レビュー
» 2015年12月08日 10時30分 UPDATE

Apple純正のSmart Keyboardと比較:iPad Proを“MacBook化”するキーボードケース「iK1200」は買いか (1/3)

ロジクールは他社に先駆け、iPad Pro用のキーボードケース「iK1200」を発売した。Apple純正の「Smart Keyboard」と比較しつつ、その実力をチェックする。

[山口真弘,ITmedia]
ココが「○」
・MacBook Pro/Air並の打ち心地
・キーボードバックライトを内蔵
・側面/背面まで保護できる
ココが「×」
・Smart Keyboardより厚く重い
・スタンドモードにはならない

サードパーティー初のiPad用キーボードケースを試してみた

 12.9型という画面の広さで注目を集める「iPad Pro」。対応する周辺機器としては、なにかと筆圧ペン「Apple Pencil」がフォーカスされることが多いが、同じく純正オプションの薄型キーボード兼画面カバー「Smart Keyboard」は、ノートPCに近い使い方を考えているユーザーにとって注目の的だ。

 このSmart Keyboardは、iPad Proに搭載された新規格のコネクタ「Smart Connector」で取り付ける。サードパーティーがこれまで販売してきたiPad向けBluetoothキーボードと異なり、ペアリングの必要もなく使い始めることができ、また充電も不要で利便性は高く、今後Smart Connector対応の製品がさまざまなメーカーから多数登場することが期待される。

 その先陣を切るのが、今回紹介するロジクールの「iK1200」だ。Apple純正のSmart Keyboardが可搬性を優先した薄型設計であるのに対し、iK1200は「MacBook Pro」や「MacBook Air」と同等のストロークを実現した外付けキーボードであり、かつ持ち歩く際には保護ケースとしても使える。今回はiK1200をSmart Keyboardと比較しつつ、特徴および使い勝手の違いを見ていこう。

tm_1512_iK1200_01.jpg 「iPad Pro」を「iK1200」に装着した状態。日本語での正確な製品名は「ロジクール iK1200 Smart Connector 搭載 バックライト付きキーボードケースfor iPad Pro」だ。全4色のカラーバリエーションから選べる
tm_1512_iK1200_02.jpg iPad Proの側面に搭載された新規格のコネクタ「Smart Connector」。データのやりとりと給電が同時に行える

iPad Proとは新規格の「Smart Connector」で接続

 iPad Proに新たに搭載されたコネクタのSmart Connectorは、磁力によってSmart Keyboardなどに取り付ける仕組みになっている。磁力と聞くと弱く外れやすそうな印象を受けるかもしれないが、実際にはコネクタの両サイド約30センチに渡ってガッチリと吸着する構造になっているため、本体を持ち上げたところで容易に外れることはない。

 iK1200もこのSmart ConnectorでiPad Proに取り付ける構造を採用しているが、同じ外付けのキーボードでありながら、その性格は両者で大きく異なる。

 Smart Keyboardはカバーの厚みが公称わずか3.2ミリ、キートップまで入れても厚みが5ミリあるかどうかという薄型設計で、iPad Proの薄さを損なわずに持ち歩くことが可能だが、覆われるのはあくまでもiPad Proの画面側だけで、側面および背面は露出したままだ。落下などに対する保護機能はほぼ皆無と言っていい。

 そのため、側面と背面に傷がつくのを防ぐためには、純正の「iPad Proシリコーンケース」(税別9800円、以下価格は全て税別)のような背面カバーを追加する必要がある。

 もともとSmart Keyboardは1万9800円、このiK1200は1万8880円と実売価格ベースでほとんど差はないのだが、背面カバーを追加するとなると、たとえサードパーティー製の互換品を選んだとしても、前者はコスト的にかなり割高になってしまう。現実的には、背面にカバーは付けず、本体ごと保護ケースに入れて持ち歩く形になることも多いだろう。

tm_1512_iK1200_03.jpg こちらはiPad ProにApple純正の「Smart Keyboard」を取り付けた状態
tm_1512_iK1200_04.jpg Smart Connectorが接点にはまるよう、磁力でくっつける仕組み
tm_1512_iK1200_05.jpg Smart Keyboardを取り付けたiPad Proを横から見た状態。背面でカバーを折り、三角形を作って安定させる構造だ
tm_1512_iK1200_06.jpg 折りたたんだ状態では、両側面および背面が完全に露出した状態になる

 一方、iK1200はキーボード一体型のケースに分類される製品であり、iPad Proの背面も含めてすっぽりと覆ってしまう構造だ。外側の素材は俗に防水性ファブリックと呼ばれる繊維質のプラスチック素材で、二つ折りにして畳んだ状態では厚めの書類ケースのような外観になる。側面は、端子類にアクセスしやすいよう部分的に開放されているが、四隅および背面はがっちりガードされているので、こと保護性能に限れば、Smart Keyboardを圧倒している。

tm_1512_iK1200_07.jpg iK1200にiPad Proを装着して平置きした状態。この状態ではSmart Connectorとその接点は分離した状態にある
tm_1512_iK1200_08.jpg プラスチックの筐体にiPad Proをはめ込む方式。かなり硬いため、ひんぱんに着脱する用途には不向きだ
tm_1512_iK1200_09.jpg iPad Proを持ち上げ、Smart Connectorとキーボード上部スリット中央の接点を磁力でくっつける
tm_1512_iK1200_10.jpg キーボード側の接点はこのようになっている
tm_1512_iK1200_11.jpg iK1200を取り付けたiPad Proを横から見た状態。画面とキーボードの位置関係および角度はSmart Keyboardとよく似ているが、構造は全く異なることが分かる
tm_1512_iK1200_12.jpg 端子やスピーカーはアクセスしやすいよう部分的に開放されているが、四隅はしっかりと覆われている
tm_1512_iK1200_13.jpg 電源ボタンおよび音量調整ボタンは上から軟質パーツで覆われており、やや押しにくい
tm_1512_iK1200_14.jpg 表面はかなりざらついており、この角のように汚れが付着しやすいのが玉にきず
       1|2|3 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

-PR-