Adobe RGBカバー率100%の4K液晶を搭載! プロクリエイター待望の大画面ノートPC「DAIV-NG7600」シリーズ(1/3 ページ)

» 2016年07月05日 14時14分 公開
「DAIV-NG7600」のココが「○」
・DT向けCPU+GTX 965Mのパワフル性能
・Adobe RGB100%カバーの4K液晶
・2基のM.2 SSD含め最大4台のストレージ
ココが「×」
・カーソルキーがミスタイプしやすい

クリエイター/エンジニア向けのDAIVブランドから登場した大画面4Kモデル

 マウスコンピューターが2016年から展開を開始したクリエイター/エンジニア向けブランド「DAIV」は、ノートPCとして15.6型または17.3型液晶ディスプレイを搭載する5シリーズをそろえる。いずれもパワフルかつ先進の基本スペックに加えて、広色域液晶ディスプレイや、デザイン/エンジニアリングツールのISV認証を受けたNVIDIA Quadroを採用するなど、クリエイティブ/エンジニアリングの現場のニーズにミートする個性的なラインアップだ。

 今回はその中から、デスクトップ向けのクアッドコアCPUとNVIDIA GeForce GTX 965Mを搭載し、4K解像度、そしてAdobe RGB比100%の広色域表示に対応する17.3型モデル「DAIV-NG7600」を入手した。基本スペックの違いで7種類のベースモデルが用意されているが、今回の評価機はSSDとHDDのデュアルストレージを搭載する「DAIV-NG7600M1」相当だ。早速性能や使い勝手をレビューしよう。

クリエイター/エンジニア向けブランド「DAIV」から登場した「DAIV-NG7600」は、17.3型の大画面液晶ディスプレイとモンスター級のスペックを搭載したモデルだ

個性的なフォルムのボディ

 17.3型という大きな液晶ディスプレイを搭載するだけに、一般的なノートPCと比べるとボディーはかなり大柄だ。シルエットがシャープなラインで大胆にカットされており、がっしりとしたマッシブなイメージがある。好みは少し分かれるかもしれないが、一般的なノートPCとはひと味違う存在感がある。

 具体的なサイズは418(幅)×295.3(奥行き)×40.9(高さ)mm、重量は約3.9kgだ。室内であっても気軽に持ち運べるサイズと重量ではないが、会議やプレゼンテーションの時などに、デスクトップと液晶ディスプレイを別々に持ち出すよりはずっと楽にできるだろう。

天面部中央にはDAIVのブランドロゴがある。大胆なカットラインや、ヘアライン加工したプレートをつけるなどなかなか凝ったデザインだ

中央部やや手前にサブウーファーがあるほか、通気口が多く空いている。ネジ2本で簡単に外れる手前側右のカバー内に2.5インチベイが2基ある

前面に端子類はない。電源状態などを示すインジケータがある

中央部に2基のDisplayPort出力、HDMI出力、DC入力がある

奥から、有線LAN、USB 3.0×2、Thunderbolt 3(USB 3.1 Type-C兼用)、SDメモリーカードスロット、eSATA(USB 3.0兼用)がある

手前からUSB 3.0、S/P DIF出力、ヘッドフォン出力、マイク入力、ライン入力がある。一番奥にはセキュリティーロックスロット(通称ケンジントンロック)がある

ACアダプターの出力仕様は230ワット。実測サイズは90×180×36mm、実測重量は1024g(ACケーブル込み)だった

高精細、かつ広色域な17.3型大画面ディスプレイ

 最大の特徴といえるのが、17.3型の大画面液晶ディスプレイだ。表示解像度は3840×2160ピクセル(4K-UHD解像度)に対応しており、画素密度は255ppiだ。

 大画面だけに離れた位置で見ることもあり、当然ドットが見えるようなことはない。表面はノングレア仕上げのため照明などが映り込みにくい。

3840×2160ピクセル表示に対応した15.6型IPS液晶ディスプレイを搭載している。IPSパネルを採用しているため視野角は広く、斜めから見ても色調の反転などがなくきれいな表示だ。ノングレア仕上げで映りこみも少なく、見やすい

 印刷、出版業界の標準色域として使われているAdobe RGB比100%の広色域表示に対応する点も特徴だ。i1 Display Proを利用した液晶ディスプレイの測定結果は、色温度が6953K、輝度が385cd/m。色域は、sRGB面積比142.1%(カバー率100%)、AdobeRGB面積比105.3%(カバー率100%)と公称値を裏付ける結果が出た。

 キャリブレーション後の補正カーブも大きなクセがなく、素直な色味だ。大画面、高精細、そして広色域。クリエイティブユースにはぴったりの液晶ディスプレイといえるだろう。

エックスライトのカラーキャリブレーションセンサー「i1 Display Pro」を用いて液晶ディスプレイの計測を行ない、作成したICCプロファイルを色度図作成ソフトColor AC(Phonon氏・作)で表示した。実線が本製品の色域だ。点線で示したsRGBの色域を大きく上回っている(画面=左)。同じくColor ACによるAdobe RGBの色域(グレーの点線)との比較。実線で示した本製品とほぼぴったりと重なっている(画面=右)

i1 Display Proの計測結果から作成したICCプロファイルのキャリブレーション補正カーブ。暗部から中間部で少し上に補正されている

 キーボード奥のヒンジ部にステレオスピーカー、底部にサブウーファーを内蔵する。音響ソフトウェアにはSoundBlaster X-Fi5が導入されており、SBX Studio Proによる仮想サラウンドや会話強調、低音強調といった多彩な音響効果が利用できる。コンテンツ別のプリセットも用意されており、簡単に良い音質でサウンドが楽しめる。コンテンツを再生してみれば、違いはすぐに実感できる。特に低音の迫力は圧巻で、ノートPCとは思えないパワフルでリッチなサウンドが楽しめる。

音響効果ソフトウェアとしてはSoundBlaster X-Fi5を導入している。コンテンツ別、ゲームタイトル別のプリセットが用意されており、ゲームや映画、音楽などを、それぞれ最適なサウンドで楽しめる
マウスコンピューター/G-Tune

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