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» 2015年08月31日 12時07分 UPDATE

安全な移行のために:Windows 10へアップグレードする前にやるべきこと――バックアップと復元をやさしく解説 (1/6)

Windoows 7とWindows 8.1のバックアップおよび復元の手順を具体的に解説。バックアップ先にNASを使った方法も紹介。

[瓜生聖,ITmedia]

 2015年7月29日にWindows 10無料アップグレード提供が開始されてからはや1カ月。Windows8/8.1で廃止されたスタートメニューの復活、以前のWindowsとの高い互換性などおおむね評判は高い。

 Windows Update経由でアップグレードできるということもあり、Windows 7以降のユーザーにとってはWindows 10にアップグレードするか、しないか、ではなく、無償期間の1年以内のいつ、アップグレードするかが焦点となっていることだろう。

 アップグレードをためらう理由としては、現在使用中のOSとの互換性や動作の安定性、操作の変更などに対する不安がある。だが、こういったものはプレビュー版やテスト環境、店頭に置かれているPCで試してみるだけでは分からないことが多い。

 普段使いの環境だからこそ、今までと同じ環境にリプレースしたうえで、今までと同じように使って判断を下したいと思うのは必然だ。そのためには新環境への移行後でも、問題が生じたら切り戻しができるようにしておきたい。

 Windows 10自体には以前のWindowsに戻す機能が搭載されているものの、その機能が使用できるのはアップグレード後30日間だけ。時期に関わらず切り戻しを可能にして、安全にWindows 10に移行しよう。

og_windows10upgrade_001.jpg Windows 7以降からのWindows 10移行はお手軽だがその前に……

バックアップは2種類

 切り戻しを行うためにはその時点の状態を保存しておくこと、つまりバックアップが必要だ。だが、バックアップと一言で言っても、大きく分けて2つのタイプがある。

 1つはデータバックアップと呼ばれるもの。基本的にはファイルを別の媒体にコピーしておけばよいが、データによってはフォルダ構成やアクセス権、ファイルの属性などを保持しておかなければならない場合もある。

 また、日々増えていくものであること、自分が撮影した写真などデータが失われた際に作り直しができない、唯一無二のものが含まれることなどから、日次程度のこまめなバックアップが必要とされる。

 そしてもう1つはシステムバックアップだ。OSが正しく起動するためには、OS以前のPC立ち上げプロセスでOS自体を正常に読み込み、実行できなければならない。つまり、データバックアップはWindowsが立ち上がった後の話であるのに対し、システム(OS)はWindowsが立ち上がる前(時)の話ということになる。

 単にエクスプローラーでコピーしただけでは起動できないため、ディスクに書き込まれている情報そのもの(イメージ)をバックアップしなくてはならない。そのため、イメージバックアップという言い方をすることもある。

 また、立ち上がった後もOSはさまざまなサービス、ドライバ、システムと協調して動作する。個々のファイルの独立性が高いデータファイルと異なり、OSに関連するドライバ、レジストリ、設定ファイル、ポリシーなどは不整合が起きないよう、まとめてバックアップ、まとめて復元しないと不具合が発生する可能性が高い。

 市販のバックアップソフトはこのあたりが考慮された機能が搭載されている。データバックアップは任意の頻度、さらにはリアルタイムで行うことができ、システムバックアップはディスクもしくはパーティション単位で可能。保存先にはHDD上のバックアップ専用パーティションや外付けHDD、光学メディア、ネットワークドライブなどが選択できる。復元時には独自OSのブータブルメディアからリカバリソフトを起動し、パーティションのサイズ変更なども同時に行えるなど、至れり尽くせりといったところだ。

 だが、OS自体にもシステムバックアップ・復元の機能は用意されている。通常利用することが多いのは、ある時点での状態に復元する、復元ポイントを利用したものだが、システムまるごとのバックアップ、リカバリ用ブータブルメディアの作成も可能だ。

 今回はASUSTOR NASをバックアップ先として、Windows 7とWindows 8.1のバックアップおよび復元の具体的な手順を紹介していこう。

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