レビュー
» 2016年01月11日 06時00分 UPDATE

アイデア次第で使い方いろいろ:時計でも眼鏡でもない“鍵ガジェット”の「Hackey」は何ができる? (1/3)

Cerevoの「Hackey」は、キーを差してひねることで、Webサービスと連携して定型メールを送ったり、Webサービスからの通知をLEDの点滅で知らせてくれるユニークなガジェットだ。と言っても、何ができるかよく分からないと思うので、実際に試してみた。

[山口真弘,ITmedia]

 Cerevoの「Hackey(ハッキー)」は、本体にキーを差し込んでひねることにより、Webサービスと連携して定型メールを送ったり、Webサービスからの通知をLEDの点滅で知らせてくれるキースイッチ型ガジェットだ。玄関のドアに付いたシリンダーを独立させたかのような形状をしており、アイデア次第でさまざまな用途に利用できる。メーカー直販価格は9980円(税別)だ。

Hackey Cerevoの「Hackey」。手のひらサイズの台形ボディの上部に物理キーを備えたユニークな形状だ。直販価格は9980円(税別)

 もっとも「Webサービスと連携」「アイデア次第」となどと言われても抽象的すぎて、何ができる製品なのかさっぱり分からない人も多いだろう。今回は具体的な設定手順はひとまず後回しにして、Hackeyで何ができるかをチェックしていく。

Hackeyがあれば何ができる?

 HackeyはインターネットにWi-Fi(IEEE802.11b/g準拠)で接続して利用する小型のキースイッチ。「myThings」や「IFTTT」と連携し、さまざまなWebサービスとの間で信号を送受信できる。myThingsやIFTTTとは、異なるアプリやWebサービスの動作を関連付けることで、「○○をしたら、××を実行する」など作業の自動化が行えるサービスだ。

 例えば「Hackeyのキーをひねると特定の宛先にメールが送信される」という組み合わせをmyThingsに登録し、Hackeyと連携させておけば、キーをひねるたびにmyThingsを経由して定型メールが送信される。この仕組みを使えば、わざわざスマートフォンなどからメールアプリを立ち上げて新規メールを作成しなくても、ワンアクションで定型メールが送れるというわけだ。

 子供が帰宅したことを親に伝えるメールを送ったり、高齢者が万一の際に助けを呼ぶのに使ったりと、さまざまな活用方法が考えられる。

キーをひねる動作 Hackeyのキーをひねると、連携先のWebサービスで指定のアクションが実行される
緊急プッシュ通知の設定例 キーをひねると、緊急プッシュ通知を送るよう設定した場合はこうなる。プッシュ通知と同時にメールを送ったりと、最大5つのアクションを指定できる

 上記はHackeyのキーをひねる操作をトリガーに、Webサービスが何らかのアクションを起こすという組み合わせだが、これとは逆にWebサービスを何らかのトリガーとして、Hackeyがアクションを起こすという組み合わせも設定できる。例えば「Gmailに新着メールが届いたら、HackeyのLEDを赤色に点滅させる」という組み合わせがそれだ。

 では具体的に、どんなWebサービスを組み合わせられるのだろうか。例えばmyThingsの場合、TwitterやFacebookなどのSNSのほか、GmailやYahoo!メール、Googleカレンダー、DropboxやEvernote、はてなブックマークなど多岐にわたる。国産サービスということで、ヤフオクやぐるなび、Yahoo! JAPANの天気・災害といった日本独自のサービスにも積極的に対応しているのが、英語版のサービスであるIFTTTとの違いだ。

myThings Yahoo! JAPANが運営する連携サービス「myThings」。国産サービスということもあり、日本独自のWebサービスにも数多く対応する

 Webサービスごとに利用可能なトリガーとアクションは決まっており、例えばGoogleカレンダーでは「予定時刻が近づいたら」「新しい予定が追加されたら」「特定のキーワードを含む予定の開始時刻が近づいたら」という3つのトリガーが用意されている。

 また、はてなブックマークでは「お気に入りユーザーがブックマークを追加したら」「新着のエントリーがあれば」という2つのトリガーに加えて、「ブックマークする」というアクションも用意されており、トリガーとアクションのどちらにも設定できる。

 こうしたWebサービス側のトリガーおよびアクションに、Hackeyのトリガーである「キーをひねる」か、もしくはアクションである「LEDを指定色で点滅させる」を組み合わせることで、両者の連携が可能になるというわけだ。

Googleカレンダーの設定はてなブックマークの設定 Googleカレンダーには、3つのトリガーを用意(画像=左)。はてなブックマークには、2つのトリガーと1つのアクションを用意(画像=右)
ヤフオク!の設定Yahoo! JAPAN 天気・災害の設定 ヤフオク!には、3つのトリガーを用意(画像=左)。Yahoo! JAPANの天気・災害には、8つのトリガーを用意(画像=右)
Gmailの設定Hackeyの設定 Gmailには、5つのトリガーと1つのアクションを用意(画像=左)。Hackeyは2つのトリガーと1つのアクションを用意(画像=右)。Hackeyのトリガーは「どちらにひねったか」「どちらにひねったとしても」という2択しかなく、実質1つとみてよさそうだ

上部のキーでトリガー送信、下部のLEDで受信に対応

 設定方法を紹介する前に、Hackeyの各部の仕組みをざっとチェックしておこう。製品は台形ボディの上部に物理キーを差す構造になっている。玄関のドアに付いているシリンダーを切り取って独立させたかのような形状で、ここに差し込んだ物理キーを左右にひねることで、トリガーとなる信号を送信できる。

 また台座の下部にはLEDが装備されており、Webサービスから何らかの通知を受け取ると点滅して知らせてくれる。物理キーの印象が強いせいであまり目立たないが、キーをひねるというトリガーだけでなく、LEDを点滅させるというアクションにも使えるわけだ。HackeyのLEDは全5色から選べるので、Webサービスごとに色を決めておけば、どのWebサービスから通知が届いたのか見分けられる。

 本体サイズは直径56ミリ、高さ51ミリ、重量は約60グラムと小型軽量だ。バッテリーは内蔵しておらず、Micro USBコネクタで給電して使う。

小型ボディ 玄関ドアについているシリンダーを切り取って独立させたかのような形状だ
背面のインタフェース Micro USBコネクタは給電に使用する。バッテリーは内蔵していない。この写真では分かりにくいが、コネクタの左下に初期設定に使う機能ボタンがある
キーを差す 物理キーを差し込む
キーをひねる 差し込んだキーを90度ひねる。ボディ底面にゴム足がついており滑りにくいので、上から荷重をかけながらであれば、片手でひねることも可能だ
信号を送信 これにより信号が送信される。底部近くのLEDは全5色で切り替えられる
       1|2|3 次のページへ

Copyright© 2016 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.