←・10.1型「ヨガタブ2」徹底検証(前編):“銀のAndroid”と“黒のWindows”――どちらも選べる「YOGA Tablet 2-10」を使い比べてみた
ココが「○」 |
---|
・内蔵スタンドで4モードに変化 |
・明るく広視野角の高精細液晶 |
・長時間バッテリー駆動 |
ココが「×」 |
---|
・ストレージ容量が少ない |
・本体装備の端子類が少ない |
・Windowsモデルはやや割高 |
片側が丸く膨らんだシリンダーボディと内蔵スタンドにより、4つもの利用スタイルに対応するレノボ・ジャパンの10.1型Androidタブレット「YOGA Tablet 2-10」は、画一的になりがちなタブレット製品にあって、独自の魅力を放っている。
先日お届けしたレビュー前編では、10.1型Androidモデル「YOGA Tablet 2-1050F」と10.1型Windowsモデル「YOGA Tablet 2-1051F」について、共通の特徴と異なる部分をチェックした。
今回のレビュー後編では、AndroidとWindowsの両OSに対応したベンチマークテストを中心に、パフォーマンスやバッテリー駆動時間、ボディの発熱などを比較していく。
それでは定番ベンチマークテストの結果を見てみよう。ハードウェアに目新しいところはないが、YOGA Tablet 2-10はAndroidタブレットとWindowsタブレットでほぼ同じスペックを採用しており、その点で興味深い。主なスペックは下表にまとめた通りで、CPUやメモリ、画面解像度は変わらず、ストレージの容量が異なる。
「YOGA Tablet 2-10」の基本スペック | ||
---|---|---|
製品名 | YOGA Tablet 2-1050F | YOGA Tablet 2-1051F |
OS | Android 4.4 | 32ビット版Windows 8.1 with Bing |
画面サイズ(液晶方式) | 10.1型ワイドIPS(1920×1200ピクセル) | 10.1型ワイドIPS(1920×1200ピクセル) |
CPU | Atom Z3745(1.33GHz/最大1.86GHz) | Atom Z3745(1.33GHz/最大1.86GHz) |
GPU | Intel HD Graphics | Intel HD Graphics |
メモリ | 2Gバイト(LPDDR3) | 2Gバイト(LPDDR3) |
ストレージ(評価機実装) | 16Gバイト | 32Gバイト(Samsung MBG4GC) |
バッテリー動作時間 | 約18時間 | 約15時間 |
本体サイズ(幅×高さ×奥行き) | 約255×183×3〜7.2ミリ | 約255×183×3〜7.2ミリ |
重量(実測値) | 約619グラム(639グラム) | 約629グラム(632グラム) |
最初に、Android 4.4搭載モデルのYOGA Tablet 2-1050Fで定番AndroidベンチマークテストであるQuadrant Professional EditionとAnTuTu Benchmarkを実行した。参考までにテスト結果は13.3型Androidタブレット「YOGA Tablet 2 Pro」と比べている。スコアを見ると、現行10型クラスのAndroidタブレットとして最速レベルからは差があるものの、中程度のスコアと言える。
次にWindows版のみが用意されているテストで、WindowsモデルであるYOGA Tablet 2-1051Fの性能をチェックした。実行したテストは、CINEBENCH R11.5(CPU性能評価)、CrystalDiskMark 3.0.3(ストレージ性能評価)、PCMark 7(PC総合性能評価)、FF14ベンチことFINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編(3Dゲーム描画性能評価)の4種類だ。参考までにテスト結果は同サイズの「ThinkPad 10」と比較した。
CrystalDiskMarkではタブレットとして随分よいスコアが出ているが、CPUパワーの目安となるCINEBENCH R11.5のCPUスコアは1.24で、ThinkPad 10の86%相当となる。最大クロック1.86GHzのAtom Z3745としては妥当なスコアだろう。PCMark 7の総合スコアもThinkPad 10の93%に相当する2431と、Atom Z3000シリーズ搭載のタブレットとしては順当なスコアだ。FF14ベンチのスコアはThinkPad 10よりも少しよかった。もちろん、Windows 8.1の基本操作は軽快に行える。
次にAndroidとWindowsの両方に対応したクロスプラットフォームのベンチマークテストを実施し、2つのモデルで性能を比べてみよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.