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» 2015年08月19日 12時31分 UPDATE

このキーボードはいい:11.6型ディスプレイ2in1 PC「HP Pavilion 11-k000 x360」の“7万円前後の使い勝手”を試す(前編) (1/2)

価格競争力を重視した日本HPの2in1 PC。見た目鮮やかなデザインが目を引くが、その使い勝手は「お値段以上」なのかいなか?

[長浜和也,ITmedia]
ココが「○」
・新開発ヒンジでスムーズな開閉
・静かで打ちやすいキーボード
ココが「×」
・スタンドとテントでスピーカー反転
・クリックボタン一体型のタッチパッド

360度オープン方式で“気軽”に使い分け可能な2in1

 「HP Pavilion 11-k000 x360」(以下、11-k000 x360)は、ディスプレイが360度開いて、クラムシェルのノートブックモードからスタンドモード、テントモード、タブレットモードに変形するタイプの11.6型ディスプレイを搭載した2in1 PCだ。

 日本HPの個人向け2in1 PCとしては、10.1型ディスプレイを搭載した「HP Pavilion x2 10-n000」シリーズと「HP Pavilion x2 10-j000」シリーズ、11.6型ディスプレイを搭載した「HP Pavilion 11-k000 x360」シリーズと「HP Pavilion 11-n000 x360」をそろえている。10.1型ディスプレイ搭載ラインアップは着脱式、11.6型ディスプレイ搭載ラインアップは360度開くフリップ式で共通する。型番がほとんど同じなので同じモデルと間違えそうだが、“x2 10-n000”と“x2 10-j000”、“11-k000 x360”と“11-n000 x360”では、それぞれ仕様が異なる別系統のモデルになる。なお、x2 10-j000と11-n000 x360はWebページに情報を掲載しているものの、2015年8月時点で販売は終了している。

kn_x360_01.jpg HP Pavilion 11-k000 x360はディスプレイを360度開いてその姿を変えていくタイプの2in1 PCだ

kn_x360_02.jpg カラーリングも独特で、バリエーションとしては今回取り上げた「ミンティグリーン」のほかに「サンセットレッド」を用意する

 今回紹介する“11-k000 x360”と“11-n000 x360”は、ボディサイズと重さが、“11-k000 x360”の306(幅)×208(奥行き)×21.5〜23(高さ)ミリの約1.48キロに対して“11-n000 x360”は306(幅)×208(奥行き)×21.5〜23(高さ)ミリの約1.5キロとほぼ同じ(もしくは、わずかに小型軽量)だが、内部のシステム構成では、“11-k000 x360”が“Braswell”世代のCeleron N3050(1.6GHz/最大2.16GHz、2コア2スレッド、TDP6ワット)を搭載するなど、最新のプラットフォームを採用している。このため、バッテリー駆動時間も“11-n000 x360”の約4.5時間から“11-k000 x360”では約6.5時間に延びている。

 システムメモリは、DDR3L 1600MHzを4Gバイト載せている。基板へのオンボード実装でこれ以上の増設はできない。データストレージは8Gバイトフラッシュメモリをキャッシュ用に実装した容量500GバイトのHDD(5400rpm)を内蔵する。モバイル利用(と価格競争力)を重視した2in1 PCでは4Gバイトのシステムメモリは平均的な仕様だが、8Gバイトキャッシュを内蔵するとはいえ、HDDを搭載するのは2in1 PCとしては例が少ない。

 ただ、500Gバイトの容量はやはり“安心”できる。最近では、低価格モデルを中心にローカルのストレージ容量を抑えて、その代わりにオンラインストレージの年間無料利用ライセンスを付属するモデルが多いが、使っているネットワークの接続環境によってはデータ取得に時間がかかってしまうことも多々ある。また、屋外利用でワイヤレスWANを多用する場合、契約するSIMのプランによっては、容量制限に達してしまうこともWindows環境でオンラインストレージサービスを使っていると多発する。

 稼働する部品が多いHDDをモバイルデバイスで使うことに不安を思えるユーザーもいるかもしれないが、一方で屋外で使う機会が多い場合では、ローカルに大容量のストレージがあることの安心感と(データ同期を気にしなくて済む)気軽さは、特にPCに慣れていないユーザーにはメリットになるだろう。

 本体搭載のインタフェースには、SDメモリーカードスロットに2基のUSB 3.0とUSB 2.0、有線LAN、ヘッドセット端子、そして、映像出力としてHDMIを備える。無線接続では、IEEE802.11a/b/g/n/acとBluetooth 4.0を利用できる。11.6型ディスプレイを搭載するボディだけあって、USBはすべてType-Aなのは当然として、映像出力も通常のHDMIを採用するなど、使い勝手はクラムシェルタイプのノートPCと同様だ。

 なお、右側面に用意したWindowsキーがUSB 3.0コネクタのすぐ手前に配置しているで、ケーブルを接続するときに誤って押してしまうことが少なからず発生した。

kn_x360_03.jpg 正面にはインタフェースを搭載しない

kn_x360_04.jpg 背面に見えるのが新たに開発した“3ギア内蔵ヒンジ”だ

kn_x360_05.jpg 左側面にはUSB 2.0とSDメモリーカードスロットを備える

kn_x360_06.jpg 右側面には2基のUSB 2.0とHDMI、有線LAN、そして、Windowsボタンを搭載する

kn_x360_07.jpg 底面のゴム足までカラーリングをそろえている(この色の調整も大変と日本HPの中の人は語っていた)
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