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» 2015年04月22日 12時18分 UPDATE

林信行が語る「エシカルIT企業」という視点:アップルが森林を買い、ソーラーファームを建設する理由 (1/2)

アップル直営店のリンゴロゴが「アースデイ」にあわせてグリーンに。同社の特設サイトでは環境への様々な取り組みが発表されている。林信行氏が解説。

[林信行,ITmedia]

 今日、4月22日は「アースデイ」、地球環境について考える日だ。

 ここ数年、環境問題への取り組みにおいても世界でトップレベルの事例を作り続けているアップルは、この日にあわせてアップルストア表参道を含む世界中のアップルストアのロゴマークを「アースデイ」を象徴した緑色に変え、環境に配慮した製品を意識するように呼びかけている(ロゴ変更の国内実施店は表参道、銀座、心斎橋の3店舗。世界では96店舗。いずれも22日のみ)。

og_appleearthday_001.jpg 直営店ではアップルロゴが「アースデイ」を象徴した緑色に変わっている。4月22日の表参道店は、初夏のような空気とケヤキ並木の鮮やかな新緑、そしてアップルロゴが美しく調和していた。こんな日に環境問題について考えるのも悪くない

og_appleearthday_002.jpg 米国直営店の256店舗は電力の100パーセントを再生可能エネルギーでまかなっているという。写真はApple Store, Fifth Avenue

 同社のトップページには、この日に合わせて:

 真のイノベーションには、あらゆることへの配慮が不可欠だと、私たちは信じています。

というメッセージが掲げられ、同社の環境に対する取り組みを紹介する「環境に対する責任」という特設Webページが開設されている。

og_appleearthday_003.jpg アースデイにあわせて開設された特設ページ

 このページによれば、アップルは未来の世代により良い地球を引き継ぐべく、例えば製品パッケージでは、環境保護団体の「The Conservation Fund」と提携して広範囲に渡る森林を購入、パッケージ用の紙材として森林を使う一方ではなく、森林の保護と造成にも取り組むとしている。

 オレゴン州プラインビルにあるアップルのデーターセンターに電力を供給するため、再生可能なマイクロ水力発電プロジェクトを開発。さらに自社オフィスやアップルストアが消費するエネルギーを補填すべく、中国に巨大なソーラーファームも建造中だという。

og_appleearthday_004.jpg 中国の紅原県にソーラーファームを建設中

 アップルはまた、同社の製品が環境基準のENERGY STARの水準をはるかに超えた「世界で最もエネルギー効率の高い電子製品」であることを明かした。同ページでは、アップルの製品でおなじみの内部にまで至るデザインのこだわりには、使用する素材の点数を減らし、より長持ちする製品を作る方法を模索した結果であることも説明している。

 さらに、工場などの部材提供者向けには、「Clean Water Program」という工場での廃水をきれいにするためのプログラムを提供している。アップルのサプライヤーの1つ、Dongguan Meadville Circuitsは、このプログラムに参加後、それまでの5倍以上の量の廃水を再利用可能な水にすることができたという(このプログラムでは年間5億ガロン、約190万キロリットルの水を節約可能にしている)。

og_appleearthday_005.jpg アップルのサプライヤーの1つ、Dongguan Meadville Circuits(中国の東莞市)は、Clean Water Programに参加したことで従来から5倍以上の量の廃水を再利用できるようになったという

og_appleearthday_006.jpg 世界中にあるパートナーとリサイクルに取り組むアップル。このリサイクルプログラムでは、回収された素材が現地で適切に処理されているかどうかをアップルの従業員が確認している

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