デルの「ALIENWARE」は、“宇宙最強”という大胆なキャッチフレーズを掲げたゲーミングPCブランドとして知られている。ゲーミングPCと言えばデスクトップPCが思い浮かぶかもしれないが、昨今はノートPCの強化も目を引く。
宇宙最強の名はダテではなく、単にゲームを快適に楽しむためのハイスペックをノートPCの小さなボディに詰め込んだだけでなく、独特のシャープなラインで構成された重厚な金属ボディや、「AlienFX」と呼ばれる発色をカスタマイズ可能なイルミネーションキーボード、エイリアンの顔をモチーフにした個性的なブランドロゴなど、随所に工夫を凝らしているのだ。
そんなALIENWAREのノートPCは今秋に製品ラインアップを一新し、開発コード名「Skylake」こと第6世代Coreを搭載し、さらにパワフルに生まれ変わっている。新しいラインアップも従来通り、13.3型、15.6型、17.3型の3種類のフォームファクタが用意されている。後日、15型モデルのレビューもお届けする予定だが、まずは新世代のラインアップをまとめてチェックしていこう。
「ALIENWARE 13」は、13.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載するシリーズ中で最もコンパクトなモデルだ。外に持ち運んでゲームをしたいというユーザーユーズに応え、パフォーマンスを確保しつつ、モビリティに配慮したシリーズとなる。
ボディのサイズは328(幅)×235(奥行き)×26.34(高さ)ミリ、重量は2.058キロだ。モバイルノートPCという視点では厚くて重いが、ハイスペックなパーツとその冷却機構を備えているためで、13型クラスのノートPCではパフォーマンスに秀でている。バッテリー駆動時間は公称で最長8.5時間と、持ち運びを考慮した仕様だ。
直販サイトでは、ベースモデルとして3種類のパッケージが用意されている。ゲーミング性能を大きく左右するGPUは共通で、NVIDIA GeForce GTX 960M(グラフィックスメモリ2Gバイト)を搭載しており、MMORPGやRTS(リアルタイムストラテジー)などを十分楽しめる3D描画性能を備えている。
「スタンダード」パッケージでは、CPUにミドルレンジのCore i5-6200U(2.3GHz/最大2.8GHz、2コア/4スレッド対応)、「プレミアム」では、より高性能なCore i7-6500U(2.5GHz/最大3.1GHz、2コア/4スレッド対応)を搭載する。
その他の標準スペックは共通で、メモリ8Gバイト、データストレージが500GバイトのハイブリッドHDDを内蔵。液晶ディスプレイは、フルHD(1920×1080ドット)のIPSパネル(ノングレア/220nit)を採用している。
最上位の「プラチナ」では、CPUがCore i7-6500U(2.5GHz/最大3.1GHz、2コア/4スレッド対応)、メモリが16Gバイト、データストレージは256GバイトのPCI Express SSDへとグレードアップし、液晶ディスプレイもQHD+(3200×1800ピクセル)解像度に対応したIGZO IPSパネル(400カンデラ/平方メートル)を搭載し、より美しい画質でゲームをプレイできる。
また、見逃せないポイントが、通常のUSB 3.0ポート(Type A)に加えて、USB 3.1 Type-C(Thunderbolt 3兼用)ポートを装備している点だ。将来有望な高速インタフェースをいち早く装備している点は実に心強い。
従来同様、専用の外付け拡張ユニット「Alienware Graphics Amplifier」もオプションとして用意されており、これに高性能グラフィックスカードを装着して使えば、描画負荷の高いFPSも楽しめるようになる。拡張性の低いノートPCでありながら、外付けユニットを利用することでGPUの強化によるアップグレードが可能なのは、中長期で愛用するうえで大きなアドバンテージだ。
このサイズ感にこれだけのハイスペックを詰め込んだ製品は類を見ない。ゲーマーはもちろん、パワフルなモバイルノートPCが欲しいユーザーは要チェックだ。
直販価格は15万9980円(税別/配送料込み)から。2015年10月30日現在はスタンダードとプレミアムのパッケージでデータストレージのアップグレードキャンペーンが実施されている。標準のハイブリッドHDDからPCI Express SSD(256Gバイト)への変更が無料と、大変買い得感が高くなっている。
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