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» 2016年03月23日 00時30分 UPDATE

林信行が見るApple発表イベント(2):ハード的変化のないApple Watchが今、日本で注目なワケ (1/2)

米Appleスペシャルイベントの目玉は、4型「iPhone SE」と9.7型「iPad Pro」の2製品だが、ここではあえてそれに触れず、新しいApple WatchとApple TVに注目してみたい。日本にとっては非常に誇らしいニュースがある。

[林信行,ITmedia]

日本の“織の技術”が生み出したApple Watchバンド

 ティム・クックCEOによれば、2015年の販売開始以来、Apple Watchはスマートウォッチ製品としてはトップのシェアを維持し続けており、顧客満足度もナンバ−1だという。

 Apple Watchユーザーは、腕を挙げるだけでメッセージを受信したり、返信できたりすることや、日常生活の中での運動量を測ったり、カレンダーの予定を腕もとで把握できていることを喜んでいる。ニュースの通知や好きなスポーツのリアルタイムのスコアが分かるのも人気の理由だ。

og_applewatch_001.jpg 世界で最も売れているスマートウォッチ「Apple Watch」

 だが、それに加えてもう1つ、Apple Watchの人気の秘密になっているのが、バンドを簡単に付け替えでき、その日の気分や予定、季節などに合わせてまったく違う雰囲気の時計として楽しめること。Apple Watchユーザーの3分の1は頻繁にバンドを取り替えているという。

 今回、AppleはApple Watchそのものには変更を加えず、春シーズン以降用に2度目となる新バンドの発表を行った。スポーツバンドやレザーバンドは春らしい明るい色調のものが追加され、2015年の登場以来、色のバリエーションはなかったミラネーゼループにスペースグレイのモデルが加わった。

 しかし、何と言っても注目なのは、同社初のテキスタイル製品。日本の繊維工場と組んで開発したというウーブン・ナイロンというバンドだ。

og_applewatch_002.jpg 春にぴったりの新バンドが加わった

 このバンドについてはイギリスのライフスタイルカルチャー誌「Wallpaper*」が事前の取材を行っており詳細にレポートしている

 Appleのデザインチームは、ミリタリーウォッチに伝統的に見られるナイロンベルトの影響を受けて繊維テクノロジーの研究を開始。さまざまな種類のナイロンをバンドの端に浮き上がる影や色合いにも配慮をしながら縦糸と横糸の4層で織る方法を考案した。この難しい織りを実現したのが、どこかは明かされていないが日本の繊維専門工場だという。

 レーザー切断やデボスといった加工も施されたベルトは、使っているうちにより腕に馴染んでくる、という話だが、実際に試着してみたところ軽さとソフトでデリケートな表面処理、そして何よりも発色の美しさに心躍らされた。

og_applewatch_003.jpg 4層の繊維で構成されるナイロンバンド

og_applewatch_004.jpg その日の気分でバンドを着せ替えている人は注目。価格も5800円と手ごろだ

 カラーはピンク、スキューバブルー、ロイヤルブルー、ゴールド/レッド、ゴールド/ロイヤルブルー、パール、ブラックの7色がある。価格も5800円と手ごろで、ティム・クックCEOも、これは人気のバンドになると太鼓判を押していた。

 クック氏はまたより多くの人がApple Watchを楽しめるようにと導入価格の引き下げも発表。国内での価格は一番手ごろなApple Watch Sportで3万6800円からとなった。

og_applewatch_005.jpg ウーブン・ナイロンバンドのカラーバリエーションは7色

og_applewatch_006.jpg ミラネーゼループにスペースグレイのカラーも加わった

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