Windows 10公開から1年が経ち、Windows 7/8.1からの無償アップグレード期間が7月29日をもって終了した。
3カ月間、その影響についてPCパーツショップに聞いてまわったところ、すでにOSパッケージの主流は10に移行しており、ほとんど無関係ではないかといった声が大半だった。しかし、終了直前の数日間は複数のショップで際立った動きがあったようだ。
TSUKUMO eX.は「直前になって重い腰を上げたという人が結構いました。アップグレードする前に旧環境をバックアップしておきたいということで、SSDや外付けHDDケースの売れ行きが明確に伸びました」と語る。「10にアップグレードした後にソフト単位で不具合が発生して、元に戻すのに苦労した話はよく聞きます。その対策としてというのが後押ししているのかもしれませんね」。
なお、再び7/8.1に戻した場合は、7月29日以降も10への無償アップグレードや同ライセンスを使っての10クリーンインストールが可能だ。マイクロソフトはそのための「メディア作成ツール」を提供しており、このツールの媒体として低容量のUSBメモリの売れ行きも伸びたという。
テクノハウス東映は「終了の2〜3日前から、8〜16GBのUSBメモリを指名買いする方が目立ちましたね。あんまり10へのアップグレードに乗り気じゃない人でも、せっかくだから可能性だけは確保しておこうと動いたんだと思います」と話していた。
なお、今後の影響については次のような声もある。「これまでは手元にある7/8.1ライセンスの再利用を考えてか、マシン一式を注文される際にOS抜きのパターンが多かったですが、それが普段くらいの割合に戻りそうです」(某ショップ)。
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