続いて設定手順を見ていこう。Hackeyの利用にあたっては、最初にユーザー登録を行った後、Hackeyとひも付ける必要がある。これにより、Hackeyを操作する同社サーバを経て、myThingsなどと信号の送受信が可能になるというわけだ。
具体的な手順としては、オンラインでユーザー登録を行うと本体設定に必要なPIN番号が発行されるので、Hackey側面の機能ボタンを長押しして設定モードへと移行する。指定のSSIDでHackeyにログインし、Hackeyの接続先となるSSIDを入力してWi-Fiルーターから通信できるようにした後、設定画面からPIN番号を入力して認証を完了させれば、初めて利用が可能になる。
これらの設定に要する操作手順はかなり難解なうえ、HackeyはWi-Fiの電波が弱いためか設定中にいつの間にか別のSSIDに切り替わるケースも多く、ややストレスがたまる。Hackeyに興味を持つユーザーは一定以上のITリテラシーがあるはずで、フロー自体は理解できるはずなのだが、いかんせん実操作が煩わしい。もっとも、ここさえ乗り切れば後は簡単なので、我慢して作業を進めるほかない。
ではいよいよ、具体的な設定方法を見ていこう。まずはmyThingsであらかじめ用意されている「家族がHackeyをひねったら緊急メッセージ(スマホのプッシュ通知)が届く」という組み合わせを利用できるように設定してみよう。
プリセットされている組み合わせをそのまま使うだけなので、設定手順はそれほど難しくはない。アプリを使ってスマホからmyThingsにアクセスし、該当する動作の組み合わせを探して「使う」をタップ。Hackeyの認証を行ってアカウントを結び付ければ、後はデフォルトの実行タイミング(毎日15分間隔)で、スマホにプッシュ通知が届くようになる。プッシュ通知には具体的なメッセージおよびURLを設定することも可能だ。
ここでは「キーをひねる」がトリガー、「スマホアプリがプッシュ通知を受け取る」がアクションということになるが、アクションは同時に複数を登録できるので、例えばアプリでプッシュ通知を受けつつ、指定のメールアドレスに定形メールを送るといった複合ワザも可能だ。
なお、myThingsはリアルタイムでは動作せず、15分刻み(毎時00分、15分、30分、45分)に動作する仕組みなので、設定したのにうまく動作しないという人は、ひとまず15分は待つことをおすすめする。
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