円安によるパーツの高騰が進むも、「そんなでもないですし」の声古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2014年10月06日 13時10分 公開
[古田雄介&ITmediaアキバ取材班,ITmedia]

タイ洪水や政権交代時に比べれば「そんなでもない」

 ここ最近の円安により、アキバではHDDやSSD、メモリの値上がりが見られるようになってきた。某ショップは「特に回転率の高いパーツほど影響が出やすいので、特価でも3TバイトHDDを8000円台にするのは当分難しいでしょう」と語る。

BUY MORE秋葉原本店の週末特価POP。2TバイトHDDはこれまでの水準を何とか維持している状況という

 値上がり傾向は年末ごろまで続くと予想する声が多いが、一方で買い控えや駆け込み需要で店内が混乱しているといった話は聞かない。BUY MORE秋葉原本店は「(購入単価の大きい)法人さんには駆け込みで買われる方がいくらかいらっしゃいますが、店舗全体で見るとそう大きな変化があるわけではないですね。ここ数年の大変動に比べたら、そんなでもないです」と話す。

 大変動に挙げられるのは、多くのショップで共通している。2011年10月以降のタイ洪水によるHDDの枯渇と価格の高騰と、2012年末から2013年年始後しばらくまで続いた政権交代後の円安の影響、2014年3月末にピークを迎えた消費税増税前の駆け込み需要の3つだ。

 特に2012-2013年の円安の動きは今回の引き合いに出されることが多い。パソコンショップ・アークはこう分析する。「当時は円安の勢いも期間もケタ違いで、PCケースやマザー、グラフィックスカードまで値上がりしました。今回は今のところ、ストレージやメモリといった元から変動しやすいパーツに限定されているので、まあ、想定内というところだと思います」。

 加えて、現在のPCパーツ市場が2011年以来の混乱を経験している層に支えられていることに注目する声も聞いた。某ショップは「新規に自作PCを組むという人の割合が増えていないんですよ。多くの人が歴戦だからうろたえない。それがいいことなのか悪いことなのか分からないですけど」と話していた。

2011年10月末のフェイス秋葉原本館(当時)で撮影。この頃からタイ洪水の影響が表出し、半年以上影響が続いた(写真=左)。2013年1月のパソコンハウス東映の軒先。あらゆるパーツの価格表に「新しい価格と在庫状況は店内にてご確認ください」と書かれていた。頻繁に価格が変動し、張り替えが追いつかないためだ(写真=中央)。2014年3月末のドスパラ パーツ館前。消費税増税に加えて、Windows XPのサポート終了も駆け込み需要を加速させた(写真=右)

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