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» 2016年05月16日 06時00分 UPDATE

街中ロストガジェット:大阪の銭湯にある「人間乾燥室」を知っていますか (1/3)

大阪の銭湯で見かけた「熱が・光が・ミクロの風が 人間乾燥室」の文字。今の時代、「銭湯に通う」意味。

[赤祖父,ITmedia]

 人間は太古の昔より、より生活が安全便利になるため、平たくいえばより快適に、かつサボるために技術的な進歩をしてきたと言っても過言ではない。

 風呂から上がり、濡れた身体を拭くのが面倒くさい、そんな風に思ったことのある人も少なからずいるだろう。少なくとも筆者は、ある。

 しかしそんな煩わしさすらガジェットの力で解決できるとしたら、人はそれを「未来」と呼ぶのではないか、そんな風にこのロストガジェットを見て思った次第である。

 人間乾燥室である。

 まるで昭和の時代に考えられた「未来」の発想が、今も現役で動いている場所がある。

連載「街中ロストガジェット」とは

街を歩いていると、時代に取り残されたような、人々から忘れ去られたようなガジェットを見かけることがある。そんな「街中ロストガジェット」のある風景を訪ねていく。

ライター:赤祖父

1980年生まれ。情報サイト「ハイエナズクラブ」編集等をはじめ趣味でネットにいろいろ書いている。本職はシステムエンジニア。「迷ったら買ってみる」が信条の新しもの好きだが、街歩きやレトロなものも好きで、その集大成が本連載のテーマとなっている。


天下茶屋「ニューナショナル温泉」にて

 大阪は西成区、天下茶屋駅から徒歩6分ほどに位置する、ニューナショナル温泉。大阪では普通の銭湯のことも温泉と呼ぶことが多い。

 「ニューナショナル」という屋号もかなりレトロフューチャーな感覚がありかっこいい。

 大阪の銭湯はさまざまな湯船やサービスのラインアップを看板に掲げていることが多いが、やはり注目すべきはこのシステムだ。

 「熱が・光が・ミクロの風が 人間乾燥室」である。

 アニメの必殺技かと思うほどの迫力がある。こんなガジェットが存在するのか、存在するとして、入ったらどうなってしまうのかとても気になるではないか。

 というわけで実際に入って取材をお願いすると、快く許可をいただけた。せっかくなので、まずはひとっ風呂浴びてから撮影させていただいた。以下、ホカホカ状態でのレポートとなる。

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