ココが「○」 |
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・ダブル水冷でCPUとGPUを強力冷却 |
・GeForce GTX 1080の高い描画性能 |
・メモリとストレージは柔軟に選択可 |
ココが「×」 |
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・ユーザーがGPUを交換しにくい |
マウスコンピューターの「G-Tune」ブランドは、ハイエンドゲーミングPCの選択肢として「ダブル水冷モデル」を用意しているのをご存じだろうか。
通常のデスクトップPCは空冷だが、水冷によるクーラーも追加し、CPUとGPU(グラフィックスカード)の両方を共通のラジエーターで冷却することで、高性能と静音性を両立できるのが強みだ。このダブル水冷モデルが、グラフィックスカードのGPUを最新世代のGeForce GTX 1080/GeForce GTX 1070にリニューアルしてより強力なマシンとなった。
ダブル水冷モデルは「コンセプトモデル」として販売ページが独立して設けられており、ベースモデルは合計8種類ある。ベースとなるボディーはミドルタワー型の「NEXTGEAR」シリーズとフルタワー型の「MASTERPIECE」シリーズから、プラットフォームはLGA1151/Z170チップセットとLGA2011-v3/X99チップセットから選べるなど豊富な選択肢が用意され、それぞれBTOでスペックをカスタマイズできる。
今回はその中から、Core i7-6700KとNVIDIA GeForce GTX 1080を搭載したNEXTGEARシリーズの上位モデル「プラチナモデル カスタム(NEXTGEAR i650PA7-SP3-DL)」を入手した。早速その実力を検証しよう。
基本スペックはハイエンドゲームマシンにふさわしい内容だ。CPUにはSkylakeの開発コード名で知られるIntelの第6世代Coreプロセッサで最上位に君臨するCore i7-6700K(4.0GHz/最大4.2GHz)を採用する。ハイスペック志向の自作PCでも定番のCPUだ。
メモリは最大64GBまで、データストレージはSSDとHDDを最大3台まで選んで購入できる。SSDは容量が最大960GB、パフォーマンス重視ならばPCI Express/NVMe対応の「Samsung SM951」(256GB/512GB)を指定することも可能だ。プリインストールOSは、64bit版のWindows 10 Home/Pro、Windows 7 Professional(SP1)が用意されている。
今回の評価機は、16GBメモリ、240GB SSDと2TB HDDの組み合わせで、SSDはA-DATAの「S550」、HDDはSeagateの「ST2000DM001」を搭載していた。OSはWindows 10 Homeだ。
ゲームプレイの快適さに最も影響のあるグラフィックスカードには、NVIDIAの最新ハイエンドGPUであるGeForce GTX 1080を搭載したカードを採用している。
Pascalの開発コード名で知られる最新世代のマイクロアーキテクチャ、FinFETを導入した16nmプロセスルールの採用によって電力効率が改善され、NVIDIAが「GeForce GTX 980のSLI(2枚差し)より高速」というほど大幅にパフォーマンスが向上した。さらにグラフィックス専用メモリも8GBと大容量を搭載するほか、DisplayPort 1.4、HDMI 2.0bと最新の高速なインタフェースにも対応し、高解像度でのゲームプレイやVR(仮想現実)にも適している。
評価機のグラフィックスカードには、MSIのロゴが付いていたが、クーラーはマウスコンピューターオリジナルのダブル水冷仕様だ。水冷のメリットは、熱移動を迅速に行えることに加えて、移動経路をチューブでコントロールできるため、騒音源となるファンの数や回転速度を最小限に抑えられる点にある。
このダブル水冷モデルでは、背面の排気口部分に冷却用のラジエーターを設置し、CPUとGPUから移動した熱をさます。PCケースの排気ファンがラジエーターの冷却を兼ねているため、通常はCPUファン、GPUファン、ケースファン(排気)と3つのファンが必要なところを1つの12cmファンのみに削減できている。
また、評価機には従来より厚みのある54ミリ厚の大型ラジエーターが搭載されていた。大型化により放熱面積を稼げるため、より高い冷却効率が期待できる。直販ページによれば、これは10月3日までの期間限定とのことだ。
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