“GTX 970問題”や「Windows 10」が売れ行きに与える影響は?古田雄介のアキバPickUp!(1/4 ページ)

» 2015年02月02日 12時49分 公開
[古田雄介&ITmedia アキバ取材班,ITmedia]

ASUSTeKの最強GTX 980カード「MATRIX-GTX980-P-4GD5」がデビュー!

 グラフィックスカードの新製品で目立っていたのは、ASUSTeKのGeForce GTX 980搭載カード「MATRIX-GTX980-P-4GD5」だ。効率化した電源回路「DIGI+ VRM」や液体窒素使用時にメモリの霜を溶かす「Memory Defroster」を搭載するなど、オーバークロック向けの付加機能を複数盛り込んでいる。コアクロックはベース1241MHz/ブースト最大1342MHzだ(標準仕様は1126MHz/1216MHz)。価格は10万円強となる。

 入荷したパソコンSHOPアークは「出荷時のクロックはさらに高いものもありますが、自分でOCの限界にチャレンジするとなったら、最強候補であることは間違いないですね。飛び抜けた値段でも欲しい人はいると思います」と話していた。

ASUSTeK「MATRIX-GTX980-P-4GD5」

 最上級が注目を集める一方で、ハイエンドで売れ筋となっているGTX 970が1月末にVRAMのスペック上の問題が指摘されて物議を醸したのは記憶に新しい(VRAMの使用量が3.5Gバイトを超えると性能が低下するという、いわゆる“3.5Gバイト問題”)。アキバではどんな影響があったのか聞いて回った。

 大半のショップは無影響とのことだったが、いくつかの店舗では売れ行きにブレーキがかかったというコメントを得た。「問題がネットで騒がれた直後の週末は動きが止まったと感じましたね」(某ショップ)という。ただ、それも一時的だったようだ。「その後はわりとすぐに元通りになりました」。

 こうした反応ついて、BUY MORE秋葉原本店は「問題が発生する条件でGTX 970を動かそうという人がほとんどいないため、『俺には関係ないや』と捉えているのかなと思います。価格や性能で代わりになる存在もいないことも関係しているでしょう」と推測していた。

 また、別のショップは「これが1〜2万円台のミドルレンジなら、『何か問題があったらしい』という情報だけ先行して売れ行きに影を落とすこともありそうですが、ハイエンド級は色々調べたうえで買う人ばかりですから。情報が上滑りしにくいラインだったのが幸運だったんじゃないかなと思います」という考えを述べていた。

 とはいえ、PCパーツの中古買い取り店舗の一部では、GTX 970カードの受付をいったん見合わせるなどの動きが発生している。新たに購入する層への影響は軽微ながら、すでに購入した層からの反応にはそれ以上のものがあるとも読み取れる。

BUY MORE秋葉原本店のハイエンドグラフィックスカード売り場

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