第6世代Core(Skylake-S)と一緒に買いたい注目マザーボード5選初期モデルから進化した製品も(1/2 ページ)

» 2016年05月05日 06時00分 公開
[鈴木雅暢ITmedia]
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 Skylake-Sこと「第6世代Core」のCPUを新たに導入するなら、それと組み合わせて使うマザーボードも必要だ。第6世代Coreに対応するIntel 100シリーズチップセット搭載マザーボードは2015年8月に登場したが、その後に新製品が追加され、最近では当初のモデルをブラッシュアップした第2世代と言えるようなモデルも出てきた。

 ここでは、今のタイミングで第6世代Coreと一緒に導入するのにおすすめなマザーボードを中心に、注目のPCパーツを取り上げよう。

第6世代Core対応マザーボード 第6世代Coreと組み合わせたいおすすめマザーボードは?

完成度が高まった第2世代 MSI「Z170A GAMING PRO CARBON」

 MSIは2015年8月の第6世代Core解禁時に発売したモデルを改良し、第2世代と言えるモデルを投入している。その中の1つが「Z170A GAMING PRO」の後継にあたる「Z170A GAMING PRO CARBON」だ。

 MSIのゲーミングモデルと言えば、赤と黒で統一したカラーとドラゴンのシンボルをフィーチャーしてきたが、一転シックなモノトーンを基調にしたカーボンデザインを採用している。同社に限らず、ゲーミングモデルは赤と黒を基調にしたカラーの製品が多いだけに、実に新鮮なビジュアルだ。

 基板の端に「MYSTIC LIGHT」と呼ばれるLEDを埋め込んでおり、発光のカラーとパターンをカスタマイズして楽しめるのも特徴。基板がモノトーンベースだけに発光色もより映える。こうした発光ギミックは最近のちょっとしたトレンドだが、そのトレンドの中心にいるモデルでもある。

 また、従来Type-AのみだったUSB 3.1 Gen.2(最大10Gbps)ポートがType-AとType-Cの構成となったり、従来は垂直方向に向いていたSerial ATA 6Gbpsポートが水平方向に実装されるなど、仕様的にもブラッシュアップされた。

 PCI Express 3.0 x4(32Gbps)対応M.2 SSDソケットや高品質のオンボードオーディオなど、従来機を引き継ぐ装備も合わせて、今購入するミドルレンジの製品として隙がない仕様だ。実売価格は2万2000円前後(税込、以下同)。

Z170A GAMING PRO CARBON MSIの「Z170A GAMING PRO CARBON」は、2世代目製品らしい洗練された仕様と、カーボンデザイン、派手な発光ギミックが魅力の最新Z170マザーボードだ。OC(オーバークロック)機能などはある程度割り切っているため、買いやすい価格帯であることもポイント

時代をリードする先進性 GIGABYTE「GA-Z170X-UD5 TH (rev. 1.0)」

 こちらは第2世代というわけではないのだが、最新製品以上に先進性が目立っているのが、GIGABYTEの「GA-Z170X-UD5 TH (rev. 1.0)」。ミドルレンジの価格帯でありながら、Thunderbolt 3、USB PD(Power Delivery)、HDMI 2.0といった先進機能を積極的に盛り込んでいる点が何よりの魅力だ。

 Thunderbolt 3はUSBの拡張規格であるUSB Alt Modeを利用して、Thunderbolt(DisplayPortとPCI Express混在)、USB 3.1、DisplayPortという3種類のプロトコルの伝送に対応したマルチなインタフェースだ。USB 3.1ポートとして利用できるほか、最近登場してきたType-C(DP over USB-C対応)ポートを持つ液晶ディスプレイなども利用できる。さらにUSB PD(36ワット)にも対応し、USB PD対応デバイスの充電もこなす。

 また、出力チップを追加してHDMI 2.0に対応しているため、第6世代Coreの内蔵GPU機能が標準ではできない4K(3840×2160ピクセルまたは4096×2160ピクセル)のリフレッシュレート60Hz表示が可能な点も見逃せない。実売価格は2万4000円前後だ。これほどの装備だけに価格も手頃とはいかないが、発売当初よりかなり買いやすくなってきており、狙い目ではないだろうか。

GA-Z170X-UD5 TH 「GA-Z170X-UD5 TH (rev. 1.0)」は、いち早くThunderbolt 3、USB PD(36ワット)、HDMI 2.0といった先進的技術に対応。発売から少し時間がたって買いやすくなってきており、絶好の狙い目と言える

「普通系」の定番ならコレ ASUSTeK「Z170-PRO」

 「とにかく普通の、これで間違いない製品を教えてくれ」と聞かれたら、真っ先に挙げるであろう製品が、この「Z170-PRO」。ASUSTeKのラインアップの中では少し遅れてきたモデルだ。

 第6世代Coreの中でもいち早く発売されたCore i7-6700KやCore i5-6600Kと同じタイミングで投入された「Z170-A」との違いとしては、USB 3.1 Gen.2コントローラーがASMedia製からIntel製になっていることと、オンボードサウンド機能のオーディオコーデックがALC892から高S/N比対応のALC1150に変わっていることだ。また、PCIスロットやアナログRGB出力(D-Sub15ピン)などのレガシーインタフェースが省かれており、より洗練され、先進的に寄った仕様となっている。

 ちなみに、Intel製USB 3.1 Gen.2コントローラーとして実装されている「DSL6540」は、開発コード名「Alpine Ridge」として知られるThunderbolt 3コントローラーだ。そもそもIntelは単機能のUSB 3.1 Gen.2コントローラーを提供していないので、上位互換性があるThunderbolt 3のコントローラーを利用しているのだろう。実売価格は2万5000円前後だ。

Z170-PRO ASUSTeKの「Z170-PRO」は、他の主力モデルから少し遅れて投入されたスタンダードタイプのミドルレンジモデル。同系統の「Z170-A」に比べて、USB 3.1 Gen.2コントローラーやオーディオコーデックのグレードが上がっている
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