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» 2015年12月11日 20時00分 UPDATE

「あそぶ!ゲーム展」体験レポ:ゲームの神様こと遠藤雅伸氏とカードゲーム作りを楽しんだ週末 (1/4)

ゼビウスやドルアーガの塔を生み出した伝説のゲームデザイナー、遠藤雅伸氏が考える“ゲーム像”とは。それにしてもぜいたくな週末だな!

[瓜生聖,ITmedia]

 それは偶然ながらも絶好のタイミングだった。

 10月3日から、SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザ映像ミュージアムで「あそぶ!ゲーム展」が開催されていることは知っていた。しかし、開催直後は激混みであることは必然。幸い会期は2月28日まである。十分に余裕を見てから出かけよう、そう思っていた。

 そして開催から2カ月が過ぎた先日。「そろそろ行くか」とサイトを見たところ、なんと、ゲームの神様こと遠藤雅伸氏が講師を務める特別ワークショップVol.1「作って遊ぼう!対戦カードゲーム」が予定されているではないか!

 対象は小学3年生〜中学3年生。これは夏休みの自由研究として学校に自作RPG「ハイパーダースドラゴンをたおせ(原文ママ)」を提出し、秋葉原ではナツゲーミュージアムに通い、そして名作カードゲーム「ラブレター」にハマったうちの小学3年男児をダシに行くしかあるまい。

 かくして12月6日。我々は西川口に降り立ったのだった。

個性的すぎるキャラクタ続出? カード作り

 SKIPシティ彩の国ビジュアルプラザはスタジオから編集室、映像公開ライブラリなどが整備されたデジタル映像制作拠点。中でも映像ミュージアムは映像制作を楽しく学べる参加体験型ミュージアムだ。その企画展として、現在「あそぶ!ゲーム展」が展示されており、さらにそこで企画されたイベントが今回の特別ワークショップ、というわけだ。

og_ws_008.jpg ゲームの神様こと遠藤雅伸氏が講師として登壇する特別ワークショップに参加。同氏は「あそぶ!ゲーム展」の監修も務める

 ワークショップは映像ミュージアムの1階と2階にまたがる開放的なガイダンスルームで行われた。参加者は小学3年生から中学2年生までの20名。それぞれ名札に名前と好きなゲームを書いて4名ずつテーブルに着く。

 まずは遠藤雅伸氏から、今回作成する対戦カードゲーム「バトルファイブ」の概要が説明された。参加者たちに配られたものは台紙代わりとなるトランプ、1から5までの数字シール、グー、チョキ、パーのマークが書かれたじゃんけんシール、そして無地のシール5組。

 数字の大小がカードの強さになるので、それぞれの数字にふさわしいキャラクタを無地のシールに描いていく。絵が描けたら数字シール、じゃんけんシールとともにトランプに貼り付けて完成だ。

 これはビデオゲームで言えばキャラクターデザイン、グラフィック部分に相当する。ゲーム作りというにはちょっと自由度が少ないのではないか、と思ったのだが、そもそもゲーム作りのワークショップというのはかなり難しいものだ、と遠藤氏は言う。

 大人や学生相手であればGameJamやハッカソンなどがあるが、それでも最低限8時間はほしい。ましてや子ども向けだとプレイする時間を含め2時間程度で終わらせないといけない。そうなるとゲーム全体を作るのではなく、「ゲーム作り」の主眼をどこに置くか、がポイントになる。経験・知見を要するルール作りは無理、であればコンポーネントをどう作るか。その結果が「強さに対応した自分だけのキャラクター作り」ということだ。

 各テーブルには一人ずつ東工芸大遠藤ゼミの学生がサポートに付き、各人が好きなように好きなキャラクターを描いていく。当然ながら参加者たちはゲーム好きばかり。会ったばかりにも関わらず、自然とゲームの話に興じる。マリオメーカーでこんなコースを作った、とか、有野課長面白いよね、とか、和気あいあいとした雰囲気の中、それぞれ個性的なカードが出来上がっていく。

 そして開始から1時間。参加者たちのカードも出そろい、休憩が終わればいよいよ対戦だ。

og_ws_001.jpg ワークショップはこの開放的なガイダンスルームで開催された

og_ws_002.jpg シールに自分の好きなキャラクタを描いていく。それぞれ1〜5までの数字とじゃんけんのマークを貼る

og_ws_003.jpg こちらは「スピード感のあるパックマン」と「スピード感のある非常口マン」。5点のドクロを見て「死んで最強になるとは深いな」と遠藤氏

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