20代〜30代後半の男女向けファッション情報サイト「Fashionsnap.com」の編集者である高村さんは、ローズゴールドの第一印象を「想像していたよりも落ち着いたシックな色だと思いました。発表前に出回っていた写真はもっと幼いピンクの印象だったので」と振り返ります。
実はiPhoneの新色に関しては、海外のファッションサイトでも発表前から話題になっていました。記事で取り上げたところユーザーの反応もポジティブで、「ほしい」という意見も多かったそうです。
「公式発表のニュースも女性を中心に反応がよく、男性のネガティブな意見は少なかったです。ファッション業界ではピンクのニットを着る男性や、ピンク系のアイテムを提案する男性向けブランドもあるので、違和感なく受け入れられた印象ですね」。
アップルは2013年以降、バーバリー、イヴ・サンローラン、ナイキなどのファッションブランドから次々と大物の人材を引き抜きました。当初から高級ブランド路線のため、Apple Watch開発(当時は「iWatch」)のためなどと言われていましたが、いよいよiPhoneシリーズでもファッショナブルな高級ブランドイメージ戦略が強まってきていることを指摘します。
「時計ブランドのベーシックカラーと言えば、シルバー、ゴールド、ピンクゴールド。今回Apple Watchでもローズゴールドケースとゴールドケースが発売されましたが、実はアップルはApple Watchのカラーに合わせて、iPhoneのカラーラインアップを変化させたのではないでしょうか」。
「だからファッションブランドのネクストカラーとして考えれば、ローズゴールドは当然の流れだと感じます。ローズゴールド=女性の囲い込みという意図はなく、高級路線の中でゴールドの延長線上の色として出したのだと私たちは思っています」。
現在のApple Watchは、機能面だけで見ると、iPhoneをより便利に使う周辺機器のような立ち位置です。しかし高村さんからすれば、Apple Watchのほうが中心にあり、「Apple Watchとコーディネートできるスマホ」としてiPhoneがデザインされたと考えられるのが自然だそう。IT畑の筆者にとっては目からうろこの意見です!
すでにApple Watchを使っているなら、「Apple Watchのこのバンドに似合うiPhoneは何色だろう?」という視点で選んでみても面白いかもしれません。暖色系やブラウン系のバンドなら、ローズゴールドはきっとマッチします!
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