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» 2014年10月31日 15時30分 UPDATE

Androidにも注力するDell:“2万円台”でSIMフリーLTE+高精細液晶の8型Androidタブレット――「Venue 8」は買いか? (1/3)

デルの「Venue 8(3000シリーズ)」は、1920×1200ピクセル表示の8型IPS液晶、SIMフリーLTE、11ac高速無線LAN、microSDXCスロットまで付いて2万7980円(配送料・税込)のAndroidタブレットだ。その実力をじっくり試してみた。

[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
ココが「○」
・明るく鮮やかで高精細な液晶
・SIMフリーLTE対応で低価格
・工夫されたデザインのボディ
ココが「×」
・メモリが1Gバイトと少ない
・内蔵スピーカーがモノラル
・Chromeとの相性が悪い

高精細液晶+SIMフリーLTEで求めやすい価格が魅力

 米Dellのタブレットは、Windows搭載の「Venue Pro」シリーズとAndroid搭載の「Venue」シリーズを用意しており、前者は2013年11月に日本で発売されたが、後者は2014年夏に投入されたばかりだ。

 今回紹介する「Venue 8(3000シリーズ)」は後者に該当し、同社としては第2世代の8型AndroidタブレットでAndroid 4.4(KitKat)を搭載する。日本法人のデルによれば、この第2世代モデルは市場にあふれかえる多数のAndroidタブレットの中でも強みを発揮できるスペックや価格を実現できたため、国内販売を決めたという。

 確かに、1920×1200ピクセルと高精細表示の8型ワイド液晶ディスプレイ、IntelのAtom Z3480プロセッサを採用しながら、Wi-Fiモデルで2万2980円、SIMロックフリー対応のLTEモデルで2万7980円(いずれも配送料・税込)と低価格におさまっている。今回は特に価格競争力があるLTEモデルを入手したので、性能や使い勝手を検証していこう。

tm_1410_venue8_01.jpg デル「Venue 8(3000シリーズ)」のSIMロックフリーLTEモデル

8型WUXGA液晶、11ac高速無線LAN、microSDXCにも対応

 スペック面でのウリとなるディスプレイは、1920×1200ドットの解像度に対応した8型ワイド液晶パネル(アスペクト比16:10)を採用する。Nexus 7など、少し前の小型Androidタブレットは7型が主流だったが、そうしたモデルと比べて画面が一回り大きいため、写真や文字が見やすい。

 また、画素密度は283ppi(pixels per inch:1インチあたりのピクセル数)と高精細で輝度も高く、広視野角を特徴とするIPSを採用し、斜めからの視認性も良好だ。表面ガラスの厚みによる視差もさほど目立たず、画像を美しく表示できる。Androidのホーム画面やアプリの画面でもその精細さは実感でき、クッキリとした表示は実に好印象だ。

tm_1410_venue8_02.jpgtm_1410_venue8_03.jpg 8型のIPS液晶ディスプレイは1920×1200ドットの解像度に対応する。画素密度が約283ppiと精細なうえ、明るく鮮やかで、視野角も広い
tm_1410_venue8_04.jpg SoCにはAtom Z3480を採用。CPUコアはWindows向けのAtomと同じ(Silvermontアーキテクチャ)だが、GPUコアがPowerVRベースとなっている

 SoC(System On Chip)は最大2.133GHzで動作する2コア/2スレッド対応のIntel Atom Z3480を採用する。「Merrifield」の開発コード名で進められ、2014年2月に発表されたAndroidスマートフォン/タブレット向けのSoCだ。CPUコアはWindowsアーキテクチャ向けのAtom Zシリーズと同様でSilvermontアーキテクチャのコアを2つ内蔵するが、グラフィックスコアとして「PowerVR G6400」を統合した。

 その他、Atom Z3480はUSB 3.0/USB 2.0やモデムインタフェース(Intel XMM 7160用)、カメラインタフェースなどを備えている。IntelアーキテクチャのSoCとしては廉価版であり、メモリは1Gバイト(LPDDR3)、ストレージも16GバイトのeMMCと、低価格モデルなりの基本仕様だ。

 通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/acの無線LAN、Bluetooth 4.0、そしてSIMロックフリー対応の4G LTEに対応。周波数帯はBand 1、2、3、4、5、7、8、10をサポートする。国内ではBand 1(2100MHz)をドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル、Band 3(1800MHz)をドコモ(東名阪)とワイモバイル(旧イー・アクセス)、Band 8(900MHz)をソフトバンクモバイルで利用可能だ(900MHzのプラチナバンドは現状で正式にLTE対応を発表しておらず、3G対応となる)。

 試しに手元のSIM(ドコモのMVNOであるIIJmio みおふぉん)を挿してみたところ、特に問題なく利用できた(もちろん、音声通話やSMSには非対応だが)。ちなみにSIMロックフリーモデルはGPSも内蔵している。

 本体の側面にはMicro USB(USB 2.0)、ヘッドフォン/マイク兼用端子、microSDXCメモリーカードスロット(最大64Gバイト)、microSIMカードスロット搭載。約200万画素のインカメラ、約500万画素のメインカメラも装備する。

tm_1410_venue8_05.jpgtm_1410_venue8_06.jpg 上面にヘッドフォン/マイク兼用端子と電源ボタンがある(写真=左)。下面にはモノラルスピーカーを内蔵(写真=右)。音響ソフトウェアにはWavesのMaxx Audio mobileが導入されており、有効にすると少し音に厚みが出るものの、エンターテインメントコンテンツを迫力ある音声で楽しむにはパワー不足ではある
tm_1410_venue8_07.jpgtm_1410_venue8_08.jpg 縦位置で持つ場合によく触れると思われる左側面にインタフェース類はない(写真=左)。右側面は上部にMicro USBと音量調整のボタン、内蔵マイクがある。下部のカバー内に、microSDXCメモリーカードスロットとmicroSIMカードスロットが収められている(写真=右)
tm_1410_venue8_09.jpgtm_1410_venue8_10.jpgtm_1410_venue8_11.jpg OSはAndroid 4.4を採用する。ホーム画面は独自のカスタマイズを最小限に抑えたシンプルな構成だ
tm_1410_venue8_12.jpgtm_1410_venue8_13.jpgtm_1410_venue8_14.jpg 設定画面もスタンダードなAndroidのメニュー構成だ(画面=左)。LTEモデルなのでモバイルネットワーク、テザリングの設定もある(画面=中央)。Intel Smart Videoと呼ばれる動画高画質化設定もあるが、有効にすると負荷が増すようで、描画がカクカクして使い物にならなかった(画面=右)
tm_1410_venue8_15.jpgtm_1410_venue8_16.jpgtm_1410_venue8_17.jpg Googleアプリのほか、Evernote、Dropboxなど仕事効率化系アプリがプリインストールされている(画面=左/中央)。WavesのMaxx Audio Mobileを搭載(画面=右)。映画、音楽などのプリセットが用意されており、最適な音響効果を適用できる。デルではオプションとして販売しているBluetoothスピーカーを利用する際に、より効果を発揮するとしている
デル株式会社 デル株式会社

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