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» 2015年06月04日 17時37分 UPDATE

COMPUTEX TAIPEI 2015:緊急現地検証! “Hでくせの強い”Broadwellの実力を「Core i7-5775C」で試す (1/2)

「ええ! ここでいまやるの? きーてないなぁー」と人気番組で定番のセリフを口にしつつ、台北にあるホテルの一室でベンチマークテストを走らせるのであった。

[長浜和也,ITmedia]

動作クロックを抑えて実行エンジンを増やしたIris Pro 6200

 インテルは、6月2日に14ナノメートルプロセスルールを採用する第5世代Coreプロセッサー・ファミリーのデスクトップPC向けモデルとなる“Broadwell-H”のCoreプロセッサー・ファミリーをCOMPUTEX TAIPEI 2015のタイミングに合わせて発表した。

 同日同時刻に行っていたIntelのCOMPUTX TAIPEI 2015基調講演では、Broadwell-H世代について特に言及していないが、会場近くに設けたプライベートルームで関係者向けにベンチマークテスト測定用機材を用意して性能測定を行えるようにしていた。ここでは、この機材を使って測定したベンチマークテストの結果を速報として紹介する。

 なお、今回のベンチマークテストは、非常に限られた時間で行う必要があったため、通常のレビューとは異なり、測定するテスト項目や回数をかなり減らしている。具体的には、実施したベンチマークテストは、PCMark 08のWorkとHome、CINEBENCH R15、3DMarkだけで、測定回数はそれぞれ1回のみとなった。そのため、ノイズ的な値が入っている可能性がある。あくまでも参考値として参照していただきたい。

kn_brdwlhbnch_03.jpg COMPUTEX TAIPEI 2015会場のTaipei World Trade Center Exhibitionに隣接するホテルに1室に用意したベンチマークテストワークスペース。手前がCore i7-5775C搭載システムでその奥がCore I7-4770Sを搭載したPC、そして、その向かい側にCore i7-4790Kを搭載したPCが設置してある

kn_brdwlhbnch_04.jpg Core i7-5775Cを搭載したシステムの内部。サイドパネル解放厳禁とのことで天面のカバーを開いて撮影した。マザーボードはCore i7-4770S搭載システムだけがASUS製でほか2台はGIGABYTEを搭載。そのほかのシステムメモリとストレージデバイスは同じものを使っている

 性能評価に用いたCPUは、Core i7-5775CにCore i7-4770S、Core i7-4790Kだ。Core i7-5775は、今回登場した“Broadwell-H”ラインアップで最上位となるモデルで、動作クロックが3.3GHz/最大3.7GHzのクアッドコア8スレッド対応タイプになる。

性能検証に用いたCPUの主な仕様
製品名 Core i7-5775C Core i7-4790K Core i7-4770S
開発コード名 Broadwell Devil's Canyon Haswell
3次キャッシュメモリ 6MB 8MB 8MB
システムバス幅 6.4 GT/s 5 GT/s 5 GT/s
プロセスルール 14ナノメートル 22ナノメートル 22ナノメートル
価格(BOX) 377ドル 350ドル 305ドル
コア数/スレッド数 4コア8スレッド 4コア8スレッド 4コア8スレッド
動作クロック 3.3GHz/最大3.7GHz 4GHz/最大4.4GHz 3.1GHz/最大3.9GHz
TDP 65ワット 88ワット 65ワット
統合グラフィックス Intel Iris Pro Graphics 6200 Intel HD Graphics 4600 Intel HD Graphics 4600
グラフィックスコア動作クロック 300 MHz/1.15GHz 350 MHz/1.25GHz 350 MHz/1.2GHz
映像出力 DP/HDMI/VGA eDP/DP/HDMI/VGA eDP/DP/HDMI/VGA
グラフィックスコア実行ユニット 48基 20基 20基
外部最大解像度(HDMI) 2560×1600@60Hz 3840×2160@60Hz 3840×2160@60Hz
外部最大解像度(DP) 4096×2304@60Hz 3840×2160@60Hz 3840×2160@60Hz
vPro対応 No No Yes

 今回登場した“Broadwell-H”Coreプロセッサーファミリーで最も大きなアップデートは、グラフィックスコアに「Iris Pro Graphics 6200」を統合したことだ。インテルの発表資料によると、3Dグラフィックの描画処理能力が従来のIntel HD Graphics 4600と比較して最大で2倍になるという。グラフィックスコアの動作クロックは300MHz/最大1.15GHzとIntel HD Graphics 4600の設定と比べて高くない。しかし、演算ユニットの数が48基とIntel HD Graphics 4600の20基から倍以上に増えている。

 その一方で、Core i7-5775C全体としてはTDPを65ワットに抑えている分、動作クロックに関して、TDP 88ワットのCore i7-4790Kの4GHz/最大4.4GHzから3.3GHz/最大3.7GHzと低く設定してある。また、同じTDP 65ワットのCore i7-4770Sと比べても最大クロックで低くなっている。さらに、3次キャッシュメモリの容量も6MバイトとほかのクアッドコアCore i7シリーズと少ない。

 この「控えめな動作クロック」「強力なグラフィックコア」のバランスが、Core i7-4790Kや同じTDPのCore i7-4770Sと比べて処理能力にどのような影響を与えるのかに注目してみたい。

kn_brdwlhbnch_05.jpg Core i7-5775Cを搭載したシステムの構成をデバイスマネージャーで確認した

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