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» 2015年02月25日 12時24分 UPDATE

安全第一な大容量外付けSSD:こんなに軽くてこんなにかっこいい外付けSSDは見たことない──サムスン電子「Portable SSD T1」の使い勝手を試す (1/2)

重さわずか30グラムとカードのような大容量外付けSSDが登場。ちょっとコツがいる初期設定から気になるパフォーマンスまで検証した。

[長畑利博,ITmedia]

USB接続ストレージにも3D V-NANDを採用

 USBメモリやUSB SSDを利用するメリットは、HDDと比べて振動や衝撃に強く、HDDより軽いことだ。また、USB接続のHDDと異なり、バスパワー不足で動作不能になるトラブルもほとんどない。一方で、HDDと比べて容量が少ないという欠点がある。

 今回、サムスン電子から登場したUSB接続のSSD「Portable SSD T1」は1Tバイト、500Gバイト、250GバイトというポータブルタイプのSSDとしては大容量の製品だ。その上で、転送速度はリード最大450Mバイト/秒、ライト最大450Mバイト/秒、ランダム4KB Q1読み込み速度が8000 IOPS、書き込み速度が21000 IOPSと転送速度も速い。データ転送を効率化して転送速度を高める「UASP Mode」にも対応するなどUSB接続の製品としては最強レベルのスペックを持っている。

製品名 MU-PS250B MU-PS500B MU-PS1T0B
容量 250Gバイト 500Gバイト 1Tバイト
インタフェース USB 3.0(UASP対応)
最大転送速度 最大 450Mバイト/秒
ランダム性能(4K、QD1) リード8000IOPS、ライト21000IOPS
セキュリティ暗号化機能 AES 256bit
サイズ(幅×長さ×高さミリ) 53.2×71×9.2
最大重量 30グラム
耐衝撃・振動性能 衝撃: 1500 G/0.5 ms 振動: 20 G
対応OS Windows 7 以降、Mac OS:Mac 10.7 以降

 大容量の実現は、メモリセルに同社の「3D V-NAND」を採用したことが大きい。メモリセルを垂直方向に積層することで大容量化を可能にした。セキュリティ機能では、ハードウェアによるAES 256ビット暗号化機能を備えている。一方で、予想実売価格は250Gバイトモデルが2万8000円、500Gバイトモデルが4万3000円、1Tバイトモデルが8万6000円(すべて税込み)と、やや高い。

 本体サイズは、71(幅)×9.2(厚さ)×53.2(奥行き)ミリで、重さは約30グラムだ。スティックタイプのUSBメモリより大きく、2.5インチのHDDより小さい。インタフェースはUSB 3.0に対応する。SSD側のコネクタはMicro-B レセプタクルで、PCとの接続は標準Aレセプタクルのコネクタを使っている。なお、ケーブルの長さは約11センチと短い。本体が30グラムと軽いため、破損することはないとは思うが、ノートPCはともかく、タワー型PCなどに接続した場合は宙に浮く。

 今回は、容量500Gバイトモデル「T1 MU-PS500B/IT」用いて、使い勝手や性能について検証していきたい。

kn_sumsungt1_01.jpg パッケージは高品質なしっかりしたもの。マニュアルは日本語化しており、初期設定もマニュアルを読めば確実にできる。なお、マニュアルはメーカーのWebページからPDFをダウンロードできる

kn_sumsungt1_02.jpg 本体表面はレーザーパターンを施している。断面形状は楕円形で、“印籠”を平たくしたような形となっている

kn_sumsungt1_03.jpgkn_sumsungt1_04.jpg インタフェースはUSB 3.0に対応する。コネクタの形状はMicro-B レセプタクルだ。コネクタ側の端に青色LEDを備える(写真=左)。ケーブルはフラットタイプ。長さは約11センチ。PC向けの製品という扱いであるため、PC接続側のコネクタは標準的なAレセプタクルだ。タブレットなどで使用するMicro USB用のケーブルは付属しない(写真=右)

ユーティリティをセットアップする

 Portable SSD T1を最初にPCに接続すると、容量124Mバイトの「T1_SETUP」というドライブしか見えない。しかし、これは不具合でない。AES 256ビット暗号化機能のため、すべての容量が見えなくなっているからだ。このフォルダにある「Samsung Portable SSD」という実行ファイルをPCにインストールしよう。ひと通りの設定を終えるとドライブの領域をすべて見ることができる。

kn_sumsungt1_05.jpgkn_sumsungt1_06.jpg 最初に接続すると「T1_SETUP」という容量128Mバイトのフォルダを表示する。このフォルダにある「Samsung Portable SSD.exe」を実行する

 Samsung Portable SSDインストール途中の「データセキュリティの有効化」の画面で「はい」を押すと暗号化機能が有効になる。有効化後にドライブを一度取り外して再接続した場合は、再度「T1_SETUP」ドライブにある「Samsung Portable SSD」を実行する。すると、パスワード入力画面を表示するので、、設定したいパスワードを入力しよう。なお、パスワードを忘れた場合、工場出荷状態時にリセットして、それまで保存していたデータは完全に消える。

 パスワードを入力しなかった場合、暗号化機能は有効にならない。一度設定すれば通常のUSBストレージと同じように使用できる。また、暗号化機能の解除やドライブ名の変更などは、通知領域にあるユーティリティから実行できる。

 なお、出荷時のファイルフォーマットは「exFAT」となっている。これは本製品がMacにも対応しているためだ。Windows環境のみの使用であれば、NTFSにフォーマットするのがいいだろう。外部のSSD関連ツールなどを使うときなどに便利だ。

kn_sumsungt1_06.jpg 評価機材では認識後の容量は465Gバイトだった。CrystalDiskInfoでの情報表示では、UASP ModeやTrim機能に対応していることが分かる

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