5月デビューのHaswell RefreshとIntel 9シリーズマザーに続いて、8月30日には、ハイエンド向けプラットフォーム「LGA 2011-v3」に対応するCPUとマザーボードが売り出された。CPUは「Haswell-E」に属する「Core i7-5960X/5930K/5820K」の3モデルで、マザーボードはIntel X99 Expressチップセット搭載モデルが各社から多数登場している。対応メモリにDDR4を採用しているのが最大の特徴だ。
最下位CPUのCore i7-5820Kは4万5000円前後で、X99マザーは最低価格帯で2万円台後半。メインストリームと比べて高価なこともあり、初回からCPUもマザーボードもアキバ全体で十分な供給量があった。当時、TSUKUMO eX.は「前世代であるLGA 2011プラットフォームを使っていた人が乗り換えるという流れが中心です。その需要から考えるとたっぷり仕入れられていると思います」と話していた。
しかし、DDR4メモリは事情が異なる。先行して6月末にSanMax製のDDR4-2133メモリが若干数出回ったが、瞬く間に完売。その後、8月後半にADATA製品が売り出されるようになったが、「本来ならDDR4全体でもう少し潤沢に出回っていないといけない時期。少数入荷ですし、見つけたら買っておかないとという人が多いので、すぐ売り切れると思います」(BUY MORE秋葉原本店)と心配されるような状況でLGA 2011-v3の販売開始を迎えることになった。
予想通り、9月以降も「DDR4だけ枯渇していますね」(パソコンSHOPアーク)といった状況がしばらく続き、10月に入って多少状況が改善した後もDDR4-2133以上の高速モデルを中心に品薄が続くことになる。
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