Lenovoの2画面スマートウォッチ「Magic View」を“文字通り”のぞいてみた高解像度サブディスプレイの謎を解く(1/2 ページ)

» 2015年05月29日 11時58分 公開
[鈴木雅暢ITmedia]

未来を示すコンセプトモデルを大公開

 Lenovoは、北京でグローバル規模のテクノロジーイベント「Lenovo Tech World 2015」を開催した。Lenovo Tech World 2015は、全世界からメディア、カスタマー、および、ブロガーなどの「インフルエンサー」、そして、中国国内の「Lenovoファン」も含めた3800人以上が集まった。

 基調講演では、Lenovo CEOのヤン・チン氏がメインスピーカーを務め、Intel CEOのブライアン・クルザニッチ氏、Microsoft CEOのサティア・ナディラ氏がゲストで登場し、Lenovoの世界市場における存在感をアピールした。

 この基調講演では、「新しいThinkPad 10がWindows 10を搭載して2015年夏にリリース」することを明らかにしたほか、「Cast」「Magic View」「Smart Shoes」といった開発中のコンセプトモデルを公開した。加えて、会場ではこれらを実際に試すことができた。ここでは、展示していた「動くコンセプトモデル」を紹介しよう。

Intel CEOのブライアン・クルザニッチ氏とMicrosoft CEOのサティア・ナデラ氏と仲良く自分撮りをするLenovo CEOのヤン・チン氏。彼らが語った基調講演の詳細も後日掲載予定だ

スマートウォッチの限界を超える「Magic View」

 「Magic View」はセカンドディスプレイを搭載したデュアルディスプレイのスマートウォッチだ。光の反射を利用してバーチャルなイメージをセカンドディスプレイに表示することで、通常のスマートウォッチより高解像度表示を可能にしている。

 メインディスプレイから下にスワイプすると、セカンドディスプレイが有効になってイメージを表示する。展示説明担当者によれば、解像度は800×480ピクセル相当という。なお、メインディスプレイとセカンドディスプレイの切り替えは、2本指を使ったスワイプのほか、横のボタン、あるいは(腕に装着した状態で)手を握る/開く動作でも行える。

「Magic View」は、メインディスプレイの下にバーチャルなセカンドディスプレイを搭載する

通常、セカンドディスプレイは外部からはまったく見えない(写真=左)。のぞきこんで焦点を合わせると表示内容が視認できる。試作機の解像度は800×480ドット相当だという(写真=右)

最新プラットフォームを搭載した「新しいThinkPad 10」

 チン氏が「Windows 10を搭載して2015年夏にリリースする」と明らかにした“新しい”ThinkPad 10は、当初タッチ&トライコーナーになかったが、公開時間が終わるころになってようやく姿を現した。外観的に従来のThinkPad 10と変わらないが、CPU(SoC)に開発コード名“Cherry Trail”世代のAtom Z8700、または、Atom Z8500を搭載するほか、ペンの入力精度向上を図っている。また、従来のThinkPad 10と同じくクイックショットカバーなどの多彩なオプションを用意するほか、TPMによるハードウェアベースの暗号化、指紋センサーやスマートカードリーダーオプションをそろえるなど、ビジネスクラスのセキュリティ機能も備えている。

新しいThinkPad 10。見た目は従来のThinkPad 10とほぼ変わらない
本体にはフルサイズのUSB 3.0に、Micro HDMI(1.4準拠)、micro SDスロットなどを備える(写真=左)。背面の左端に見えるのは指紋センサーだ(写真=右)

オプションで「Ultrabook Keyboard」(写真=左)や、従来同様、カメラレンズの部分をめくるだけで撮影できるクイックショットカバーを用意する(写真=右)

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