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» 2014年09月12日 18時00分 UPDATE

注目タブレット詳細レビュー:ハイスペックで選びたいWindows 8.1タブレット「ThinkPad 10」 (1/3)

レノボのThinkPad 10は、解像度が1920×1200ピクセルのIPS液晶ディスプレイを搭載したWindows 8.1タブレットだ。その性能にフォーカスして検証してみた。

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
ココが「○」
・1920×1200ピクセル対応のIPS液晶
・キーボードドックなど専用オプションが充実
・ノートPCに迫るパフォーマンス
ココが「×」
・キーボード込みだと少し重い
・microUSB充電ができない
・Atom搭載タブレットとしては高価

ハイスペック、オプション充実のハイエンドタブレット

 レノボの「ThinkPad 10」は、10.1型の高解像度IPS液晶ディスプレイを搭載したWindows 8.1タブレットだ。マットブラックで統一したボディのサイズは約256(幅)×177(高さ)×8.95(奥行き)ミリで、重さは最軽量構成で約590グラム、ThinkPadペン(電磁誘導式デジタイザ)対応モデルで約598グラムだ。「ThinkPad Tablet 2」からわずかに重くなってはいるが、10型クラスのタブレットとしては、標準的なサイズと重さだろう。

kn_tp10drw_10.jpg ThinkPad 10 ウルトラブック キーボードとセットにするとクラムシェルスタイルのノートPCのように使えるThinkPad 10

 CPUには、Atom Z3795(1.59GHz/最大2.39GHz、4コア4スレッド、2次キャッシュ2Mバイト、SDP2ワット)を採用している。「Bay Trail-T」の開発コード名で知られるIntelのタブレット向けCPU(SoC)の中でも最上位のモデルだ。

 システムメモリは4Gバイト、データストレージにはeMMC(BTOで128Gバイトも選択可能)を搭載する。レノボによれば、ThinkPad Tablet 2と比べて2倍のパフォーマンスを実現しているという。液晶ディスプレイの解像度が1920×1200ピクセルと高く、デジタイザペンでの入力にも対応する(非対応モデルあり)など、重量600グラム以下のタブレットとしては最高レベルのスペックだ。

 また、スタンドを兼ねる専用の着脱式キーボードドック「ThinkPad 10 ウルトラブック キーボード」や、対衝撃性の高いプロテクタ「ThinkPad 10 プロテクター」など、活用の幅を広げる豊富なオプションを用意している。PC USERでは外観やオプションの使い勝手などに関してすでに紹介しているが、このレビューではベンチマークテストを実施して、処理能力やバッテリー駆動時間を検証していこう。

kn_tp10drw_12.jpgkn_tp10drw_13.jpg CPUにはAtom Z3795を採用している。クアッドコアと統合したグラフィックスコアに加えて、ストレージやカメラのインタフェースなどチップセットの機能も統合したSoC(System On Chip)となっている。Atom Z3770に比べて、CPUコアの動作クロックが定格で130MHz、GPUコアの動作クロックが最大111MHz向上している。なお、CPU-Z 1.70.0では、「Name」が「Celeron N2910」と表記している

kn_tp10drw_11.jpg 10.1型液晶ディスプレイのアスペクト比はビジネス向けのノートPC/タブレットに採用例が多い16:10で、1920×1200ピクセル表示に対応する。1920×1080ピクセルよりも縦方向の情報量が多く、表計算などオフィスアプリとの相性がいい。液晶の配向技術にはIPSを採用して、斜めから見ても色味や明るさの変化が少なく、自分以外の人に見せる用途に最適だ。輝度も明るく視認性は良好だ

比較対象はThinkPad 8にInspiron 11 2in1、VAIO Fit 11A

 評価機の基本スペックは、CPUがAtom Z3795、メモリが4Gバイト(LPDDR3 1066MHz)、データストレージが64GバイトeMMC(Samsung MCG8GC)、OSは64ビット版 Windows 8 Pro Update 1という構成だ。

 参考として、Atom Z3770を搭載するThinkPad 8のほか、Celeron N2830を搭載する「Inspiron 11 2in1」、Celeron N2920を搭載する「VAIO Fit 11A」のベンチマークテストの結果と比較してみた。Inspiron 11 2in1とVAIO Fit 11Aは、重さ1キロを超える2in1ノートPCだが、搭載するCPUはBay Trail-Tと同系列のBay Trail-Mベースになる。なお、電源プランは「バランス」で計測している。

評価機のスペック ThinkPad 10 ThinkPad 8 Inspiron 11 2in1 VAIO Fit 11A店頭モデル(SVF11N19EJS)
CPU Atom Z3795 Atom Z3770 Celeron N2830 Celeron N2920
コア/同時処理スレッド 4コア/4スレッド 4コア/4スレッド 2コア/2スレッド 4コア/4スレッド
標準クロック 1.59GHz 1.46GHz 2.16GHz 1.86GHz
最大クロック 2.39GHz 2.39GHz 2.41GHz 2GHz
グラフィックス Intel HD Graphics Intel HD Graphics Intel HD Graphics Intel HD Graphics
GPUクロック 311〜778MHz 311〜667MHz 313〜750MHz 313〜844MHz
メモリ 4GB(LPDDR3 1066MHz) 4GB(LPDDR3 1066MHz) 4GB(PC3L-10600) 4GB(PC3L-10600)デュアル
液晶 10.1型IPS 8.3型IPS 11.6型IPS 11.6型トリルミナス(IPS)
解像度 1920×1200ドット 1920×1200ドット 1366×768ドット 1920×1080ドット
データストレージ 64GB eMMC 128GB eMMC 500GB HDD 128GB SSD
OS Windows 8.1 Pro Update1(64bit) Windows 8.1 Pro(32bit) Windows 8.1 Update 1(64bit) Windows 8.1 64bit



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