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» 2015年03月20日 16時54分 UPDATE

98noteのさらにその前も:米沢で「LaVie」の祖先に会ってきた (1/2)

ThinkPadの生産が始まったNECパーソナルコンピュータの米沢事業所。そこでは「98」の時代から綿々とPCを作り続けている。その長い歴史に触れてきた。

[長浜和也,ITmedia]

ノートPCの始まりは9801じゃなくて8401

 レノボ・ジャパンが、ThinkPadシリーズの生産を開始した米沢事業所を3月13日に公開したが、その米沢事業所はNECパーソナルコンピュータの生産拠点として長年にわたって稼働してきた。それゆえに、事業所の正面玄関を入ったすぐのエリアには、これまでに開発してきたエポックメイキングとなるモデルを展示していて、小規模ながら「98note 博物館」の様相を呈していた。ここでは、そこに展示していた「LaVieの祖先」を画像を中心に紹介したい。

 NECの個人向け“ノート”PCとして最初に登場したのは、PC-9800シリーズの「PC-9801N」だ。CPUは「V30」で動作クロックは10MHz。ディスプレイはモノクロで8階調表示に対応する。解像度は640×400ピクセル。データストレージとしては1Mバイト/640Kバイト3.5インチFDDを搭載するほか、容量1Mバイト/640KバイトのRAMドライブも用意していた。

 本体に搭載するインタフェースはシリアル、パラレル、シリアルマウス用9ピンのほか、110ピンの専用拡張バスを備えていた。本体サイズは、316(幅)×253(奥行き)×44(高さ)ミリで、重さは約2.7キロ。この状態でバッテリー駆動時間は1.5時間だった。

kn_98note_01.jpg 「PC-9801N」は1989年11月に登場した。“A4ファイルサイズ”のノートPCで重さ約2.7キロは当時のライバルだったDynabook J-3100 SSシリーズとほぼ同等だった

kn_98note_02.jpgkn_98note_03.jpg 右側面に3.5インチFDDを搭載する(写真=左)。背面にはシリアル、パラレル、マウス用9ピンシリアル、そして、専用の110ピンバスを備えていた(写真=右)

kn_98note_04.jpg イメージキャラクターは大江千里さん。ライバルのDynabookは鈴木亜久里さんを起用していた

 PC-9800シリーズのノートPCはPC-9801Nから始まるが、NECのノートPCとしてはさらにその先がある。それが「PC-8401A」だ。CPUは8ビットのZ80で動作クロックは4MHz。容量64KバイトのRAMを載せている。ディスプレイの解像度は80文字×16行。OSはCP/M 2.2を導入していた。本体サイズは300(幅)×213(奥行き)×71(高さ)ミリで重さは約2.2キロ。この状態でバッテリー駆動時間は約8時間に達していた。

kn_98note_05.jpg 米沢事業所の展示エリアでPC-9801Nと並べて展示していた“98ノートの原型”となる「PC-8401A」

kn_98note_06.jpgkn_98note_07.jpg 本体搭載インタフェースはそれほど多くない。展示資料によるとオプションで3.5インチFDDを用意していたようだ

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