米Intelは6月2日、第5世代Coreプロセッサのラインアップとして、デスクトップPCおよびノートPC向けに新たな10製品を追加した。
デスクトップPC向けに投入されるのは「i7-5775C」「i7-5775R」「i5-5675C」「i5-5675R」「i5-5575R」の5製品。いずれもTDPが65ワットのモデルで、デスクトップPC向けで初めて統合グラフィックスにIris Proを採用したのが特徴だ。なお、LGA1150ソケットに対応するのは型番末尾に「C」がついた2製品となる。
同社によれば、Iris Pro graphics 6200を内蔵するCore i7-5775C(3.3GHz/最大3.7GHz)は、同じくTDP 65ワットの第4世代Coreである「Core i7-4790S」(Intel HD Graphics 4600)と比較して、動画変換処理で最大35%、グラフィックス性能(3DMark 11)で最大2倍高速化したという。液晶一体型PCなどでより高性能な製品の登場が期待される。
一方、ノートPC向けには「i7-5950HQ」「i7-5850HQ」「i7-5750HQ」「i7-5700HQ」「i5-5350H」の5製品をラインアップに加えている。いずれもTDPは45ワット。同社が公開した性能比較では、TDP 15ワットのモバイル向け第5世代CPU「Core i7-5600U」と比較して、動画変換処理で最大95%、3Dグラフィックス性能(3DMarkのFire Strike)で2倍のパフォーマンス向上を実現したとしている。
このほか、Intel Xeon E3-1200 v4ファミリーにも、Iris Pro graphics P6300を統合したモデルが加わっている。
各モデルの主なスペックと価格は以下の通り。
Intelが今回発表した新CPUラインアップ | |||||
---|---|---|---|---|---|
デスクトップ向け新CPU | |||||
モデル名 | Core i7-5775C | Core i7-5775R | Core i5-5675C | Core i5-5675R | Core i5-5575R |
コア数/スレッド数 | 4/8 | 4/8 | 4/4 | 4/4 | 4/4 |
キャッシュ容量 | 6Mバイト | 6Mバイト | 4Mバイト | 4Mバイト | 4Mバイト |
ベースクロック | 3.3GHz | 3.3GHz | 3.1GHz | 3.1GHz | 2.8GHz |
最大クロック | 3.7GHz | 3.8GHz | 3.6GHz | 3.6GHz | 3.3GHz |
グラフィックス | Iris Pro graphics 6200 | Iris Pro graphics 6200 | Iris Pro graphics 6200 | Iris Pro graphics 6200 | Iris Pro graphics 6200 |
対応ソケット | LGA1150 | BGA1364 | LGA1150 | BGA1364 | BGA1364 |
TDP | 65ワット | 65ワット | 65ワット | 65ワット | 65ワット |
価格 | 366ドル | 348ドル | 276ドル | 265ドル | 244ドル |
ノートPC向け新CPU | |||||
モデル名 | Core i7-5950HQ | Core i7-5850HQ | Core i7-5750HQ | Core i7-5700HQ | Core i5-5350H |
コア数/スレッド数 | 4/8 | 4/8 | 4/8 | 4/8 | 2/4 |
キャッシュ容量 | 6Mバイト | 6Mバイト | 6Mバイト | 6Mバイト | 4Mバイト |
ベースクロック | 2.9GHz | 2.7GHz | 2.5GHz | 2.7GHz | 3.0GHz |
グラフィックス | Iris Pro graphics 6200 | Iris Pro graphics 6200 | Iris Pro graphics 6200 | HD graphics 5600 | Iris Pro graphics 6200 |
TDP | 47ワット | 47ワット | 47ワット | 47ワット | 47ワット |
価格 | 623ドル | 434ドル | 434ドル | 378ドル | 289ドル |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.