「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD15」のユーザーインタフェースを試す注目WiMAX 2+ルータ詳細レビュー(1/2 ページ)

» 2014年11月14日 09時30分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

WiMAX接続時のパフォーマンスもチェック

 「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD15」(以下 HWD15)の検証として最後になるのがWiMAX接続時のパフォーマンスだ。2015年には帯域を半減するなどWiMAXの接続サービス自体はゆっくりと終息に向かいつつあるが、WiMAX接続のみのNLモードでは契約などに左右されず送受信データ量による速度規制がないし、WiMAXしか電波が届いていないエリアもあれば、都市部においても屋内、特に現状では地下施設などでWiMAXのみの所も多い。まだまだパフォーマンスは気になるだろう。

WiMAX 2+のエリアも増えてきて、一度使うとその快適さにWiMAXに戻れなくなる。WiMAXが使えなくてもau 800MHz帯LTEが利用できる安心感もHWD15のメリットだ

 最初は有線LAN接続のパフォーマンスチェックで2カ所目の計測として利用した“公衆無線LANが混雑している商店街のカフェ”だ。無線LANが混雑しているもののWiMAXの電波状態はアンテナバー5と申し分ない。ここではHWD14も比較に用いている。なお、PCとの接続は条件をそろえるために2.4GHz帯のIEEE802.11nに統一している。

WiMAX接続/アンテナバー5の商店街のカフェ

 ここでは受信速度は最高速度、平均共に「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ NAD11」(以下、NAD11)がトップになったは大きな差は見られなかった。送信に関しては「Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD14」(以下、HWD14)がHWD15、NAD11に対して1.5倍近く離されており、ここまでのほかの計測結果と同じ傾向を見せている。また受信に関しては、WiMAX 2+と比較してどの製品も半分程度の速度はでており、Webアクセスなどでは体感差もほとんど感じなかった。

 次に場所を変え、世田谷区内の住宅地で計測した。アンテナバーは3端末とも3本で動かない場所で、電波状態自体は安定している。

住宅地/アンテナバー3本

 ここでは受信トップがNAD11、送信トップがHWD15となった。とはいえ、HWD15は受信が非常に安定しているのが印象的で送信もバラツキは小さめ。HWD14と比較して弱電界だけでなく、より普通の電波状態でも送受信速度の改善が進んでいる。NAD11は送信が振るわないこともあるが、この計測環境でも発生した。省電力の関係かもしれないが、少し気になる部分ではある。

 弱電界での検証結果も合わせて見ると、HWD15はHWD14と比較して、WiMAXの送受信能力も確実に向上している。単純にWiMAXハイパワーに対応しただけでなく、アンテナ周りなども改善が進んでいるのだろう。

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