia]

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3種類に分けて“仕事で使える”USBメモリを選ぶ

 業務利用を想定した「法人向けUSBメモリ」の製品ラインアップは各社ともに似通っており、以下の3種類に分けられる。

  1. ハードウェア暗号化に対応した製品
  2. ハードウェア暗号化に加えて、ウイルスチェック機能を備えた製品
  3. (2)を管理ソフトウェアに対応させた製品

 つまりハードウェア暗号化は事実上デフォルトであり、そこにウイルスチェック機能を加えた製品が存在し、さらに管理ソフトウェアに対応させてさまざまな機能が使えるようにした高機能版がラインアップされているわけだ。

 どのメーカーもおおむねこのラインアップが主流なので、利用者の側は「ウイルスチェック機能は必要か」「管理ソフトウェアが実現する機能はいるか」にYesかNoで回答すれば、おおむね間違いのない製品にたどり着けるだろう(ハードウェア暗号化なしでウイルスチェックにのみ対応した製品や、上記(1)を管理ソフトウェアに対応させた製品もあるが、本稿では割愛する)。

 これ以外のパラメータとしては記録容量と、あとはインタフェースがUSB 3.0(最大転送速度の理論値が5Gbps)かUSB 2.0(同480Mbps)かといった違いだろう。

ハードウェア暗号化だけに対応

 まずは基本的なところで、ハードウェア暗号化およびパスワード保護機能だけを搭載したモデルだ。ウイルスチェック機能はないが、ひとまずこの機能さえ押さえておけば、紛失や盗難時も中のデータが外部に流出する危険性は極めて低くなる。冒頭に記したラインアップの枠組みでは(1)に相当する製品だ。

 いずれのメーカーの製品もよく似通った仕様で、一部の例外を除いてキャップレスである点も同一だが、USB 3.0に対応するか否か、また誤ったパスワードを連続入力した際にロックがかかる回数が大きく異なる。特に後者はメーカーのスタンスの違いを表していて興味深い。

 バッファローの「RUF2-HSCLT」シリーズは、ハードウェア暗号化機能を搭載し、パスワードを連続10回間違えると初期化が必要になる。また登録済みのPCについてはパスワード入力を省略できるオートログイン機能を備えているほか、Macで使えるのも利点だ。インタフェースはUSB 2.0までの対応となっている。

tm_1407_usb3_01.jpg バッファローの「RUF2-HSCLT」シリーズ

 アイ・オー・データ機器の「ED-E4」シリーズもおすすめだ。ハードウェア暗号化機能を搭載し、パスワードを連続100回間違えると、ロックがかかり初期化が必要になる。USB 3.0に対応しており、データ転送速度が高速なのも利点だ。USB 2.0対応の「ED-E3」シリーズもある。

tm_1407_usb3_02.jpgtm_1407_usb3_03.jpg アイ・オー・データ機器の「ED-E4」シリーズ(写真=左)および「ED-E3」シリーズ(写真=右)

 このほか、エレコムの「MF-ENU3A」シリーズや、グリーンハウス「GH-UFD*SRS」シリーズおよび「GH-UFD*SR」シリーズという選択肢もある。いずれもハードウェア暗号化機能を搭載し、前者は連続5回、後者は連続10回パスワードを間違えると初期化が必要だ。

 なお、これらのグリーンハウス製品はいずれもUSB 2.0対応でUSB 3.0には非対応だが、GH-UFD*SRシリーズは今となっては珍しいキャップ付きのモデルとなっている。

tm_1407_usb3_04.jpg エレコムの「MF-ENU3A」シリーズ
tm_1407_usb3_05.jpgtm_1407_usb3_06.jpg グリーンハウス「GH-UFD*SRS」シリーズ(写真=左)および「GH-UFD*SR」シリーズ(写真=右)
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