17.3型ワイドサイズの液晶ディスプレイは、フルHD(1920×1080ピクセル)表示に対応する。液晶の配向技術は特に記載がないものの、上下の視野角が狭いことからTN方式と思われる。ただ、左右の視野角はTN方式としては健闘している。表面は非光沢のノングレア仕上げのため映りこみにくく、暗いシーンが多いゲームなどでも集中してプレイすることができる。
i1 Display Proを利用した液晶ディスプレイの測定結果は、色温度が6521K、輝度が330カンデラ/平方メートルだった。色域は別掲のLab空間図の通り広く、面積比ではsRGBを上回るほど。キャリブレーション補正カーブに見るとおり少しクセのある色味なので調整は必要だが、調整すれば印象の良い表示でゲームやエンターテイメントが楽しめる。
ステレオスピーカーはキーボード奥に内蔵している。音響効果ソフトウェアとして、SoundBlaster Cinema 2を導入しており、ダイナミックレンジ調整、バーチャルサラウンド、セリフ強調などさまざまな音響効果が利用可能。音楽やゲーム、映画などコンテンツ別に最適化されたプリセットが用意されている。特別インパクトがあるほどではないが、ゲームやエンターテイメントを良好な音質で楽しめる。
キーボードは、6列のアイソレーションタイプで、テンキーを搭載している。配列は比較的クセがないが、基本キーとテンキーの間隔が3.5ミリほどしか空いていないことや、カーソルキーが基本キーと同列でテンキーにまたがるように配置されている。基本キーの端のほうやカーソルキーについては、慣れるまではミスタイプしるかもしれない。
キーピッチは約19×19ミリとフルサイズで、キーストロークは約2ミリと十分確保されている。スイッチの感触は良好で、キーボードユニット下の剛性も高く、あえて強くタイプしてもたわみなどは一切ない。パームレストも広くて安定感があり、長文入力にも耐える品質のキーボードといえる。
また、PCゲームで多用するW/A/S/Dキーには、赤い矢印をプリントして強調しているほか、キーボードマクロを登録して利用できる「FLEXIKEY」というユーティリティもプリインストールされている。これとは別に、バックライトの光量調整や、Zキーと誤入力しやすい左Windowsキーを無効化する設定も用意されている。
キーボード手前には大きなタッチパッドがある。左右独立型のボタンはストロークが深く、スイッチの感触もしっかりしていて、カチカチとした安っぽい音がしない点が好印象だ。エラン製のドライバが導入されていて、2本指でのスクロールやズームや回転などのジェスチャー機能、チャーム表示などのエッジスワイプ機能などが利用できる。
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